過酷な労働実態と安全問題

看護職員を対象としたある労働実態調査で、仕事を辞めたいと答えた人が8割もいるそうです。
その理由としては、
①人手不足で仕事がきつい
②賃金が安い
③思うように休暇が取れない
④夜勤がつらい
⑤思うような看護ができず仕事の達成感がない
……などの回答が出されています。
驚くのは、3年間のミスやニアミスが86・9%に上ることです。

医療事故による死者は年間2万人を超えます。看護師や医師は、極端な人手不足による長時間過密労働を強いられています。
看護師は、体温や血圧の測定などの基本業務、注射や投薬、床ずれ予防のための体位変換、床ずれの処置や患者搬送、患者の排泄や食事の介助、看護記録の記入と看護師への申し送り……

勤務時間が終わってもなかなか帰宅できず、深夜勤務も含めた不規則勤務で肉体的精神的な負荷は非常に高いです。
深夜勤務では2人の看護師で40人の患者を看護、点滴や処置、排泄の手伝いなどで病棟を走り回り、ナースステーションに戻る時間もなく、ナースコールに気づくのが遅れ、医療事故が起きるというようなこともあります。

医療事故は、患者の生命にかかわる問題であり、医師や看護師もまた逮捕や起訴に直結する重大な問題でもあります。もちろん、ちゃんとした医療がしたいという気持ちが前提ですが……
年間10万人が離職し、過労死レベルが2万人、相次ぐ医療事故……、過酷な労働実態と安全問題

これをつなぎ合わせていくことが医療・福祉分野の労働運動の課題です。