労働者の現実を労働運動の可能性に転ずるには

組合活動

労働者の現実を労働運動の可能性に転ずるには

 11月5日、東京日比谷野外音楽堂で全国労働者総決起集会が開催されました。動労千葉などが呼びかける、闘う労働組合の全国ネットワークを目指す集会は20年を迎えました。一進一退の、なかなか困難な挑戦ではありますが、こうした努力が20年も続いてきたことは本当に素晴らしいと思います。
 開催あいさつで関西生コン支部の代表が「闘わない労働組合を非難するのではなく、自ら闘いを展開し、成果を示して結集させよう」と訴えました。私たちの課題を端的に表現しています。
 関生支部や動労千葉、港合同などの闘いの実態があるからこそ「闘う労組の全国ネットを」の呼びかけもリアリティと展望を持ちました。
 私たちの小さな経験から言っても、職場で闘って活性化し、具体的な運動の実態をつくった職場から多く結集しています。もちろん50人とか百人の結集を実現するには別次元の課題がありますがさしあたり5人、10人のレベルで職場で闘争と団結の主体をつくりだすことは十分に可能だと思います。9・30千葉集会から11・5集会を通して強く感じています。
 ちば合同労組は来年、これまでの努力に加えて地域的な横への拡大にも挑戦していきたいと思います。
 地域・産別・職場……それぞれ現状や課題も違います。それぞれの〝何か〟を捉え、自分たちの運動の地平をつくだすことが大切な課題だと思います。どんなに小さくとも労働者の置かれた現実に対抗し、労働者が団結して闘うことに展望があることを大衆的に感じることのできる運動をつくりだすことが必要だと思います。
 新自由主義の崩壊が、時代と社会のすべてを飲み込む状況にあります。「地方自治体消滅」「鉄道の選択と集中=ローカル線切り捨てと外注化」「医療介護の2025年問題」「労働法制の全面的改悪=働き方改革」「教育の民営化」など、私たち労働者をめぐる状況は2020年あたりを焦点に流動・再編は不可避な情勢です。
 これを労働運動の再生へと逆転させることはできるはずです。2017年も残りわずかですが、その辺りの議論を忘年会などで開始したいと思います。

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労働学校へご参加を

 テーマ 社会保障制度について
 日時 12月16日(土)13時~ 
 講師 山部明子
 ちば合同労組は団体受講しています。ぜひご参加ください。次回講座は、労働運動の歴史について。
ちば合同労組ニュース 第88号 2017年12月1日発行より