安保法制―労働組合がいかに闘うかがカギ!

安保法制―労働組合がいかに闘うかがカギ!

「戦争国会今すぐ閉会!」「安倍は退陣!」連日、日本中でデモや集会が開催され、多くの人びとが安保国会への危機感と怒りを燃やしています。

憲法学者の「違憲」表明を契機に、一気に潮目が変わってきました。
6月24日、国会包囲に3万人が集まり、全国的に若者や年配者まで、それぞれの言葉で安倍に“NO!”の声を上げはじめました。安倍の支持率は低下、自民党や維新の中に動揺が走っています。みんなが立ち上がれば、戦争法は葬り去ることができる。

この中で、作家の百田直樹が「沖縄の2紙を潰さないといけない」と発言しました。百田は、NHK経営委も経験してきたメディアに精通している人物。
沖縄の地元紙は、労働者が労働組合や地域に組織され、沖縄の労働者民衆に密着した独特のメディアをつくっています。5月17日に開催された県民大会もマスコミ労働者の大活躍がありました。だから、百田発言は「労働組合を潰せ!」と言っているに等しい意味を持っています。

原爆投下から70年目の8月6日、広島。この日、改憲派の集会企画に抜擢された櫻井よし子が行う講演の演題は、「反核平和70年の失敗」。戦後一貫して、労働組合を中心に闘われてきた反戦平和運動が“失敗”で、UAゼンセンのように「核や徴兵制を容認する労働組合になれ」とでも言うのだろうか。沖縄や広島をはじめ、労働組合がいかに闘うかが問われる夏になります。(G)

ちば合同労組ニュース 第60号 (2015年7月1日発行)より