誰でも入れる組合を(労組ニュースNo.48より)

(紹介 すき屋で働く仲間へのチラシ)(ちば合同労組ニュースNo.48P3より)

〝誰でも入れる組合を〟

ちば合同労働組合 誰でも加入できる地域の労働組合

労働組合に加入し職場に組合をつくろう

千葉県内のすき家で働くみなさん。食品コンビナートで働くみなさん。
すき家ストライキは、働く者の声が実際に社会を動かすことを示しました。直後、ブラック企業で知られるワタミは、社員に配布している「理念集」にある「365日24時間死ぬまで働け」という表現を改め、従業員数を増やしました。同じくユニクロも、アルバイト・パート従業員を地域正社員として採用し、人件費を1・2倍にするとのことです。
こうした措置には問題があることも事実です。しかし、労働条件の改善に着手せざるをえない状況に追い込んだこともまた事実です。

 〝誰でも入れる労働組合を!〟

ちば合同労組は「誰でも 入れる地域の労働組合」を目指しています。いま労働者をめぐる状況は厳しく、競争関係に陥っています。だからこそ「労働者の居場所」「労働者の絆」「労働者のコミュニティー」として労働組合を復権させたいのです。
百年以上前の話ですが、イギリスで誰でも入れる労働組合(一般労働組合)が生まれるまで、当時の労働組合の加入資格は熟練工に限られ、大半の労働者は労働組合の枠外に放置されていました。
その典型が港湾労働者でした。百人の応募者の中からその日に仕事をさせる10人をピックアップ。どうやって選ぶのか。ケンカで勝ち残った10人を採用するのです。これは本当の話です。
これに対して「このままでいいのか」「誰でも入れる労働組合を」を合言葉に大規模なストライキ が決行され、あらゆる産業の労働者に門戸を開いた労働組合が誕生したのです。
港湾労働者やトラック労働者、化学産業やサービス産業、商店やレストラン……あらゆる産業・職場に組合員がいる組合です。ブティックで解雇があれば、作業着を着たおじさんたちがおしゃれな店に抗議に押しかけ、仰天した店主に解雇を撤回させるのです。
ちば合同労組は、誰でも入れる地域の労働組合です。労働組合は、労働条件の維持改善のためにつくられた、労働者による、労働者のための、労働者の自主的な団体です。一緒に職場に労働組合をつくりましょう。(14年6月23日発行)