映画紹介 『明日へ』

映画紹介 『明日へ』

n0069_03_01b ようやくDVDを購入して観ました。
「お客様は神様! 会社の繁栄は従業員の繁栄!」をスローガンに業績を伸ばしてきた大手スーパー。意地の悪い客のクレームや上司のイヤミにがまんし懸命に働く労働者たち。
そんなある日、業務をすべて外部委託することが発表され、従業員全員に一方的な解雇通知が出される。
主人公ソニは、夫は出稼ぎ中で高校生の息子と幼い娘を育てるために必死に働いている。ソニは5年間、無欠勤でサービス残業にも耐えて(同僚から後ろ指をさされるほど)、正社員への昇格が決まったばかり。しかし正社員の話は無慈悲に踏みにじられる。
そんな彼女が組合の交渉員に任命され、葛藤の中でリーダーとして成長し、最も団結を信じて最後まで闘い抜く――。実話をモデルにした映画である。
韓国では、期間の定めのある労働者を2年以上雇用すれば、雇用主は「期間の定めのない労働契約」を結んだとみなす「非正規職保護法」が2007年に制定された。
この法律を快く思わない大財閥イーランドが傘下のスーパー「ホームエバー」で法律の施行直前に女性従業員を大量解雇したのだ。かくして510日間に及ぶ闘いが始まった。
その後、日本にも同じ内容の法律ができた。2012年に制定された労働契約法18条。日本版では18年が焦点となる。この映画は娯楽としてみるには重いテーマを突き付ける。
サイドストーリーでソニの息子をめぐる話は映画として良い。宣伝文に映画『建築学概論』スタッフ製作とあったが、なるほど韓国映画っぽいと感じた。

ちば合同労組ニュース 第69号(2016年4月1日発行)より

書評 『「貧困世代」社会の監獄に閉じ込められた若者たち』

書評 『「貧困世代」社会の監獄に閉じ込められた若者たち』(藤田孝典著 講談社現代新書)

 アベ政治がもたらしたもの

n0069_04_01a 安倍政権の「一億総活躍社会」「総非正規職化」のもとで何が起きているのか。
本書はこのリアルな状況を鋭く描く。
著者は『下流老人』というベストセラーを出版し、20万部の売上を記録。ソーシャルワーカーとしての経験を活かし、これからの「貧困世代(40歳以下の若者)」は下流老人世代よりもっと深刻だと警鐘を鳴らす。
著者によれば、貧困世代とは「一生涯貧困に至るリスクを宿命づけられていた状況に置かれた若者たち」のことだと言う。
ブラック企業、奨学金、住めない住居……。教育の格差がさらに貧困の連鎖を生む。1月に起きた軽井沢スキーバス事故が今の社会の象徴的事態を突き出している。急速に社会が変化している。
昨年の書籍ランキングには、いわゆる『貧困本』『老後破産本』が並んだ。

社会構造と貧困

この結論は、社会に事実を告発し、セーフティーネットの整備や公的な援助を求める内容であった。
しかし、本書の特徴は社会構造を変えなければ、貧困世代は救われないとする。
なぜなら、いくら「社会復帰」し、働けるようになっても、きちんと働ける職場、賃金を支払う仕事がないからだ。貧困の問題は、4割をこえた非正規職化と過労死寸前の「ブラック企業」など労働環境の問題と一体であることが示される。

「眠れる獅子」――労働組合

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筆者は、この貧困問題の解決策が〈労働組合の復権〉だ と結論づける。

「本来の労働組合の力を若者が信じ、その力を活用しながら、労働市場に働きかけていく可能性をもっている。ひとことで言えば、日本の労働組合は『眠れる獅子』なのではないか」
もちろん筆者とは考えが同じではないが、労働組合の可能性という一点では共感すべきものはある。
貧困世代は、連帯が弱く分断が激しい世代だからこそ、他者と接する機会すら奪われている。だからこそ身近なことを話していくことが重要なのだという。
近年、大学では、学内はおろか学外の花見や居酒屋ですら飲酒を禁止しているケースが目立つ。色々なことを前提化せずに、身近なところから「まず、どうするか」を話し合っていく、おかしいことにおかしいんだと言っていくことが労働組合の役割ではないだろうか。(組合員K)

ちば合同労組ニュース 第69号(2016年4月1日発行)より

【編集後記】ちば合同労組ニュース 第69号

【編集後記】

n0069_04_01c労働時間や賃金に算定しづらいところから労働強化は仕掛けられてくる。さしあたりはモラルや考え方。「お客様は神様です」は一例。一面的な大義の前で、それができない現実は議論さえされず、逆に義務化されノルマばかり増えていく。追い込むだけ追い込んでおいて破綻すれば使い捨てか犯罪者扱い。ちょっとしたところから意識的にヘゲモニーとっていかなくてはいけない。だけどこれが難しい。労働者自身、労働に対してさまざまな考えを持っているから。日頃から議論していくことが重要。

ちば合同労組ニュース 第69号(2016年4月1日発行)より

ちば合同労組に ご相談ください

労働問題を一人で悩まず 相談してください。shiori-logo03
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3・13春闘集会(午後1時DC会館)にお集まりを

3・13春闘集会(午後1時DC会館)にお集まりを

p20160313d ある組合員が病気になった。彼の職場は、拘束時間が17時間を超える深夜シフトがあり、月に6~7回、多い月は8回もある。夕方から働きはじめ翌朝9時過ぎまで。残業になれば帰宅はお昼近く。これが週2回ペースで続けば病気もおかしくない。
この職場では変形労働時間制が導入されており、1カ月でならして平均週40時間になれば法定労働時間で働いているとみなされる。つまり16時間連続で働いても法定労働時間! 長時間労働の規制はかからず、残業代さえ払う必要もないのだ。
変形労働時間制は、3月なら31日間あるので会社は合計177時間をどのように割り振っても週平均40時間の枠に入る。だから2勤務分の時間を連続で働かしても違法ではないのだ。
「1日8時間を超えても平均して週40時間になればOK」という理屈で8時間労働制が根本的に破壊されているのだ。みなし労働時間制やフレックスタイム、裁量労働時間制も同じロジック。
とはいえ、それでも〈8時間とみなす〉〈平均週40時間〉というかたちで「8時間」の建前(屁理屈)は残っている。
安倍政権が狙う労働時間規制適用除外制度(残業代ゼロ法)は、8時間労働制の形骸化の現実を開き直り、〈そもそも労働時間を規制すること自体がおかしい、規制の適用除外を制度化するべきだ〉という理屈なのだ。
憲法9条の下で自衛隊や集団的自衛権がある現実を開き直り、〈9条の側が間違っているから改憲すべきだ〉という理屈に似ている。
労働時間規制は、労働者にとって百年を超える重大テーマで、大変な闘いによって8時間労働制が生まれた。これが完全に破壊されかねない状況だ。
いまJR千葉鉄道サービス(CTS)は、労働契約法18条の5年無期転換ルール(18年4月)を回避するために契約社員やパートを5年未満で雇い止めする規定を就業規則に入れようとしている。
昨年の派遣法の改悪で、企業は永続的に派遣を使用でき、他方で派遣労働者は3年でクビになる状況が生じた。
これは、派遣社員や契約社員、パートが3年・5年で簡単にみんな解雇される状況が法制化、制度化されつつあることを意味する。本当に地殻変動的な事態だ。
もっとも東京西部ユニオン鈴木コンクリート分会の闘いなど、有期雇用の労働者の闘いによって雇い止めは簡単にはできない。CTSでも怒りが沸騰し、噴火前の雰囲気になってきた。
いまの世の中の全般的な状況、そして労働者の雰囲気。労働運動を再生するチャンスを感じます。闘いは大変さや苦しさもある。しかし、労働者が誇りをもって闘うことはやはり楽しく素晴らしい。
春闘シーズン。あちこちで闘いが始まってます。一堂に会して共有化したいと思います。3月13日(日)午後1時からDC会館で春闘集会を行います。みなさん、ぜひ集まって下さい。
(書記長)
ちば合同労組ニュース 第68号(2016年3月1日発行)より

連載・介護労働の現場から〈33〉 新人教育

連載・介護労働の現場から 〈33〉

新人教育

介護現場は、大手といえど、どこも人手不足で、職員はタイトなスケジュール下、新人指導を担当するのはすごい負担だ。
マジ、教えているヒマも心の余裕もない。だから、新人はほったらかされ、佇(たたず)んでると、担当外の人から細切れの仕事をいいつけられる。
そんな状態では、仕事のながれも理解できないし、何をやるべきかもわからず、ただ、叱られないようにどう動けばいいのかばかり考えるようになる。
新人教育の目的は、介護のプロになってもらうことだから、教える立場にいる人は、新人を独立した人格として尊重し、自主性をもたせ、判断力がつくように指導するのが肝心だ。しかし、自分の思うように動かしたい、黙って従っていればいいというのでは、何週間、何か月たっても仕事がこなせない。
関口さんは、介護スキルにおいてはベテランだが、教育係としては最低だ。私は、2か月を過ぎた頃には、ここに何年いても、介護を極めることができないと悟った。「金持ちの嫁」は物質的には豊かだが、モラルハラスメントによって精神的にズタズタにされている。
それに、介護が必要になった入居者が気の毒になった。
有料老人ホームは、多額の入居金が必要なので、退職金とか家を売り払った資金をつぎ込んで入居する人も多い。そして、年金は毎月の利用料で使い果たしてしまうから、追い出されると行くところがない。だから、多少のクレームは飲み込んで黙っている。
新人に対しての関口さんのきつい物言いは、当然入居者にも届いている。「お互い、つらい身だねえ」と言われたこともある。こんなきれいで立派な施設でも介護職と利用者は囚われの身。私はだんだん憂鬱になってきた。
百瀬さんが辞めた。表向きの理由は親の介護のためという円満退社。反応は冷ややかで、「やっぱりね。あの人は向かないわね。それに比べてあらかんさんは、もう何年もいるみたい」と異口同音に言う。
tukutuku 百瀬さんは辞めた後も、仕事に関することをメールしてきた。あるときは帰宅する私を駅の改札で待ち伏せ、近くのカフェで何時間も話したりした。精神のバランスを崩している。もう辞めた職場のことを言っても仕方ない。それじゃ次の求職活動に移れない。
いじめの加害者の関口さんや染谷さんも、明らかに弱い人間だ。関口さんは神経症、気分が不安定で、人に対して不寛容だ。三田村さんによると、権威的な夫と子育ての不安がトラウマになっているという。染谷さんは本来自我が弱く、相手を見下すことによって自我を守ろうとするタイプ。
こんなところやってられない。私も辞めよう。(あらかん)

ちば合同労組ニュース 第68号(2016年3月1日発行)より

映画紹介 「波止場」

映画紹介 「波止場」

マーロン・ブランド主演、エリア・カザン監督の映画。

516izSSkXQL 監督のエリア・カザンは、『欲望という名の電車』『エデンの東』『波止場』などの名作を排出した巨匠だが、1950年代初頭に米国で吹き荒れた「赤狩り」時代に、自らの嫌疑を否定するために、友人の映画監督や劇作家、俳優ら11人を売り渡した人物。仲間を売った裏切り者の自己弁護で制作されたのが『波止場』だとも言われる。
ニューヨークの波止場が舞台。港湾当局と港湾労働組合の協約により組合の斡旋で1千人以上の沖仲仕(港湾労働者)は仕事を得る。毎朝、波止場に集まった労働者を、その日の荷役に応じて日雇いで仕事を斡旋していく。港湾労働者たちは毎日、異なる船会社の異なる荷物を積み降ろすのだ。
この港湾労組をマフィアが牛耳り、仕事の斡旋を仕切っているので、誰も逆らえないのだ。
マフィア支配を告発しようとした労働者ジョーイは前日に謎の死を遂げる。マーロン・ブランド演じるテリーは元ボクサーのチンピラなのだが、兄貴がボスの側近で待遇は良い。幹部になる道もありそうな感じ。しかし、殺されたジョーイの妹や神父との交流、兄の死などを経て、悪い仲間とつきあっていてもホントは純真な若者であるテリーは、不正を許せずボスに反旗をひるがえす……というストーリー。
エリア・カザンの作品なので取り上げるのはちょっと抵抗ありますが、こういう映画もあります。ちなみに動労千葉と10年以上の交流関係がある全米港湾倉庫労働組合(ILWU)は、この映画の下敷きとなったILA(国際港湾労働者組合)から袂を分かって生まれた労働組合。

ちば合同労組ニュース 第68号(2016年3月1日発行)より

書評 『雇用身分社会』(森岡孝二著 岩波文庫)

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論争招く〈身分〉に込めた筆者の真意は

「正社員が安定した雇用で一番安定した働き方という考え方は、二十年後にはきっと非常識になっているのかもしれない。フリーターの存在は時代の先を行っている」
「正社員でいるとリストラや定年がある。フリーターのような立場なら本当の意味で一生涯の終身雇用が可能だ。だから今は不安定といわれているフリーターが安定した働き方になる」(『日経新聞』15年10月21日付)

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フリーターが安定?

この信じられない内容は、日本の財界が目指す労働者像を示している。
昨年末、非正規雇用がついに40%をこえた。数字だけではつかめない、リアルな雇用情勢をつかむうえで、本書はいくつもの示唆をあたえている。
格差社会の行き着いた先として、筆者は〈雇用身分社会〉と呼んでいる。これは、論争を招く規定であり、正確な言葉ではないかもしれない。ただ、本書はたくさんの資料からこの真意を導き出す。
その言葉を発する根源は、「女工哀史」の世界、つまり日本の戦前の資本主義の勃興期に由来しているという。戦前では農村にいる女性が、「募集人」と呼ばれる仲介業者によって人買(ひとかい)のようにさらわれたり、甘言でだまされ、24時間拘束され、強労働を強いられていた。
現在でいえば、派遣会社にあたる。人材派遣会社は、派遣業はもちろん、「再就職プログラム」や「追い出し部屋」などのより〝洗練された〟ビジネスにまで行いきついている。
安倍首相のブレーン・竹中平蔵はパソナという派遣会社のトップだ。彼らは戦後のいわゆる「終身雇用」「年功序列型賃金」や憲法・労働法を軸とした社会こそ異例だと主張している。
いま、「戦前回帰」という単純な構造ではないかもしれない。しかし、現在、安倍政権が募らせる戦争衝動と派遣法改悪を頂点とする雇用破壊・貧困化は一つのものだ。
「一億総活躍社会」と安倍首相は言うが、少し前に「世界で一番ビジネスのしやすい国」と言った安倍の本音に真実があるだろう。
「出口の見えない社会」と言われるが、人間らしく生きられる社会をめざし、労働組合が力をもって動き出すときだ。(K)
ちば合同労組ニュース 第68号(2016年3月1日発行)より

【編集後記】ちば合同労組ニュース 第68号(2016年3月1日発行)より

【編集後記】

先日、とある争議の対策会議で「新日鐵住金」の名前が出てきました。〈鉄鋼流通企業の拠点縮小、県外移転に伴う労働者への諸攻撃とどう闘うのか?〉を考える会議だったのですが……
この会議の中で、拠点買収の黒幕企業の可能性のある企業として新日鐵住金が出たのです。新聞の雑誌広告の見出しに、「鋼材市況の厳寒は続き、自らの収益好転も兆しがないなか、無益な人助けで名門は傾いていく」とありました。
これが本当なら、無駄な買収に金を出している場合なのかと言いたい。こうした金をあてにしてリストラを強行するのなら絶対にうまくいくわけがない。鉄鋼業界に今の不況をどうにかする力はない。
日本の経済がどん底に落ち込み、労働者を犠牲にして企業だけが生き残ろうとする悪あがきに、労働者階級の団結の力で闘いましょう。千葉県下の鉄鋼労働者は団結しよう。(M)

1454431107東日本大震災から5年を迎える。原発事故は収束せず10万人が避難生活。子どもの甲状腺がんが増え続け2月現在で167人。それでも「放射線の影響とは考えにくい」と賠償や住宅支援を打ち切り、強制帰還の動きが強まる。
安倍政権は原発再稼働に突き進む。川内原発(鹿児島県)に続いて、高浜原発(福井県)を再稼動させた。直前に汚染水漏れが発覚しても強行し、直ちに緊急停止になった。
政府は、年間20㍉シーベルトを基準に3月までに「帰還困難区域」を除して全市町村への帰還を進める。JR東は常磐線の全線開通を狙う。これに対して動労水戸はストで闘っている。大切な闘いだ。(S)

ちば合同労組ニュース 第68号(2016年3月1日発行)より

3・13千葉春闘集会

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3・13千葉春闘集会

労働者をなめんなよ! 職場をこえて立ち上がろう!

労働者派遣法は廃止! 非正規職をなくせ! 改憲・戦争と貧困をもたらす安倍倒そう!

日時: 3月13日(日)13時~
場所: DC会館(JR東千葉駅前、千葉市中央区要町2-8)
主催 ちば合同労働組合
TEL:043-225-2207 メール:union1@outlook.com HP:https://www.chiba-goudou.org/

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◆会場への行き方 JR千葉駅より徒歩12分、JR東千葉駅より徒歩1分

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※写真:(左から):最低賃金をあげろと叫ぶ労働者(米)/動労水戸のストライキ/2・14国鉄集会

なくせ!派遣法 非正規職は撤廃!

おかしいことにおかしいと言える労働組合をつくろう!

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(※写真:アメリカでは「最低賃金を上げろ!」という世論が高まっている)

きたる3月13日、労働者をなめんなよ! 職場をこえて立ち上がろう! 3.13千葉春闘集会を開催いたします。 千葉県内の闘う労働組合・労働者が職種や職場の違いをこえて団結し、安倍政権による労働法制大改悪や戦争・改憲攻撃に立ち向かい、闘う労働組合を職場からつくりだすことをめざす集会です。

●労働法制の大改悪と闘おう

今年の春闘は、安倍政権の労働法制大改悪と闘う春闘です。安倍は「同一労働同一賃金」を掲げ、すべての労働者の賃金を非正規雇用の低賃金に引き下げようとしています。すでに昨年、労働者派遣法の改悪が強行され、「一時的」「限定的」とされた労働者派遣の制約がなくなり、企業は永久に派遣労働者を受け入れることができるようになりました。派遣労働者にたいし3年で解雇し、一生派遣労働を強いようとしています。 安倍は、労働時間で賃金を計算するのをやめて、成果(結果)で賃金を計算する制度に変えると言っています。これは8時間労働制を破壊し、残業代を払わず、労働者に長時間労働と過労死を強制して、資本だけが金もうけするものです。闘わなければ、労働者は生きていけません。

●闘いは進む

全世界で労働者たちは動きだしています。昨年は安保関連法に反対する国会前の数十万の人びとが立ち上がりました。そして、千葉県下の労働者の仲間は職場で労働組合をつくって闘いを始めました。 JRで運転士や車両のメンテナンスなどを行う労働者が結集する動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)は、国鉄がJRに分割・民営化された時(1987年)に解雇されたことは組合差別による不当労働行為であることを最高裁判所に認めさせ(2015年6月30日)、JRに対して「解雇された労働者を直接採用せよ」と要求する新たな闘いを始めました。 習志野市の自治体職場で働く労働者は、正規職・非正規職・委託先の誰でも入れる新しい労働組合として、ユニオン習志野を結成しました(15年7月)。今春闘では臨時的任用職員(非正規職労働者)を正規で雇用することを求めて闘っています。 郵便局で働く非正規職の青年労働者は、仕事中でケガをしたにも関わらず、「病院に行くと労災になるだろ(だから行くな)」と発言した管理職を追及し、「申し訳なかった」と謝罪させる勝利をかちとりました
(16年2月)。 介護職場で働く労働者は、ちば合同労組の新分会を結成し(15年6月)、十数人で団体交渉を行い、仲間の賃下げを粉砕する勝利をかちとりました。今春闘では職場アンケートを集め、施設側(資本側)に春闘要求を叩きつけようとしています。

●団結して闘えば、勝てる

3.13千葉春闘集会は、こうした国鉄(JR)、自治体、郵政、介護・医療などの労働者が一堂に集まり、それぞれの教訓を出し合います。労働者一人一人にこそ、労働者が誇りをもって働ける職場をつくりだす力があります。この集会をきっかけに、私たちとともに職場で闘いを始めよう。 飛び入り歓迎! 職場で悩んでいる方も気軽に相談に来てください。安倍政権の狙う労働法制大改悪によって私たちの労働環境・社会全体がどうなるのかを具体的に明らかにする講演もあります。多くの仲間の参加を心から呼びかけます。

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