介護労働の現場から〈13〉君臨VS武闘派

介護労働の現場から〈13〉
2014年5月2日

君臨VS武闘派

この国の65歳以上高齢者のうち認知症の人は推定15%で462万人。家族介護は、認知症が進んだ状態で限界に達することが多い。だから介護施設の利用者は、認知症が圧倒的だ。介護というと身体ケアを思い浮かべる人も多いが、身体に障害がなく認知症だけの利用者に対する「認知症ケア」も介護職の大きな仕事だ。
私のいた職場にも、そのような身体的にはほとんど自立している認知症の利用者が何名もいた。2名紹介しよう。
最初に赤城さん。元小中学校の教師で夫との二人暮らし。夫が病気で介護できなくなり入居した。アルツハイマー型認知症で感情の起伏が激しい。朝はだいたい顔をしかめて泣いている。慰めるつもりで声をかけると、いきなり怒り出す。立ち上がり「エラそうにいうんじゃないよ。あっち行け」。
だから、そっとしておく。デイサービスの人が来るとニコニコして「みなさん、おはようございます」。先生口調だ。利用者がみんな揃うと席をたち徘徊を始める。廊下をウロウロ。施設から抜け出すので、スタッフは目を離せない。玄関を出ていこうとするのを止めたいスタッフとひと悶着。「何をする。どけ! あっち行け」。スタッフに体当たりしたり、つかみかかって噛みつく。だからといって、散歩に連れ出すと、道路を走りだし、「警察呼んでくださ~い」と大声を出す。
こんな様子だから、いままで何か所も施設を転々。以前いた特養では君臨し、他の利用者を10名も家来のごとく引き連れて夜中に集団脱走をし、特養にいられなくなった。彼女は「先生」の仕事をしただけなのに…。
次に宇田川さん。彼女も夫と二人暮らしで、家庭内暴力の武闘派で家じゅうの物を壊し、近所に向かって叫ぶので施設に入居。だが2日で退去させられる。その後、夫は暴力に耐えながらずっと介護してきた。彼女自身にも顔や腕、背中などに押さえつけられ、殴られたアザが多数ある。夫は低姿勢で「助けてください。病院も施設も行くところがないんです」。
スタッフは受け入れに猛反対した。他の利用者に何をするかわからない人物を昼間2名体制でコントロールできるはずがない。それに赤城VS宇田川になるに決まっている。でも、責任者は受け入れちゃうんだよね。宇田川夫は嬉々として彼女を連れてきた。「今、いつもの3倍の薬を飲んできましたから、昼前まではぼうっとしていますが、ヨロシク」。
昼がきた。昼食時、突然しゃべりだした。「あたしは、こんなもの食わないよ」と言いながら隣の利用者のおかずを手づかみで食べる。そのおかずを投げ、隣の利用者の髪の毛をつかみ、椅子を蹴って立つ。まるで野獣だ。スタッフが近づくと逃げて障子に体当たり。後始末をするのは私たちだ。
こんな利用者たちを自立させる私のひそかなプロジェクト。責任者には宣言したが、他のスタッフには言えない。薬の効いている朝食後に開始しよう。
(あらかん)
(ちば合同労組ニュース 第46号より)

個人病院で春闘賃上げ要求に挑戦

私の職場紹介

ちば合同労組ニュース 第46号より

個人病院で春闘賃上げ要求に挑戦
職場の仲間と賃上げを院長に要求

私の職場は個人病院で労働者が職場には3人しかいません。
一人は20年以上働き続けている非正規雇用の先輩で午前中のみの勤務になっていて、もう1人はある曜日の午後のみで彼女も非正規職です。私だけ正規職でそれぞれ雇用形態も賃金も違っていて、でも仕事はひとつの作業を除いてはみんな同じ仕事をしています。
雇用形態の違いと、さらに賃金の違いによる分断もあり、なおかつ職場内は人手が足りないため、ろくに話をする時間もないくらい忙しい状況でした。
どうにか話す時間を作りたいと苦闘していたのですが、先輩と去年の暮れぐらいからランチを一緒ができるようになり、〈人手を増やすためにアクションを起こそう。そのための話し合いをしていこう〉と話してきました。
お昼休みを一緒に過ごす時間も増え、愚痴を聞きながらも、先輩が職場の現状をどう見ているのか……何をいまやりたいと思っているのか。何に怒っているのか……を少しずつつかめていけました。
病院の都合でいきなり午後も出てくれと言われたり、あるときは数日間、終日出勤してくれと言われることもありました。先輩にも家族がいて、やらなくてはいけないことがあるのにも関わらず、否応なしに出ざるを得ない状況への怒りもありましたが、一番の怒りは、賃金の低さでした。
20年以上も働き続けているのに時給は2000円にもならない。家族を抱えている先輩にとって、一年に一度の昇給はとても重要な、切実な問題なのだということを知った私は、自分も腹を決めて「賃上げ要求をしませんか!?」と提案しました。
私自身、恥ずかしながら賃上げ要求を職場ですることは初めてのことだったので、院長がどう出てくるか分からず不安ではありましたが、この賃金の分断を突破していくためには先輩と一緒にいま賃上げ要求をすることが必要なんだと思い、心を決めました。
1週間話し合い
二人で一週間近くいくら賃上げ要求するかを話し合いました。
お互いにいままでの昇給はどういう形だったのかを話して、ふたりで2000円の賃上げ要求を決めました。ただ、もう一人の先輩の賃上げ要求をしないというのは考えられない。先輩に「彼女にも話をして、3人で賃上げ要求をしませんか?」と話したところ、やろう! と。彼女の要望を聞いたところ「(働きはじめてから)今まで100円の時給アップだけなので500円で!!」と言われたので、彼女の気持ちを尊重して、彼女は時給500円アップ、私たちは2000円にしようと最終的に決め、院長に二人で言いに行きました。
先輩も「2000円あげてください!」と勇気をふりしぼって言い、私も「賃金の差別をするのはやめて下さい。二人は2000円の賃上げを要求します。もう一人は500円の賃上げを要求します」と言いました。
あの時の気持ちとか感情や感覚は忘れられません。労働者が本来持っている力――この力が発揮されたとき、資本は弱っちい存在になる。
まだ分会という形にはなっていませんが、ある方から「分会ができてから闘いが始まるのではなく、闘いが始まったときに分会ができる」と言われたので、焦らず一歩ずつ進んでいきたいと思っています。

労働者の視点で物事をみる、世界をミル

ちば合同労組ニュース 第46号より

労働者の視点で物事をみる、世界をミル

news46_01_01a 介護施設で働いているが、施設に慣れない利用者によく「早く家へ返して」「こんな年寄り、どうして閉じ込めておくのよ」と言われる。
そこで考えた。――「金儲けのため」だ。
昔はこんな施設はほとんどなかった。あるとすればやんごとない事情で独り暮らしできない身寄りのない老人を、国の措置として受け入れる施設だ。普通のお年寄りは家族に見守られて人生の最期を迎えた。
高度経済成長とともに少子化が進行する。核家族化の中で親の介護の負担は大きくなる。労働者の賃金はさらに削られ、夫の給料だけでは家族を養えなくなり夫婦共働きが当たり前になってくると、もはや家庭での介護は不可能に。やんごとない事情が全社会的に強制されてきたとも言える。
そこに救世主として現れたのが介護保険法。介護を金儲けの道具に、市場の食い物にする施策だ。
もともと老人の世話などしたところでなんの「生産性」もないわけだから、資本家にしてみれば「早く死ね」というのが本音なんだろうが、そうも言えないので邪魔になんない所へ閉じ込めておく。それに加えて、日本の繁栄を築いてきた世代はそれなりに懐(ふところ)に蓄えている。その富を全部吐き出させるのが眼目だろう。
良心的な社会福祉法人などは淘汰(とうた)され、より獰猛(どうもう)な株式会社が新規参入し、ハイエナのごとき外注化が利用者からでは飽き足らず労働者からも骨の髄までしゃぶり尽す。
――こうやって私はいまメシが食えているわけである。私の労働そのものが資本家に富と力を与えていると考えると実に虚しくなるわけだが、労働過程を押えておかなければまずは自分の力にもならない。
でもまあ、このように私のない脳みそで適当にこしらえた理屈なぞ世間一般じゃ通用しないというか、適当なこと言ってオルグしても労働者は見向きもしないだろうから、ちゃんと勉強しなきゃなと痛感させられる。
毛沢東曰く「調査なくして発言権なし」である。
9・11や3・11で明らかなように、この世界は嘘と捏造(ねつぞう)と厚顔にも大々的に繰り返される宣伝とに満ちている。
あらゆることを疑って自分の頭で考えることが大事だし、新しい仲間と運動を創っていく上で「車輪の再発明」も無駄なことだとは思わないが、自分一人の空想を語っちゃいけない。自分の頭で考えるとは他から学ぶことと対立することではないんだ。
news46_01_01b 何を芯に据えて学ぶのか。デカルトは「我思う、ゆえに我あり」を哲学の第一原理に据えたが、私たちは労働者であるということを芯に据えて学ぼう。労働者の視点で物事を見る。世界を見る。それを教えてくれるのが労働学校だ。5月17日、ぜひ労働学校に結集しよう!
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【編集後記】
〝レジリエンス力〟という言葉が流行しています。日本語にすると〝逆境力〟〝回復力〟ということらしいです。つまり、競争社会の中で、会社員が心が折れないように、メンタルヘルスにならないようにするために、企業やコンサルタントで、学術・心理学の世界で開発が進み、ビジネスになっているそうです。
「逆境に耐える」という言葉から来るイメージは、三国志に出てくるような武将だとか、五輪に出場するアスリートなどを連想します。しかし、以外にも楽観性だとか柔軟性な考え方、ポジティブな心の持ち方が、逆境を乗り越える力だともと言われています。ただ、一番のベースには、愚痴を言ったりいろんな気持ちを共有したりできる人間関係(夕人や家族)の力が不可欠だそうです 。これらを見ても、労働組合にとって仲間の存在を大切にすることが、とても大事なことだと思いました。(組合員K)

ブラック企業すき家に組合つくろう

すき家/ゼンショーで働くみなさん
24時間シフトや1人勤務はひどい すき家に組合つくろう

このビラのPDFファイルです

fly20140428a私は「すき家」関連の工場で働くパートの労働者です。ゼンショーグループは昨年12月正社員の一律ベースアップ、牛丼店のパート従業員の時給引き上げを検討すると公表しました。社長が会見で「原材料の高騰や消費税率の引き上げなどで外食業界の経営環境は一層厳しくなるとみられるが、家計の収入を増やそうという政府の方針には賛成だ」と発言したそうです。

 時給引き上げなし

しかし大ウソでした。消費税率の引き上げ直後のパートの契約更新で私の時給はアップしませんでした。アップした人もいるのでしょうが消費増税に見合う率ではないので実質的には賃下げです。社長は「家計の収入を増やす政府の方針」に実は反対だったんです。だったら初めからそう言えよ。
「すき家」がブラック企業であることは誰もが知っています。ブラックに加えて今度はウソつき企業と言わなければなりません。こんないい加減で労働者の生活を顧みない企業をのさばらせておくことは社会正義に反します。
「すき家」は現在、〈職場環境改善に向けた施策〉なるものを発表しています。地域ごとの分社化と第三者委員会の設置だそうです。
しかし第三者委員会が公平なのでしょうか。会社の意見を入れる事に汲々とし、労働者の側に立った職場環境改善など期待できません。さらに非正規を集めて酷使するための一時しのぎにすぎません。
分社化はもっとひどく、不採算部門の切り捨てと労働強化・雇い止め・解雇が嵐のように巻き起こります。かつての国鉄の分割・民営化と同じように労働者に犠牲が集中するのは火を見るよりも明らかです。

 店舗が次々閉鎖

24時間連続シフトや夜間の1人勤務などの過酷な勤務は大量退職を引き起こし、店舗が次つぎ閉店しています。ネット上で「事実上のスト」と書き込みされるほどみんなの怒りは大きい。しかし、これを逆手にとって分社化と合理化・労働強化で乗り切ろうというのが会社の狙いです。
私は、地域の労働組合〈ちば合同労働組合〉の組合員です。かつて国鉄分割・民営化に対して1100人の組合員がストライキを行った国鉄千葉動力車労働組合とともに闘う労働組合です。
「ちば合同労働組合」は誰でも個人で加入できる地域の労働組合です。職種や職業、正規や非正規の雇用形態の違いに関係なく加入できます。「ちば合同労働組合」に加入し、すき家に新しい労働組合をつくろう。連絡をください。

*労働相談を行っています(無料)
*一人で悩まずご相談ください
*誰でも入れる地域の労働組合
*職種や雇用形態に関係なく入れます

まずはお電話かメールを
午前10時~午後10時(年中無休)
(緊急の場合はこの限りではありません)
043(225)2207
(メール)chiba_goudou@yahoo.co.jp

介護労働の現場から〈12〉自立する利用者

介護労働の現場から〈12〉
2014年4月3日

自立する利用者

介護施設という場所は、労働者にとっては職場である。ケアプランに沿ったサービスを労働者が提供する仕事場である。
しかし、入居の高齢者にとっては仮の場所ではなく、生活の拠点。他に行くところもない。所持品も最小限に制限され、日々、時間も行動も、指示され管理される。

利用者の家族は、さまざまな事情があるだろうが、つまりは自分の生活を守るために、施設に高齢者を預ける。数日だけだからと騙して連れてくることも多い。だまされたと気付き、声が枯れるまで抵抗していた人も、だいたい3日から1週間である程度落ち着く。
そして、入居後の誕生日、敬老の日、母の日、正月……どれだけの家族が面会にくるだろう。次第に入居者のまなざしは、死んだ魚のように動かなくなる。

シーズンが替わり、季節にあった衣類が必要になり、スタッフが家族に連絡を取っても、衣類を持ってこない。毎日使うオムツやパットも届かない。どうしようもなくなって、バーゲン品の衣類や下着を、安月給の中から自前で買ってくるスタッフもいる。
「自分の母親だと思えば、ほっておけない」と言う。スタッフがまるで家族のように情緒的にコミットしてしまう。しかし、それは利用者への虐待の感情と紙一重だ。虐待は憎いから起きているわけではない。介護してあげているという思い上がりから起きる。

介護をする側がいくら尽くそうと、家族や地域から離れさびしい気持ちでいっぱいの利用者の内面は空っぽで無反応。食事・風呂・トイレなんかどうでもいい。でも、労働者として提供できるのは、食事、風呂、トイレ……だけ。
「ルーティンワークが独り歩きしているというか、自己目的化してしまっている」と、私は管理者に言った。
体育会系というのは、やっぱ理解できない。「メシ食わせて風呂入れてナンボだから、認知がきつかろうとやらなきゃいけない」
「メシ・風呂をすんなりやってもらうために、あの空間を利用者に開放するのよ。私たちの仕事場ではなく、彼女たちの住み家で、やることには彼女なりの論理とストーリーがある。それに従えばケアではないケアができる。お互いストレスがたまらない」
高齢者は家族と離されたなら、1人の強い個人として生きていくべきだ。そして、介護する側とされる側は、疑似家族ではなく、サービスのやりとりを通して対等であるべきだ。そのために、まず利用者に「自立」してもらおう。人生の最終段階を自立して歩んでほしい。それが介護の目標だ。

「利用者は自立しよう。できないことが多くて、なんでも忘れてしまうけど、自分でこの狭い施設で社会的存在として生きていく。私らに依存しちゃいけない」

管理者は、酔いのためか、「それいいね」と言ったので、私は次の日から実行することにした。家族からもケアワーカーからも自立する高齢者。いい職場になりそうだ。
(あらかん)
(ちば合同労組ニュース44号から)

私の職場紹介 若い労働者が次々辞めて人手不足に

私の職場紹介

ちば合同労組ニュース 第45号 2014年4月3日発行より

限定正社員制度を求める職場の組合

若い労働者が次々辞めて人手不足に

私がパートで働いている職場にも「労働組合」があります。

 組合活動なし

正規も非正規も全員が加入する労働組合ですが、私が働いている工場では、職場の声を集めるとか、役員を選挙するとかの組合活動は一切やられていません。
会社側の意向を組合を使って全組合員に押し付けるためだけの存在です。ですから、正式名称も、○○○従業員組合と労働の文字が入っていません。
組合ニュースがあって職場の掲示板に張り出されます。
2月のニュースに第1回中央委員会開催報告が載っていました。組合の要求として限定正社員制度の導入を求めることが決まったそうです。
本物の労働組合だったらここで非正規職の撤廃、パート・アルバイトの正規職登用を要求するところなんでしょうが……

 中央委員の声

中央委員の意見の中に面白いものがあったので紹介します。

A 社員、パートの賃金が上がらないので、優秀な人材が辞めてしまう。
B パート・アルバイトにも定昇があるといい。モチベーションが上がる。
これに対する組合の回答は、パート・アルバイトには評価制度による昇給(管理職の気分次第でほんのわずかの人が差別的に時給を上げてもらえる)があるので、一律での要求はしない、というものです。
これって、消費税増税分の賃上げさえも非正規雇用の労働者には行わない、と組合と会社が言っているに等しいですよね?

 店舗休業に

このせいかどうか、親会社にあたる外食産業の店舗が従業員の不足から次々と休業していると話題になっています。ネットの世界でも注目の話題です。
私のいる工場でも若い労働者が次々に辞めて人手不足状態になっています。
なにやらまとまらない職場報告になりました。機会があったらまた報告します。

職場の仲間の怒りや気持ちをつかむ

ちば合同労組ニュース 第45号 2014年4月3日発行より

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c0045_01_01b職場の仲間の怒りや気持ちをつかむ

4月に入り、春のきざしを感じますね。今回は副委員長からあいさつをさせていただきたいと思います。
大震災から3年となった今年の3月は、11日の反原発郡山(福島県)集会をはじめ、3月16日の春闘集会(写真)、3月21日のモリタ1周年集会・職場交流集会、3月23日の三里塚集会など、いろんな闘いがありました。
この闘いと同時に新たな分会結成に向けて、職場で仲間をつくるためにがんばっている組合員、雇い止め通告を受け、ツラく苦しくても職場に行き、誇りをもって仕事をしながら団体交渉を行っている組合員など、全組合員が自らの職場での闘いや争議をやりました。

いまの青年労働者の置かれている現実は、低賃金でダブルジョブをしなければ生きていけない。
非正規職でしか仕事がないうえに、数カ月後に契約更新がされるのか分からないという不安な気持ちや、会社や管理者に対して、モノを申した瞬間に契約打ちきりをしてくる。こういった攻撃に対して怒りのを感じ闘いながら生きています。
当たり前に行われているサービス残業。残業をしなければ食べていけない実態を強制して、労働者の命を削り落とす。この労働強化が過労死につながっています。
過労死しても会社は体調管理をちゃんとしていないと労働者の責任にし、自分たちは何の責任もないと開き直る。
事故が起きれば、その労働者の責任にする。しかし、会社はきちんと業務の研修や指導担当員を毎日は付けない。本来は、誰に責任があるのかなどは、はっきりしていることです。

このような現状をもう許してはいけない。
なぜ、資本家のために労働者が殺されなくてはならないのか。なぜ、現場を動かしている労働者が解雇されなければならないのか。
このいまの社会の矛盾を、社会のあり方を根本的に変えるためにも、私たちは職場に仲間をつくり、労働組合を職場の仲間とつくり出し、社会の主人公として生きていくために闘うことが必要てす。

職場に仲間をつくるためには、私たち一人ひとりが、職場の仲間がいま何に怒っているのか、何に疑問を感じているのか、私たちに何を求めているのか、ということをつかまなくてはいけません。
どんな形でも、どんなやり方でもいいと思います。飲みに行って話をするのもいいし、お昼を一緒に食べながら職場に対する愚痴を聞くことからはじめたっていいと思います。

労働組合の役割と私たちの使命

eiga-seediqbale最近、『セディック・バレ』という台湾の映画をDVDで観ました。1930年10月27日に起こった台湾のセディック族の抗日蜂起事件(霧社事件)を取り上げた作品です。人間の尊厳をかけたやむにやまれぬ決起というのが良いですね。〝闘う〟ということについて、いろいろと考えさせられる作品ですので機会があったらご覧になって下さい。
さて、ちば合同労組も数々の争議、さらには組織化に向けて大車輪で闘っています。経営者に対する労働者の闘いの正義性に確信を持ち、団結に依拠して闘いを拡大していけたらいいですね。
非正規雇用を撤廃させる闘いの死活性がいよいよ高まってきています。
非正規職の過酷な労働環境に対する自然発生的な・短絡的なサボタージュが冷凍食品への農薬混入事件として起こっています。労働者を正しく闘いに立ち上がらせるのは労働組合の役割です。
国鉄の分割・民営化がJRの安全を崩壊させたように、非正規雇用化、外注化(アウトソーシング)が「食の安全」を崩壊させ、社会全体を崩壊させかねないところにきています。
ちば合同労組の使命は重大です。セディック族戦士の闘いに向けた気概に負けない気概で闘いましょう。

あらためて気づいた職場の仲間の大切さ

あらためて気づいた職場の仲間の大切さ
今回は委員長に代わって副委員長からあいさつさせて頂きます。
団体交渉が増えています。個人の処分や解雇撤回の案件であったり、職場に分会を建設するベースづくりの団交であったり。
自分もまさに前者の団交を闘っている一人です。今回の団交と、以前のモリタ物流センター時代の団交とを比較して思ったことは、団交で自分たち労働組合の側が主導権を握るには、仲間の存在がとても大事だってことでした。
今回、自分が団交の相手にしている会社ではまだ半年も勤めあげていなくて、一緒に会社にモノ申していく仲間を募ることはおろか、同僚として打ち解ける以前にイジメにあい、つまはじきされて解雇されるに至りました。
ただ、頭にはきても「職場に分会をつくって反撃しちゃるぞ」って気持ちにはまったくならなかった。さっさと縁を切ってやりたいという気持ちでした。
会社への思い入れ(経営者がいいとかではなくて)や、同僚との信頼関係、長年仕事を続けてきた誇りが、職場に分会を作ろうという気持ちになるのにはすごく大切なんだなと実感しています。 Continue reading →

派遣の完全解禁- どんな仕事もずっと派遣-労働者は3年ごとに解雇

派遣の完全解禁
どんな仕事もずっと派遣
労働者は3年ごとに解雇
労働者派遣法が通常国会で改悪されそうな雰囲気です。とんでもない大、大改悪です。企業は、労働者を3年ごとに代えれば、どんな仕事にもずっと派遣を使うことができるようになります。工場やオフィスの様子が一変する大変な問題です。
これまで派遣は臨時的・一時的な働き方という〝建前〟がありました。しかし、改悪されれば、「派遣に任せられるのは3年まで」としてきた規制が廃止され、企業が派遣を使う職種や期間が事実上、自由化されることになります。つまり派遣は「臨時的・一時的」ではなくなるということです。
いま求人誌やハローワークでは、請負企業の社員や契約社員、パートが多いですが、今度の派遣法改悪で、求人募集が派遣一色になるかもしれません。
厚生労働省が派遣労働者4千人を対象にした調査でも、派遣を選んだ理由は「正社員で働きたいが見つからなかった」が4割です。派遣の全面解禁で正社員は軒並み派遣に置き換えられ、こうした傾向が急ピッチで加速することは容易に想像できます。

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