テンブロス社の謝罪を受け和解-船橋二和病院,薬材センターは責任取れ

 

「ちば合同労働組合」は、組合員Kさんに対する違法派遣と不当な派遣切りをめぐり、派遣先の千葉民医連の薬剤センターや船橋二和病院と派遣元テンブロスに対して、直接雇用を求めるための闘いを行ってきましたが、このたび人材派遣会社テンブロスが、正式に謝罪し、当方の申し出をほぼそのまま認めるという大勝利をかちとりました。

Kさんは、二和病院の仕事を行っている派遣先の薬材センターにおいて、同一の業務・同一の指揮命令にもかかわらず、あたかも途中から別の派遣先になったかのように装うことで最長3年の派遣期間を超えて派遣法違反状態で働かされ、本来ならば直接雇用されていてもおかしくないにもかかわらず、最後は追い出すように契約を打ち切られたのです。
Tさんは、船橋二和病院でやはり労働問題を闘っている看護師や医師ら常勤職員の応援を得て、ちば合同労組に加入してテンブロスや二和病院・薬材センターと団体交渉などを行い、責任追及と直接雇用を求めてきました。
テンブロス株式会社が約一年に渡り団体交渉を拒否するなど紆余曲折はありましたが、テンブロスは自らの非を認め、丁寧な謝罪の上で、薬剤センターに対してKさんの直接雇用を申し入れ、その他の和解条件を形成して、このたび組合との間で和解に至りました。
二和病院の労働者や患者、地域住民、テンブロス船橋営業所がオフィスを構える同じビル内にあるハローワークの利用者など本当に多くの皆さんからのご支援や応援を頂きました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

Kさんの仕事

そもそもKさんの仕事は医療材料の在庫管理の仕事です。病棟や部署ごとに違う医療材料や消費状況を把握し、患者さんの生命と健康を守る大切な仕事です。派遣法が想定する「一時的、臨時的」な仕事ではありません。
二和病院や薬剤センターは、テンブロスなど人材派遣会社と一緒になって病院の大切な業務を派遣や請負に置き換え、クーリング期間をおいて派遣期間をリセットしたり、契約書の派遣先名称を変更するなどして違法な派遣を拡大してきました。
Kさんと二和病院の同僚である仲間は、このことを自ら働く実感も含めて訴え続け、あくまでも直接雇用を求めました。地域の医療機関として多くの住民が利用する二和病院で病院業務の派遣への置き換えと派遣切りの実態に驚きの声とKさんへの大きな支持と応援の声が集まりました。

職場の仲間の力

派遣の問題は当該だけの孤立した闘いになりがちですが、Kさんと一緒に働いていた看護師や医師ら常勤職員の仲間が立ち上がりました。テンブロスが団体交渉を拒否した時には、何度も抗議行動や宣伝を行いました。病院で働く労働者が有給休暇を使ったり早退することは大変なことです。しかし、Kさんも仲間もあきらめずにがんばりました。
今回のことは、単に法律を守らせるにとどまらず、派遣法の根本的問題を追及し、直接雇用と派遣という枠をこえた職場の仲間の団結の力で闘いました。これに、ちば合同労組の地域的な団結が加わりました。

状況変えられる

派遣切りの問題だけではありませんが、こうした労働問題は、一介の労働者には抵抗できない運命や大きな力にみえます。しかし、あきらめずに団結して闘えば必ず展望が生まれます。現実に職場で毎日毎日働いているのは私たち労働者です。それぬきに会社の経営も利益もないのです。状況を変えることはできます。
二和病院の属する千葉県勤労者医療協会の専務理事(当時)が県知事選挙に立候補して派遣切り反対を訴えましたが、自らが経営する事業所で派遣や請負労働その他の非正規雇用を拡大し、トラブルが生じても不誠実な対応に終始しています。二和病院や薬材センターは、違法な派遣の実態を認め、Kさんに謝罪し、直接雇用の実現をはかるなど直ちに責任ある対応を取るべきです。

派遣元テンブロスに対する勝利をテコにして、本来派遣にさせてはならない仕事を派遣でさせてきた二和病院と薬剤センターに対して、ちば合同労組は、二和病院の労働者とともに勝利するまで闘います。組合員のみなさん、支援のみなさん、今後ともよろしくお願いいたします。

相談したい方へ

労働問題は一人で悩まずご相談ください

shiori-logo03相談は電話やメールでもお受けしています。ですが電話やメールでは相談のやりとりに限界があります。やはり、本人が事務所へ来所していただくの が一番です。電話で日時を予約したうえで事務所に直接来所してください。もちろん相談日以外でも対応しています。事務所への来所が難しい場合は、スタッフ が出向くことも可能です。

一人で悩んだり、一人で問題に立ち向かうのは大変です。問題が起きたらまずは相談してください。緊急で重大な事態が起きたら、電話だけでもしてください。あなたの都合に合わせて対応します。

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もちろん相談者の秘密はしっかり守り、本人の意思を尊重します。相談したことが会社にわかることはありません。また労働組合に加入しても、必要がなければ会社にも通知しません。相談しただけで問題になることはありません。    面談での相談を希望される方

報酬切り下げの中、賃上げを飲ませた!

介護職場に労働組合を

報酬切り下げの中、賃上げを飲ませた!

職場で夜勤食を要求したのは1年くらい前。これから夏場になり食中毒が心配される時季だ。

夜勤は夕方4時半から朝の9時半まで17時間も拘束される。夕食はもちろん朝食もつくって(あるいは買って)職場に入る。

この職場は初めての介護現場なので私は知らなかったのだが、どこの施設でも夜勤に食事を出すのは当たり前らしい。うちの施設でも宿直者には「検食」という形で夜食を出している。

夜勤手当が低いこともあり感染症予防の観点からも話を切り出しやすい夜勤食を会議の場で要求しようとなった。

会議というのは、業務改善を目的に月に一度開かれる現場労働者と事務や看護師など他の部署の人や施設長も参加する生産性向上の会議。この場を利用して人員を増やせなど現場の声を上げるようにもっていっている。

当初、施設の回答は「調理場を任せている外注会社ではどこの施設も夜勤食はやっていない」。食い下がると「アンケートを取る」「近隣の施設の状況を調べる」。

なかなか長引いたが、その間にも給与の低さについて職員間で不満が公然と上がるようになってきた。

中間管理職でさえ職員の待遇を良くしないと良い介護はできないし人も来ないと施設長に談判するほどになった。
施設の開設当初は、それなりに職員の応募もあったが今は周辺にどんどん施設が建ち、開設当初からの職員も人間関係などで辞めていき、人員不足の状態が常態化し、ついには派遣を入れてギリギリ現場を回している。人が減ることでますます労働強化され、「こなし介護」の毎日。

施設長は募集しても人が来ないと説明していた。本当かどうかは不明だが、この給料では来ないのはうなづける。
私の入職時、求人票には「試用期間3か月」と書いてあったのに最初に渡された契約書は2週間の雇用期間。それも時給は最低賃金。なぜ2週間なのかと訊ねると、いつでもクビを切れるという趣旨のことを言われた。単に給料の低さ以前的な問題だ。

話を戻して、下からの突き上げに押されて、施設長も動かざるを得なくなった。3月末に理事会の場で賃上げを要求したのだ。
要求額には遠く及ばないが理事会は賃上げを飲んだ。

理事会でどんな議論がなされたのかは分からないが、この4月の介護報酬改定で、特養では介護報酬6%も引き下げられた中で、介護職員への処遇改善加算(こちらは1・65%アップされた。ただしうちの施設では要件に満たず、現状のまま)の枠外で賃上げを認めさせた意義は大きい。]

これは憶測だが、労働組合でもできたら困ると施設側が先手を打ったのかもしれない。賃上げと同時に管理職ポストが新設され、パート労働者などは賃上げの対象外とする分断攻撃が起きている。

なぜ資本はこれほどまでに労働組合を恐れるのか。国家ぐるみで労働運動破壊を仕掛け、労働法制を改悪してまで労働組合を根絶しようとするのか。私たちの要求など人間としてごく当たり前の微々たるものでしかないのに。

裏を返せば、いかに今の社会が労働者、そして人間存在と相容れないものになっているのかが見えてくる。
安倍政権は、株価を吊り上げるために公的年金の財源さえ株に突っ込み、福島では小児甲状腺ガンが多発しようとも帰還を強制し、挙句の果てには戦争に突き進んでいる。
若者に戦場で死んでこいという社会で介護を必要とする人びとにどんな生活をしろというのだろう。

戦争情勢の中で先鋭的に矛盾が突き出される介護職場に闘う労働運動を作り出そう。

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より

介護労働の現場から〈24〉 辞めると言ってない

連載・介護労働の現場から 〈24〉

辞めると言ってない

あと、2日でクビ?
「言ってること分かっているの?」。私は思わず聞き返した。
管理者はうろたえた様子で「あらかんさんの代わりに本社からは応援にきてくれない。早く次の人、募集しなきゃ。それには、あらかんさんがいては募集できない」。
「休職規則はないの?」
ふたりで就業規則をめくってみたが、休職に対する項目はない。

これまで8か月ちょっと、施設の開業当初から、環境整備、ケアや食事、いろいろな体制を管理者とともに作り上げてきた。
「名ばかり店長」で苦労している彼を支えてもきたが、これでも管理者。管理者にとって労働者は駒にすぎない。役立たずとなれば、すぐクビ、プレイヤー交代というわけだ。でも、サッカーではないのだよ。教えてやらなきゃ。
「私は辞めるとは絶対言ってないよ。辞めてほしいというのは退職勧奨と言って会社都合なの。もし、会社都合で労働者を即クビにしたければ、1か月分の給料をはらうか、あるいは、一か月前に解雇予告をするか、どちらかをしなさいという法律があるの」
管理者は、「どっちかね。わかった」と軽く言い、本社の社長に聞いてみるね、と答えた。

解雇通告の10日の2日後、本社から電話が来て、社長と面談するために職場に行った。管理者は不在だった。介護ベンチャーを立ち上げた社長は33歳で、ワンマンでなく親しみやすく、協調して事業を進めていくタイプだ。
社長は「あらかんさんが辞めるとは残念ですね。別に給料締日にやめる必要はないんですよ」。と切り出した。辞めるとは言ってないとあれほど管理者にくぎを刺していたのに伝わっていない。
「私は自分から辞めるとは絶対言ってないですよ。管理者が辞めろと言ってるだけです」
「おかしいな? 管理者から、あらかんさんがケガして辞めたいと言ってると連絡を受けたので、僕はもう人の募集を始めているよ」と社長が言った。
言った言わないの水かけ論に持ち込みたくなかった。
管理者にとってみれは、私はこれまで彼を差し置いていろいろ仕切ってきたし、労働条件などの度重なる要求もうっとうしかったのかもしれない。

n0058_03_01 やる気がプッツンと切れた。
私だってこんな労働環境がめちゃくちゃな職場に居続けたいわけではない。条件がクリアされれば辞めてもいいかなと思った。
「どうしても解雇したいなら条件があります。(1)解雇予告通知をだして下さい。(2)その間、残っている有給を支払ってください。(3)健保からの傷病手当金の申請をしてください」
そうして次の職場を探そう。
(あらかん)

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より

労働者の力が戦争を止める

労働者の力が戦争を止める

n0058_03_02人・人・人! 場所は横浜・みなとみらい。5月3日(憲法記念日)に3万人。主催者の予想をはるかに超えた。トイレに行くのも大変な密集した人たち。真っ赤に日焼けした顔でステージを見つめる若者や高齢者。顔に流れる汗にその思いが浮かび上がる。「戦争を繰り返すな。安倍を倒せ」
同じ5月3日、改憲の代表格の櫻井よしこは「美しい憲法をつくる」と講演。もっとも敵視するのは自治労や日教組などの労働組合。他方で彼女が持ち上げるUAゼンセンは、徴兵制と戦争賛成の組合。かつて連合に対し「自らは戦わないことを表明することになるのであえてこれを表現することは不要」として徴兵制を肯定したことも。UAゼンセンは日本最大の100万人超の組合員数で非正規が50万、そのうち半分が女性という構造。憲法の問題も労働組合がカギだ。

5月15日、43年前に沖縄が日本に「復帰」した日。安倍は安保関連法を11本、国会に提出する。昨年7月の集団的自衛権閣議決定のあの夜、国会前の騒然とした若者たちの「決意」を思い出す。残業代ゼロ法や派遣法改悪案も国会に提出される。過労死や戦争は一つの問題だ。戦後70年、いよいよ労働組合が時代に出る時だ。
自衛隊の訓練も変わった。相手を捕獲する訓練を人を標的にする訓練に変えた。昨年の日米共同演習では、日本にはない「砂漠」演習場で訓練が行われた。敵兵を演じる隊員はターバンをつけていた。戦争はいつも法律より先に闘いの現場から始まる。(K)

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より

本の紹介『君の心が戦争を起こす』

もっとたくさん戦争反対の声を!!

本の紹介『君の心が戦争を起こす』

十代の頃に読んだ『君の心が戦争を起こす』という本を四半世紀ぶりに図書館で借りてみた。

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著者は羽仁五郎。歴史家で戦争中に逮捕されて敗戦を警視庁の留置場で迎え、治安維持法の廃止で釈放になった人だ。野生動物のドキュメンタリーで有名な映画監督の羽仁進の父親と言った方が通りが良いかも。ちなみに「羽仁進の愛情いっぱい動物記」は素晴らしい絵本です。

冒頭の書き出しはこんな書き出しから始まる。

〈今、世界は、そして日本は、一歩ずつ戦争の方向に向かって進んでいると思われる。誰もがそれを望んでいないので、誰もがそれに手を貸している。そんな不思議な構造の時代になっている〉
〈この本では、戦争が起こる理由、人びとが戦争を望むようにしむけられる仕組み……戦争を起こす犯人の正体と、戦争を防ぐ方法についてなど、ぼくが80年余りの生涯をかけて研究してきたことの成果を書き尽くした〉
初版は1982年でもう30年以上前の本だが2015年のことが書かれている感覚に。心に刺さる。

けっこう内容の濃い本なので目次ぐらいしか紹介できないが「今は平和でハッピーな世の中か」「戦争に向かう君の心の構造」「子どもが子どもでなくなるとき」「もっと軍備をのナンセンス」「戦争の条件はすべてそろった」

n0058_04_02 4月に安倍首相が訪米し、日米防衛協力の指針を改定した。昨年7月の集団的自衛権の閣議決定に基づき、自衛隊の武力行使を前提に日米の軍事同盟を改定したもの。さらに5月中旬には安保関連法案十数本を国会に提出するとのことです。

その柱が武力攻撃事態法の改定です。〝存立事態〟という新たな概念を導入し、国会承認や国連決議もなく全世界に自衛隊を派兵し、米軍以外の軍隊への支援ができるようになる。日本の存立が脅かされる危険があると判断すれば自衛の措置として武力行使が現行憲法のもとでも許容されるという考え方です。

まさしく羽仁が指摘する「イヤだが戦争も仕方ない」の論理です。
戦争に向かう人の心の構造と動きに切り込む『君の心が戦争を起こす」。若い人にお薦めです。(T)

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より

編集後記-労組ニュース58号(2015年5月5日発行)より

【編集後記】

株式市場に5頭のクジラが住み着いて株価2万円を操っているそうだ。厚生・国民年金、共済年金、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行、そして日銀。これは素人がみてもどこかでパンクする感じがする。1929年に起きた世界大恐慌の理由はさまざま言われるが、貧富のあまりの格差が経済のバランスを土台から揺るがしたことが原因と言われる。人びとの老後の生活を支える年金や生命保険の資金をほとんど略奪的に株式に突っ込み、異次元金融緩和で金持ちは超大金持ちになり、他方で貧困世帯は増えるばかり。2008年のリーマンショック以上の破局に向かっている感じがする。こういう時こそ暗くならずに、労働者が働くってどういうことか? 労働者ってどういう存在? という原点に帰って物事をみるのが良いと思う。(S)

最近、少年マンガを読むと「闘っても無駄」「どうせ努力したって結果は見えてる」と言うキャラがやたら出てきます。格差社会のなかで、みんなどこかで悟ってる。そんな時代の文化なのでしょうか。この状況を突破する主人公みたいになりたいですね。(G)

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より

すき家ストライキ決行〝賃上げと団体交渉に応じよ〟

3月14日  すき家ストライキ決行
〝賃上げと団体交渉に応じよ〟

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ちば合同労組は3月14日、すき家の工場であるGFF社船橋工場で1日ストライキを貫徹しました。
このストライキは、千葉県内の特急廃止などの3・14ダイ改に反対して前日からストライキに入った動労千葉に連帯して行われました。

こうしたストライキが各地に広がりゼネストに発展していけば、労働者の労働環境、生活水準を根底から変革することは可能です。このストは、すき家の非正規労働者の怒りの最先頭に再びちば合同労組が立つ闘いです。
ゼンショー従業員組合会は、正社員賃金の3%アップを求める一方、非正規労働者に関しては具体的な数字はありませんでした。
すき家最大の組合がこれでは非正規労働者の怒りはおさまりません。ちば合同労組の今回のストはこの怒りに根差した怒りの決起です。

ちば合同労組は1月、一律時給10円の賃上げを要求しました。会社からの回答書には賃上げに関して一言もありませんでした。ちば合同労組が企業内組合ではないから相手にしないという態度でした。
ところが、ストライキが近づくにつれ態度が変わりました。職場で働く組合員個人に対して〈名誉毀損・業務妨害〉を理由に「弁明書を書け」と言ってきたのです。
ちば合同労組が再び無視できない存在になってきたからと、処分をちらつかせて弁明書の提出を求めるというのは恥の上塗りです。

n0057_01_01a 昨年5月、すき家の店舗で働く労働者がワンオペなどの過酷な労働環境に対して職場からの大量離脱などの大反乱を起こしました。
この一環として5月29日のストライキが呼び掛けられました。これに答えて労働組合として唯一ストライキに立ち上がったのが「ちば合同労組」だったのです。
こうした労働者の怒りと真正面から向き合うことを恐れた「すき家」は、ちば合同労組との団体交渉から逃げ回ってきました。こうした卑劣な対応に対する怒りの爆発としても今回のストライキはあるのです。
正義は労働者の側にあります。小数とはいえ「ちば合同労組」がストを通して労働者の怒りを代表しているのは間違いありません。

ちば合同労組はこれからもすき家と闘います。ちば合同労組に入ってともに闘おう。

ちば合同労組ニュース 第57号(2015年4月1日発行)より

連載・介護労働の現場から〈23〉 解雇通告

連載・介護労働の現場から〈23〉

解雇通告

4c-sakura介護の仕事は、緊張とストレスの毎日だ。

私は休日にはリフレッシュのため山へトレッキングに出かけた。以前は同行者と早目に調整し余裕のある日程が取れたのだが、介護の仕事に就いてからは、先のシフトの予定が立たないし、同行者の土日休みや連休に合わせて、いわゆる「弾丸登山」。
目一杯働いた日の夜に車で地元(千葉県には山がない。日帰りでも行くとしたら、近くても群馬か神奈川、山梨)まで行き、現地で車で仮眠し、早朝から登り始め、夕方、山を下り、夜中に自宅に帰宅、翌朝から仕事という強行になる。
8月に越後の山に登った。中級コース。睡眠不足もあり、下山時には体力の消耗が激しく、濡れた木道で足をすべらしてしまった。滑った拍子に手をついてしまい、手首に痛みが走り、帰る頃には腫れて痛んだ。
その夜は患部を冷やし、翌日、医者に行ったら、骨折していた。全治一か月。
なぜか、ほっとした。
これで一か月休める!

介護の仕事について8か月余り、これまでの人生にないような過酷な経験の毎日。

それを象徴するかのようなこの痛々しい負傷姿。ケガした左腕はL字型にギブスで固定されているが、右手は使えるし、これで一カ月、人間らしい生活を取り戻せる。私はそういう思考回路の人間だ。

でも、管理者は違っていた。

診察のあと、病院から管理者に電話をした。管理者はさして驚きもしないで聴き、「よし、わかった。とりあえず明日来てよ。話があるから」。
ドタキャン欠勤でこれから一カ月、みんなに迷惑かけるなと思った。管理者もこれから一カ月分の私のシフトを埋めるのは大変だな。でも、ケガ人はサッカーではよくあることだし、本社から応援にきてもらえばいいんだし、そんなに気にしなくてもいいか。
病院の帰りに、気になっていたイタリアンレストランに行き、右手だけでコース料理を食べた。
今頃、職場の利用者たちは力石の不味い昼食を食べてるんだろうなと思ったら、急に空しくなった。なんでスタッフも利用者も管理者も、あんなまるで囚われの檻のようなつらい環境に押し込められているのか。
私が望むものはささやかなものだ。働いて生活に困らない給料、休日が決まっていて家族や友人とゆったりと過ごし、職場ではのびのびと仕事を覚え、将来が描ける。利用者は年寄りらしくその存在だけで、尊敬され愛される…。

翌日の昼頃、職場に行き、管理者に会った。管理者は私のギブスを見て、「これじゃ、だめだな。給料が10日締めなので、10日付けで辞めてくれる」と切り出した。
え~! 今日は8日だよ。ウソでしょ!(あらかん)

ちば合同労組ニュース 第57号(2015年4月1日発行)より

テンブロス社の謝罪を受け和解-二和病院は責任を取れ

テンブロス社の謝罪を受け和解
船橋二和病院薬材センターは責任取れ

fly20140530aちば合同労働組合は、組合員Kさんに対する違法派遣と不当な派遣切りをめぐり、派遣先の千葉民医連の薬剤センターや船橋二和病院と派遣元テンブロスに対して、直接雇用を求めるための闘いを行ってきましたが、この度、人材派遣会社テンブロス株式会社が、正式に謝罪し、当方の申し出をほぼそのまま認める大勝利をかちとりました。
(詳報次号)

Kさんは、船橋二和病院の看護師や医師ら常勤職員の応援を得て、ちば合同労組に加入してテンブロスや二和病院、薬材センターと団体交渉などを行い、責任追及と直接雇用を求めてきました。
テンブロス株式会社は、約一年に渡り団体交渉を拒否するなど紆余曲折はありましたが、テンブロスは自らの非を認め、丁寧な謝罪の上で、薬剤センターに対してKさんの直接雇用を申し入れ、その他和解の条件を形成して、この度、ちば合同労組との間で和解に至りました。
二和病院の労働者や患者、地域住民、テンブロス船橋営業所と同じビルにあるハローワークの利用者のなど本当に多くの皆さんからのご支援や応援を頂きました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
ちば合同労組ニュース 第57号(2015年4月1日発行)より

4月介護保険の改定-介護労働者も変わろう

4月から介護保険の改定-介護労働者も4月から変わろう

どんな改正か

kaigo_kurumaisu-sm今回の介護保険改正――中身は複雑できりがないが、主な改正点をごく簡単に。
①軽度は施設から在宅へ
介護認定が要支援1~2は介護保険ではなく市町村サービスに。特養には要介護3以上の重度の人しか入れない。
②利用料が2倍に
介護を受けた場合の利用料1割自己負担が2割に。対象は、年間所得160万円以上、年金なら280万円以上。
③介護報酬は軒並み削減
事業所に支払われる介護報酬は、特養は6%、小規模デイは9・8%、サ高住訪問10%など大幅削減。
④介護保険料は値上げ
介護保険は市町村単位。保険料負担減のはずが4月から値上げが多い。500円~千円値上げの自治体も。
今回の改正で、ますます施設が足りない、人手が足りない、利用料も介護保険料も値上げ。介護難民激増必死。もう事実上、介護保険制度は崩壊したも同然。「制度あって介護なし」としか思えない内容だ。

介護の現場では

去年の突然の総選挙の影響で、厚労省の改正日程が大幅に遅れ、4月改正の詳細は3月半ばの現在でもまだ未定の部分が多くある。
それでも、早々と施設の建設計画をストップしたり、今の事業の撤退を決めた事業所が今年に入り加速度的に増加している。
職員処遇改善も、ふたを開けてみれば、条件として人員配置率増加などのハードルが高すぎて、申請を見送る事業所が増える見込み。最近の景気回復で賃金微増の他業界に人材が流れてしまい、どこも募集をかけても応募が皆無。 人手不足のため、現場はすでにケアを「こなし介護」といわれる身体介護だけを流れ作業的にやるようになってきており、ケアの質は確実に低下している。質が堕ちると、虐待やネグレクトにつながっていく。
経費面でも食材費を極限にまで減らされて利用者が栄養失調になったり、調理職は、調理用具を買替えてくれないので、自前のフライパンや包丁をもって通勤する。そこまでやらなければ、小規模施設は維持できない。どこまで現場を追い詰めれば済むのか。
誰が介護するのか
結局のところ、とことん介護の仕事が見下されていると思う。「介護の社会化」「医療から介護」……、介護に金を使いたくないばかりに、最後は介護者にすべて押し付けて奴隷のように働いてもらおう、外国人に来てもらおうなんてふざけるな。
現場の労働はますますきつくなる。24時間、随時対応などという仕組みも作った。誰が介護をするのか。
介護は底辺労働、誰でもできるといわれて待遇が悪い。一度働いてみればよくわかるのだが、介護という仕事は医療や看護の下請ではない。
一言でいえば、介護は人間の生きる力を支えたり、取り戻すというすごいことができる仕事だ。現在、170万人の介護労働者たち、この「介護の力」を自分自身できちんと評価してほしい。
そのために、サービス残業、タダの休日出勤、その上有給も取れない……いいかげんにやめようよ。専門職はそんなことはやらない。
利用者の犠牲になることは美しくない。利用者より、まず自分の家族だ。夜勤で幼い子どもをひとりぼっちにしたり、高校生の子どもが進学できないような給料でどうして幸せになれる。
介護という仕事に誇りを持ち、人を増やしてもらい、給料アップさせようよ。現在170万人の介護労働者たち、続けていこうよ、この仕事。資格やキャリアアップ制度で給料増えるなんて嘘っぱちには乗らないで悩みを打ち明ける仲間をつくってみんなでがんばろうよ。
労働組合は必要だ。ストライキも必要だ。まず、一人ひとりが人間宣言すれば、介護は変わる。世の中変わる。四月から変わろう。組合に入って変わろう。(あらかん)

ちば合同労組ニュース 第57号(2015年4月1日発行)より

編集後記 ニュース 第57号(2015年4月1日発行)より

【編集後記】

3月28日付の東京新聞に「ブラック企業 公表を厳格化」という小さな記事が載っていた。「社会的に影響力の大きい企業が違法な長時間労働を繰り返している場合には、是正を指導した段階で公表する必要がある」として企業名の公表を厳格化する考えだそうだ。定義の曖昧な「ブラック企業」という言葉を政府が統制し、小手先の対応でブラック企業と呼ばせなくし、労働組合活動を「名誉毀損」で恫喝する道を推し進めるものではないのか。注意して動向を見守りたい。(A)

戦後レジームからの脱却、を唱える安倍政権は、4月下旬にも自衛隊と米軍の役割分担を規定する新しい「日米防衛協力の指針」を策定し、さまざまな安保・戦争法案を国会で通そうとしています。改憲の動きも急ピッチです。「戦争反対」は労働組合の大切な活動です。もう少し積極的に発信したいと思います。(G)

ちば合同労組ニュース 第57号(2015年4月1日発行)より

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