セブンイレブンで賃金前借り!?

 「ペイミー(Payme)」――深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」で流れたCMが気になったので少し調べてみた。気づかぬうちに「賃金の前借り」という古典的な貧困ビジネスがデジタルな装いで広がっていた。
 企業と労働者の間にペイミーが入り、給料の70%までスマホアプリで前借りできる仕組みだ。賃金の前借りは大昔からあるが、その利便性と即日性は比較にならない。簡単に言えば、パチンコで負けても、アプリを使えばその場ですぐセブン銀行で賃金が前借りできる。銀行口座がなくてもセブンイレブンのレジから現金を渡してくれる。少し想像力を働かせれば、これはマジやばい。手数料は3~6%、利率は労働者が働く企業の信用度で変わる。3~6%の手数料は年換算では36~72%となり、法定金利上限20%を大きく超える。
 ようするに次回の賃金を担保に労働者に金を貸し付け、金利(手数料)を搾り取る貧困ビジネスなのだ。ペイミーが金を直接貸すわけではないのが特徴。公式サイトをみると「すでに働いた自分の賃金を前払いするだけ」という建前で労働基準法の「賃金全額払い」原則にも抵触しないと主張している。ペイミーへの手数料は賃金から天引きとなる。
 かつて炭鉱や山奥の工事現場で食住費から酒代のツケまですべて天引きされたタコ部屋が、スマホとセブン銀行を利用して現代に甦っている。インターワークスなどの人材紹介会社も業務提携している。それが受験生らがリスナーの人気ラジオ番組のCMで流れている。

ちば合同労組ニュース 第101号 2018年12月1日発行より