ユニオン習志野 仲間2人を取り戻す!!
ユニオン習志野の2人の組合員が7月12日、被害もない、被害者もいない、あり得ない詐欺罪をデッチあげられ不当逮捕されました。
ユニオン習志野は、障がい者枠で採用された青年労働者の解雇撤回の闘いを展開してきました。これまでに20数回、新聞報道され、職員・市民のみならず全国の注目を集めていました。
ユニオンによる団体交渉やビラ配布、宣伝活動やデモ、市議会での質問・追及や障がい者団体の抗議・申し入れなど、習志野市・宮本市長が追い詰められていたことは間違いありません。
数回の団体交渉が決裂したためユニオン習志野は7月中に提訴すべく裁判の準備を進めていました。「ついに宮本市長が法定に」と注目を集める最中、弁護士との打ち合わせの当日に今回の逮捕劇が行われたのです。
宮本市長は、市のゴミ収集業務を受託する清掃会社の労災死亡事故の隠蔽事件や、パチンコ業界などとの癒着など、多くの不正・疑惑がオンパレードの人物です。
労災死亡事故の隠蔽を行った清掃会社は市長の後援会長が経営する会社で、防犯協会の会長も務める人物です。市長・後援会長(業界)・習志野警察署の「黒い三角形」は、多くの市民の知るところなのですが、反対や批判の声を暴力的に圧殺してきたのです。
ユニオン習志野は、労災死亡事故を追及する闘いを展開する中で結成された労働組合で、この間は不当解雇撤回闘争を展開し、果敢に宮本市長を追い詰めてきました。
習志野市政や宮本市長の黒い噂を知る人びとは新聞記者なども含めて例外なく「これは百パーセント政治的弾圧」と断定するような今回の逮捕事件だったのです。
「逮捕されるべきは宮本市長だ!」――この声が圧倒的に支持を集めました。習志野警察署に対する抗議闘争では、「うるさい」と出てきた周辺住民が「気の済むまで訴えて下さい」と快諾し、千葉地裁前で真実を暴き不当弾圧粉砕を訴えるビラに激励が殺到しました。ビラを手にした取り調べの刑事が「デタラメばかり書いて、市民が信じたらどうする」と血相を変えたそうです。市庁舎ではユニオンメンバーが職員にユニオンニュースを配りました。
極めつけは7月21日の勾留理由開示公判です。若い裁判官でしたが、上役の人間に指示された以外のことは話さないという没主体の対応でしたが、弁護士や傍聴席の追及に、次第に落ち着きをなくし、動揺する様子。翌日、裁判の様子は異例の新聞報道で「裁判官は追及に何も答えられず」と報道されました。
結局、裁判翌日(22日)に2人を取り戻しました。これも新聞報道されました。釈放まで報道されるのは珍しく、いかにひどい政治弾圧かを示しています。
仲間の存在こそが解雇や弾圧を打ち破る力です。仲間を取り戻すために闘うユニオン、仲間のためには絶対に反撃するユニオン。これが弾圧を打ち破る力です。本当にありがとうございました。
ちば合同労組ニュース 第73号(2016年8月1日発行)より