京成バス雇い止めの撤回へストライキで闘うぞ!
Aさんは京成バスの運転手として3年間半働いてきました。しかし京成バスは、Aさんに正社員登用の推薦を行わず、2月中旬に雇い止めしようとしています。これは会社に対してモノを言う労働者への見せしめ解雇です。
京成バスでは時には14時間超という長時間拘束に見合わない賃金で、車両点検等ではサービス残業も行われています。勤務間インターバルが8時間しかなく睡眠時間が4時間の日もあります。タイムカードを押そうとすると上から「押すな」と言われる。法律上限の4時間連続のギリギリの乗務を強いています。
運転手に責任転嫁
その結果、京成バスでは事故が年間400件以上起きています。それでも会社は「事故とは関係ない」と開き直っています。事故やミスの責任を運転士のせいにしても事故は減りません。これではバスの安全は守れません。
バス運転手の平均労働時間は月210時間(全業種の平均は178時間)。賃金が低く長時間の過重労働で辞める運転手が続出しています。半数近くが入社4年で辞める職種なのです。今年の冬はインフルエンザの大流行で人員が確保できず、全国のバス会社で減便が発生しています。
運転士道塾に怒り
深刻な運転手不足の中で、京成バスは、労働条件の改善ではなく、元社長の提唱による「運転士道塾」でのりきろうとしています。武士道精神にならって「運転士に誇りとプロ意識を持たせる」と言うのです。これは会社の奴隷をつくる「洗脳」教育です。根本的に発想が間違っています。怒りが大炎上しています
ストライキに立つAさんはこう訴えています。
「十分な睡眠時間を確保して欲しい。何かあったら運転手の責任にしないで欲しい。運転手の寝不足状態が是正されれば事故はなくなる。バス業界全体の会社ぐるみのブラックな体質が是正され、ちゃんとした会社運営になることを願います。嘱託社員の全員が正社員になることを願います」
これは、Aさん個人の問題ではありません。ちば合同労組は雇い止めを撤回させるために全力に尽くします。2月6日、第1波ストライキを闘います。ネットやSNSでの訴えは瞬く間に十万単位で拡散しています。
さらに私たちは、京成バスグループ分会の結成をめざします。路線・地域ごとに分社化し、雇用と安全を破壊していくことは許せません。闘いを開始します。皆さん、共に闘いましょう!
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テーマ 戦争・改憲攻撃について
日時 2月16日(土)13時~ 講師 高山俊吉(弁護士)
交通問題ではTV出演多数、憲法と人権の日弁連をめざす会の高山弁護士の講義です。
ちば合同労組ニュース 第103号 2019年02月1日発行より