京成バス2・6ストライキ(中間報告)

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(5)無期転換のがれで何年も試用期間の状態に

京成バスの人事制度は、嘱託社員からスタートし、会社が認めた者だけが正社員になる仕組みです。正社員登用は、営業所の所長の推薦で行われます。はっきりしない基準で、上司の胸先三寸で正社員になる仕組みなのです。これは実質的に試用期間が何年も続く不当な仕組みです。
労働契約法18条が定める「無期転換5年ルール」は、有期雇用契約であっても5年以上働いた者は、無条件で無期雇用になる権利が発生する法律上の制度です。これを回避するために5年を前にしての雇い止めが急増しています。東京大学などで助手などの非正規職員の数千人が雇い止めに直面したことは、皆さんもニュースなどでご存じだと思います。
無期転換ルールができた直後から、3~4回の更新で通算5年以内となるように上限を設けて、5年を超えて更新しない仕組みをつくる企業が増えています。非正規労働者の一部だけを正社員に登用して、あとは4~5年で使い捨てにする仕組みです。
これでは、非正規労働者として働く労働者は、数年間にわたり事実上の試用期間の状態に置かれ、雇い止めされないために正社員になるには、奴隷のように文句も言わずに働き続けなければなりません。これはひるがえってすべての労働者の雇用と労働条件を破壊していくことは明らかです。
今回の3年半の雇い止めは、まぎれもなく5年ルールを回避するための脱法行為です。会社に物言う労働者、労働条件の改善を要求する労働者を「正社員にしない」という迂回路を使って雇い止めして、実質的な解雇をする。こんなことは絶対に許されません。

(6)運転士道=精神論ではなく睡眠不足の解消が必要

深刻な運転手不足の中で、京成バスは、労働条件の改善によって運転手不足を解消するのではなく、元社⾧が提唱する「運転士道塾」でのりきろうとしています。武士道精神にならって「運転士に誇りとプロ意識を持たせる」と言うのです。
武士道精神を叩き込めば、離職が減って運転手不足が解消する――これが京成バスの経営方針なのです。このような精神論で睡眠不足や過労がなくなるはずはありません。これは会社の奴隷をつくる洗脳教育です。根本的に発想が間違っています。ものすごい怒りと批判の声が出ています。

・ 「運転士道」というオカルト的な思想で完璧超人に仕立てる等危機感無い京成バスにストライキで鉄槌を下して欲しい。
・ 私の職場でもこの運転士道という精神論でなんとかする施策はおかしいだろと話題
・ 「武士道」 要するに劣悪・過酷な職場環境でも「高楊枝」を加えてガマンしろということか。

もっとも「安全を脅かす奴に容赦しないのが真の運転士道ってもんです」という意見もありました。これはその通りかもしれません。