介護かわら版 ちば介護労働者ユニオン【発行】
2015年3月3日
加算金1.2万円を求めよう
長く働き続けられる賃金を
4月から介護報酬が2・27%の引き下げになります。ニュースでは介護処遇処遇改善加算により平均1・2万円の賃上げが実現されると宣伝されています。
これは誤解も多いのですが、介護報酬2・27%引き下げとは別に国から加算金が支給されるわけではありません。介護報酬4・48%マイナスから処遇改善加算として1・65%がプラスされる結果が2・27%ダウンなのです。したがって事業所の収入としては5%近くの減益となり、働く者への犠牲転嫁が懸念されています。
制服代や交通費など賃金以外での使途もOKなので黙っていれば介護報酬引き下げの穴埋めに使われてしまう可能性も大いにあります。
1・2万円アップと言われていますが、これまでの処遇改善加算は平均1・5万円でした。加算金をもらってきた人も賃下げになる可能性があります。そもそも介護労働者の月給は、全産業平均より11万円も低いのが現状です。
介護労働者が長く働き続けるためにも大幅賃上げは切実です。まずは1・2万円の加算金をすべて賃金に反映させるところから始めたいと思います。4月からの給与明細をしっかりチェックして声を大に1・2万円を求めましょう。
ちば介護労働者ユニオンは、千葉で働く介護労働者なら誰でも加入できる介護労働者のユニオンです。ユニオンに入って一緒に春闘で1・2万円の賃上げを!
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介護労働者人間宣言
他の職種の労働者と同じ「人間」です
生きていくために日々働いています
ところが現在 どれだけの介護労働者が
人間らしく働ける職場にいるでしょうか
介護の仕事はよく「偉いね」「大変ですね」と言われます
自己犠牲やボランティア精神にとんだ人と思われています
でも、私たちも生身の「人間」です
「偉いね」「大変ですね」と言われるのは正直つらいです
そんな期待に応えようと からだを壊しても働き
感情を押し殺して献身している仲間のことを思います
安月給で暮らしに困っている仲間もいます
多くの仲間が疲れはて 燃え尽きて
職場から去っていきました
私たちは介護の仕事が好きです
介護をしている障害者や高齢者を心から愛しています
でも からだもこころもすでに限界です
でも 私たちが逃げ出せば
介護はどうなるのでしょうか
私たちが普通の「労働者」として働く権利をえなければ
私たちが「人間」として生きられなければ
障害者や高齢者が人間らしく生きることもできません
そのために声をあげます
介護で働く仲間たちと連帯していきます
だから
同じ「人間」として 同じ「労働者」として