公開講座 「安倍政権が狙う労働規制緩和」
講師 奧貫妃文さん(大学講師・労働法)
奧貫さんの教え
暑い夏が始まりました。昨年、「すき家スト」の熱が醒めやらない中、刺激的な労働学校の講義がありました。奧貫妃文さんの講演です。
「私たちのポリシーは合同労組にありがちな“ひとりでも入れる労働組合”を標榜しないことです」「もちろん個人加盟の組合員もいますが、あくまでも『職場の団結』『職場の組織化』こそ労働組合が優先すべきことです」
このフレーズを聞けば、思い出す人もいるだろう。あれから一年――。社会情勢は一変しました。私たち組合員自身も色々 な経験を重ねてきました。昨年より、グレードアップした労働学校になる期待大です。
労働法制の転換
派遣法改悪法をはじめ労働法制の大改悪が始まっています。“3年で解雇され続ける社会”これが安倍の言う「世界一ビジネスしやすい国」です。奧貫さん自身の職業である大学講師(非常勤講師)も、4、5年の任期を3年に変えられているそうです。これからの時代に立ち向かう労働運動を考えるうえで、これ以上ない機会です。
団結はアートだ
労働組合とは、こぶしを振りあげるだけではなく、一人ひとりの意見を大事に、個性と自主性を尊重し、お互いを豊かにする。こういう考え方が奧貫さんのモットー。
だからこそ、境遇の異なる多国籍の外国人労働者や女性たちから信頼をかちえています。私たちの持つ“狭いあり方”をもう一つ広げる意味でも多彩で刺激的な講義になると思います。(K)
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公開講座(労働学校実践編)
労働法と労働組合のはなし
講師:
田中康宏(動労千葉委員長)
奥貫妃文(大学講師・労働法)
日時: 7月11日(土)13時~ DC会館2階(JR東千葉駅前)
ちば合同労組ニュース 第60号 (2015年7月1日発行)より