連載・職場と労働法

16時間夜勤を合法化する労働基準法

実践的に考える職場と労働法 16時間夜勤を合法化する労働基準法 労働時間とは? 今回は「労働時間とは何か」を考えてみたい。長時間労働の問題など論点は多様ですが今回は職場闘争の観点から。 労働時間はいつ、どこで、どんな態様で始まるのか。門から? タイムレコーダー打刻? 更衣室? 作業着手? 資本主義社会では、「時間」をめぐる問題は最も〝本質〟に関わる問題です。どんな経営者も、自分が支払った賃金以上に...
連載・介護労働の現場から

連載・介護労働の現場から〈働き方編1〉

連載・介護労働の現場から〈働き方編1〉 パルチザン 働き方。まず介護事業者は、従業員十人程度の小規模から数十万程度の大手まである。大手でも1事業所はせいぜい百人程度の利用者で介護職は40~60人くらい。 大手のブランドで安定をとるか? 楽しく介護の仕事をすることをとるか? 目的によって働き方は異なる。この欄では後者の働き方を念頭においてるよ。 採用されて介護は初めてだと仮定して、働き方の稿を進めま...
労働映画

沈まぬ太陽

映画紹介『沈まぬ太陽』 御巣鷹山の事故シーンから始まる。1985年の日本航空123便墜落事故。子どもだったが良く覚えている。続いて映画は、60年代前半の労働組合の闘いのシーンが交差する。 主人公・恩地元のモデルとなった小倉寛太郎は実在の人物。日本航空労組委員長として日本航空初のストライキを指導、報復人事で約10年間の海外勤務を強いられた。 日本航空は1953年に半官半民の国営航空企業(ナショナル・...
制度・政策

相模原・障害者殺傷事件に思う

相模原・障害者殺傷事件に思う 〝労働者には団結が必要〟 相模原市の障害者施設で45人の障害者が殺傷される、痛ましい事件が起きた。事件の背後にある障害者抹殺思想の不気味な広がりや、現代社会のあり方への危惧は、多くの識者が指摘しているが、労働組合の立場から考えたい。 事件のあった「津久井やまゆり園」は、もともと県立だったが2005年から指定管理者制度に移行し、民営化された。その結果、求人情報では夜間時...
組合活動

穏やかな晴天のもと夏休み保養

穏やかな晴天のもと夏休み保養 7月22~26日の5日間、千葉県勝浦市の民宿にて、福島から10家族を迎えた保養(「福島の子どもたちを放射能から守るプロジェクト@ちば」主催)が無事に終了しました。 今回で10回目を数え、息の長い取り組みになっています。これもたくさんの物心両面のご支援のおかげです。組合員の皆さまからも、ボランティアスタッフとしての参加をいただきました。この場をお借りし感謝を申し上げます...
組合活動

習志野市・習志野警察署は労働組合つぶしをやめろ!

習志野市・習志野警察署は労働組合つぶしをやめろ! 組合員をただちに釈放せよ! だまされた人もいないのに「詐欺罪」?! 7月12日、ユニオン習志野の役員2人が不当にも逮捕されました。 警察は「詐欺罪」といっていますが、100%でっち上げです。被害者もいない、なんの被害もない「詐欺」など存在するでしょうか。組合事務所にも不当な家宅捜索が行われましたが、押収されたのは「詐欺」とは全く関係ない組合のビラや...
組合活動

ユニオン習志野への不当弾圧・逮捕を弾劾。支援要請(1)

ユニオン習志野への不当逮捕弾劾! 2名の仲間を今すぐ釈放しろ! 組合つぶしを許さないぞ! 7月12日、ユニオン習志野の委員長と書記長の2人の組合員が百パーセントでっちあげの「詐欺罪」で不当逮捕されました。 この間、ユニオン習志野は、習志野市長による不当解雇撤回の闘いを展開してきました。今回の弾圧はこの闘いを嫌悪し、つぶそうという習志野市長・習志野警察署による政治弾圧です。絶対に許せません。ユニオン...
公務員・教育

習志野市 解雇撤回を求め雨中デモ

習志野市 解雇撤回を求め雨中デモ 6月13日、悪天候の中ですがユニオン習志野の呼びかけで約30人が京成津田沼駅から旧市役所周辺をデモしました。習志野市の仮庁舎は現在、京成習志野駅ビルにあり、ここで業務を行っています。デモはここから出発。 昨年6月、障がい者枠で習志野市役所に就職した青年労働者を「能力不足」を理由に分限免職にする前代未聞の不当解雇に対し、市民や障がい者団体から応援の声と宮本市長への批...
制度・政策

共に闘い、経験し、学ぶ-社前ビラで考えたこと

共に闘い、経験し、学ぶ (社前ビラで考えたこと) 6月中旬、HRセンター社前ビラ配布に行って来ました 車で入構していく労働者が減速して受け取ってくれました。「ご苦労様です」「お疲れさま」など声をかけてくれたり、笑顔で受け取ってくれる労働者が多かったのが印象的でした。 下請けのA社の労働者もB社の労働者もみんな怒っているからこそ受けとる。年配の労働者と若い労働者の間にある緊張感もビラの受け取り具合で...
連載・職場と労働法

職場の矛盾や弱点を見つけ出して闘いの糸口に

実践的に考える職場と労働法 今月から「実践的に考える職場と労働法」と題して連載を始めます。どんな職場でも闘いの手掛かりは必ずある。職場の矛盾や弱点を見つけ出して闘いの糸口にしたい――そういう気持ちで労働基準法や労働安全衛生法を実践的にチェックしたいと思います。合同労組やユニオンの運動にとって、〈労働者の権利の擁護〉は必須課題であり、動労千葉の「運転保安闘争」的領域と並ぶ労働運動実践の重要な要素では...
連載・介護労働の現場から

連載・介護労働の現場から〈働き方編〉 出発

連載・介護労働の現場から 〈働き方編〉 今号より『介護労働の現場から』パート2〈働き方編〉を開始します。筆者は前シリーズと同じく「あらかん」さんです。 「これ以上、働けない」からの出発 私が介護の仕事を始めた4年前と現在とは、介護労働に携わる人がずいぶん様変わりしていると感じる。 いわゆるオバヘルといわれていた中高年女性はかなり減り、施設介護などは異業種から転職してきた30代~50代の人が中心にな...
医療・介護

はじめての労災手続き-施設内感染を認定させた(経験談)

はじめての労災手続き(経験談) 〝施設内感染を認定させた〟 私は県内の介護施設で働いています。昨秋、利用者がある感染症を発症しました。保健所への届出が必要な病気ですぐ保健所の人が来て、感染の可能性のある職員に検査を実施しました。 年明け後、検査結果が陽性だと知らされました。実はこの法人では別の施設でも集団感染があり、その時にも検査が行われましたが、その時は陰性でした。当然、この利用者から感染したと...
組合活動

動労千葉定期委員会 背面監視から乗務員守れ

動労千葉 定期委員会 背面監視から乗務員守れ 動労千葉は6月26日、DC会館で定期委員会を開催しました。JRではこの間、事故が多発しています。外注化が原因です。時刻表通りに動く日がない状況に乗客のいらだちも増しています。これをJRは「運転士がたるんでいるから」と責任転嫁し、監視や締め付けに使っています。また契約期間の上限を5年とするJR千葉鉄道サービス(CTS)の「雇用形態の変更」=就業規則との闘...
公務員・教育

第一回「習志野市長」へ包囲デモ

6月13日、悪天候の中ですがユニオン習志野の呼びかけで約30人が京成津田沼駅から旧市役所周辺をデモしました。   習志野(仮)市庁舎は、現在京成習志野駅ビルで(仮)市庁舎での業務を行っています。デモはここから出発 昨年6月、障がい者枠で習志野市役所に就職した青年労働者を「能力不足」を理由に分限免職にする前代未聞の不当解雇に対し、市民や障がい者団体から応援の声と宮本市長への批判の声が集まっています。...
公務員・教育

習志野市 宮本市長は解雇撤回せよ!

習志野市 宮本市長は解雇撤回せよ! 京成津田沼駅前で5月27日、習志野市役所で働いていた青年労働者Aさんの不当解雇撤回を求めて宣伝行動を行いました。 習志野市役所は現在、駅前ビルを仮庁舎としており、通勤通学の駅利用者と市役所の労働者の両方に訴えることができました。ユニオン習志野やちば合同労組のメンバーだけでなく市民の方も大勢集まり賑やかな訴えとなりました。 新聞報道もありチラシの受け取りも抜群でし...
組合活動

連載・介護労働の現場から〈あとがきにかえて〉

連載・介護労働の現場から 〈あとがきにかえて〉 年寄りは未来 魔法とパイオニア精神で乗り切ろう 36回・3年もの連載、ずっと読んでくださった方に感謝の気持ちでいっぱいです。 連載にある通り、私は、介護職の最初の職場は8か月、2度目はたった2か月で退職した。その時点で2013年1月。普通なら、こんなめんどくさい業界、自分に向いてないと辞めてしまうところだろうが、それから転職を繰り返し、さらに3年以上...