労働映画

西部戦線異常なし

映画紹介『西部戦線異常なし』  ロシアのウクライナ軍事侵攻で、この映画が思い浮かんだ。第一次世界大戦における西部戦線(独仏国境沿いの戦線)を描いた映画。反戦映画として最も著名な映画の一つ。原作はドイツの作家レマルクの長編小説。第一次大戦は、欧州だけで6千万の兵士が動員され、1千万人以上が戦死した。  現代の戦争は総力戦だ。その性格を特徴づけたのが第一次世界大戦だった。大量消費・大量動員・大量破...
組合活動

「武器を送れ」ではなく即時停戦を

「武器を送れ」ではなく即時停戦を ウクライナ軍事侵攻から1か月経過 原発・居住区も攻撃  ロシアが2月24日にウクライナへの軍事侵攻を開始してから1か月を超えました。  各地でロシア軍とウクライナ軍との戦闘が続き、ロシア軍は首都キエフに向けて進撃を続けています。都市にミサイル攻撃が行われ、住宅地や非戦闘員も攻撃対象となっています。屋根に「子ども」と描かれた避難所(古い劇場)も爆撃されました...
組合活動

物価上昇で昼食抜き3割?

物価上昇で昼食抜き3割?  働く人の約3割が、勤務日に昼食を抜いた経験があるとの調査が報道されていました。その主な理由は「節約」。昨年来、輸入品や野菜など原材料費が高騰し、食品も相次いで値上げ。その結果、価格を引き上げる飲食店が増えています。このため、外食や弁当購入をやめ、おにぎり1個だけとか給料日前は何も食べない人が増えているようです。コロナ禍で1人で食べることが推奨されたことも背景にあるよう...
組合活動

3月ダイ改 動労千葉がスト

3月ダイ改 動労千葉がスト  JRやグループ会社で運転士や車両の検査修繕、清掃などの労働者でつくる国鉄千葉動力車労組が3月12日にストライキを闘います。3月12日(土)13時30分から千葉商工会議所で集会が開催されます。皆さん、ぜひ集まって下さい。  JR東日本は3月ダイ改で運転士・車掌・検査・電気などの職名を廃止しようとしています。そればかりか業務を融合化して、運転士に、駅の仕事や企画業務、...
連載・職場と労働法

会計年度任用職員/毎年雇止め根本矛盾持つ非正規制度

実践的に考える職場と労働法 会計年度任用職員について 毎年雇止めの根本的矛盾を持つ非正規制度  2020年4月から会計年度任用職員制度が導入されました。年度末を前に各地で雇止めを通告され、地域ユニオンへの相談も増えています。  全国の自治体労働者数は、90年代半ばをピークに市町村合併や民営化などで減少し続け、さらに正規から非正規への置き換えが著しく進行しています。総務省調査では会計年度任用...
物流倉庫・運輸

ウーバーイーツ 早押し競争/映画・波止場のマフィアと同じ

ウーバーイーツ アプリで早押し競争 波止場のマフィアと同じだ  コロナ禍でフードデリバリー配達員など、「プラットフォームワーカー」とか「ギグワーカー」と呼ばれる労働者が増えています。  近年、フードデリバリー配達員の事故が増えており、ウーバー配達員が配達中に歩行者をはねて死亡させた事故で、東京地裁は2月18日、禁錮1年6ヶ月、執行猶予3年の判決を出しました。  しかし、ウーバー側は「配達員...
労働映画

炭坑

映画紹介『炭坑』  1931年の独仏合作映画。1906年に仏北部で実際に起きた20世紀最大の炭坑事故(犠牲者1099人)がモデルですが、映画は、第1次大戦後の仏独の複雑な国民感情を背景に、炭坑は独仏国境地帯の設定となっており、ドイツ人炭坑夫たちが国境を越えて救援に向かうストーリーです。  映画の公開時期は、ナチスが政権を取るわずか2年前。第1次大戦の敗戦国ドイツは巨額の賠償金を課せられ、大恐慌...
組合活動

ウクライナ軍事侵攻、反対!

ウクライナ軍事侵攻、反対! 世界の反戦デモに連帯を 勢力圏・資源をめぐる争い  世界が震撼しています。  2月24日、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻しました。空港や原発がロシア軍によって占拠され、多数の住民の生命が奪われています。  ウクライナの住民は、他国に亡命したり、シェルターに避難。すでに数十万人の難民が発生しています。数日で停戦条約が結ばれるとの情報もありますが、今後どう事態...
公務員・教育

清掃職場で進む民間委託・非正規化

清掃職場で進む民間委託・非正規化  新型コロナの影響で在宅時間が増え、家庭ゴミが増加しています。マスクなど感染リスクがあるゴミも多く、医療従事者などと共にエッセンシャルワーカーと言われます。  ゴミ収集は住民生活にとって根幹をなす行政サービスです。しかし民間委託や予算削減、職員数の減少と高齢化などによりゴミ収集は大きな困難に直面しています。  常に注目される存在ではありませんが、ゴミ収集...
組合活動

各職場で 春闘-職場代表選挙の取り組みを

各職場で春闘-職場代表選挙の取り組みを  今年も春闘シーズンが来た。小さな地域合同労組なので大きな闘いは難しいが、この時期は36協定などの職場代表選挙も多いのでセットで取り組みたい。  日本の賃金は、1995年の日経連「『新時代の日本的経営』報告」が一つの転機でした。「米国と同じ生産性でやるために2000万人ぐらいの労働者のクビを切る」と言って雇用の弾力化・流動化を強力に進めたのです。  当...
連載・職場と労働法

年次有給休暇の取得について

実践的に考える職場と労働法 出勤率8割の要件は世界的にはほぼ例がない 年次有給休暇の取得について  使用者は、労働者の雇入れ日から起算して6か月以上継続勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、継続し又は分割した10労働日以上の有給休暇を与える義務があります(労働基準法39条1項)。これを「年次有給休暇」と言います。 時季指定権・変更権  具体的な取得時季については、労働者が...
組合活動

超多忙な、朝のマクドで感じたこと

超多忙な朝のマクドで感じたこと 人と労働を破壊するデジタル化  朝、マクドナルドに行った。レジ前に客2人、その後に並んだ。ドライブスルーも併設され、いつも忙しそうな印象の店舗だが、最近は、「パーク&ゴー」と言って駐車場で待つ客の車まで店員が持っていくサービスもある。  この日、気になったのがモバイルオーダー。店舗に着く前にスマホから注文し、レジや駐車場で受け取る。レジ前で並ぶ客の立場からする...
労働映画

あの日のオルガン

映画紹介『あの日のオルガン』  保育園を丸ごと集団疎開させる決断した東京・戸越保育園の保母(保育士)と園児たちを描いた実話を映画化。小学生の疎開は見聞きするが、保育園の疎開は投稿一覧初めて聞いた。  東京にも戦火が迫る1944年、戸越保育園は園児を空襲から守るため親元から遠く離れた疎開先を探していた。最初は幼い子と離れることに反発した親たちも「せめて子どもだけでも生き延びて欲しい」と我が子を託...
本の紹介

『大人のいじめ』板倉昇平著(講談社新書)

書評『大人のいじめ』板倉昇平著(講談社新書) 急増するパワハラ・いじめ いかに立ち向かうべきか  労働相談の中でも1番多い部類に入るのが「パワハラ」です。本書は、現在起きるパワハラ事例を類型・ケースごとにまとめ、現状を分析しています。ちば合同労組の組合員も、パワハラに直面する当事者がおり、これとどう立ち向かうのか私たちとしても喫緊の課題です。  職場のいじめによって精神疾患を発症し労災認定さ...
組合活動

’22/3・8国際女性デー 女性が明るく働ける職場を

まもなく3・8国際女性デー 女性が明るく働ける職場を  「なんて人に冷たい社会になってしまったのか」――組合の会合でこんな意見が出ました。  職場で妊娠中の労働者が、いじめ(マタハラ)にあうケースが増えています。コロナ禍で女性に矛盾が集中しています。とりわけ、女性の「働き方」「生理の貧困」が話題とされ、生理休暇の取得の問題が一つの焦点になっています。  今年の春闘で、日本郵政は、同一労...
組合活動

2022年、全員野球でユニオンつくろう

2022年、全員野球でユニオンつくろう コロナ解雇が続く  年末は大寒波が到来しいかにも年の瀬の風情でした。新型コロナ感染症拡大に伴う措置で閑散としていた飲食店にはお客が戻り、久々に忘年会を楽しむ人たちもチラホラ。  他方で「コロナ難民」とも呼ばれる失業者が急増しています。解雇・雇い止めは累計で11万7047人(厚生労働省)、自主廃業する人や学費が払えず退学する学生も過去最多を更新しています...