組合ニュースNo.49(2014/08/01)より

その他

労働者の安全なくして〝食の安全〟は守れない

すき家で働くすべてのみなさん。
日本の外食産業にまた衝撃が走りました。中国上海の食肉加工工場で日本の外食産業向けの材料に、使用期限切れの食肉が使われていたというのです。外食産業における「食の安全」がいま根底から揺らいでいます。
外食産業における食肉加工の外注(アウトソーシング)は、国鉄の分割・民営化がJR北海道の安全の崩壊をもたらしたのと同様に、「食の安全」を危機に追いやっているのです。
すき家はどうでしょうか? すき家では前から「食の安全を守る」ために牛丼材料の自社生産を行ってきました。現在ではGFFという子会社がゼンショーHDのもとで生産を担当しています。
GFFの工場で生産を担っているのはパートを主体とした非正規労働者です。低賃金で正規労働者なみの長時間労働をやっています。
こうした現状で「食の安全」が守られているのが不思議なくらいです。現場労働者の努力のたまものとしか言いようがありません。安心して働けるように非正規雇用をやめて全員を正社員とすべきです。
安全を犠牲にした強労働
利益を得るために法を犯す、あるいはギリギリまで守らないのがブラック企業です。ストライキの過程ですき家がブラック企業であることがよりハッキリしました。ちば合同労組の団体交渉の要求にのらりくらりとして応じない態度は、ブラック企業ならではものです。
ゼンショー・GFFが工場でやっているのも同じようなものです。
船橋工場では、以前はそれぞれ1人の労働者が従事していたポジション2つを1人で兼任させる合理化を行いました。強労働も問題ですが、何よりポジション兼務のため作業場内を走らなければならず大きな危険を伴います。
合理化のためなら安全は二の次というのでしょうか? 儲けのためなら強盗が頻繁に入っても深夜の店舗でワンオペを強制するのと一緒ではないのですか。
労働者と食の安全のためには、必要な人件費は惜しむべきではありません。
ブラック企業の汚名を払拭するためにも、ゼンショー・すき家は、安全を第一とし、そして働く者を尊重する考え方に改めるべきです。
非正規雇用と外注化(アウトソーシング)の問題が安全を脅かしています。安全で人間らしく働ける職場環境を実現するために労働組合に加入して一緒にアクションを起こしましょう。

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感想 労働学校基礎編  後戻りできない〝戦争の時代〟

若い世代こそ戦争にNOを!

タイムリーな講座

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7月1日、安倍総理が集団的自衛権公使容認を決めた。歴史に残る日になるかもしれない。この日、一斉に高校3年生に自衛隊からのダイレクトメールが届き、AKBを使ってCMも展開。すでに徴兵制も検討しているらしい。消費税も来年から10%に上げると言い出している。「解釈すれば何でもアリ!?」というトンデモない時代になった!
6月30日、7月1日の両日、ちば合同労組青年部は、のぼりを立てて「解釈改憲ゼッタイ反対!」「安倍ヤメロ!」と怒る若者と一緒に声をあげた。
この原動力になったものは、労働学校の講義でしっかり勉強したことだった。
6月のテーマは「集団的自衛権」問題。最新のニュース映像や投影式モニターの講義で、内容は難しかったが、普段は感じられない社会構造について考えることができた。
青年部員の職場でも、戦争のテーマは話題になっている。これから戦争に連れていかれるのは若い世代。キッチリと「NO!」の声をあげる責任があるだろう。

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戦争と貧困は一つ

この閣議決定が引き金をひいたのか? イスラエルがガザへの侵攻を開始した。
日本は遠い世界?
イヤイヤ。5月、安倍はイスラエルと武器輸出や兵器開発をやって一緒に金儲けする約束をしたそうだ。スターバックスは、イスラエルの占領政策を全面的にバックアップしているグローバル企業の筆頭だ。僕らの使うお金が、弾薬や戦車に変わっている。そう思うと背筋が寒くなる。この残酷な世界のピラミッドの頂点にいる人間は高笑いを浮かべている。
戦争で死ぬのは、老人や女性、子どもたち。もう何日も、何日も続く無差別空爆。学校も病院も標的。狭く逃げ場もないガザで、こんな殺戮が平然と行われる。
さて、この先、日本がどうなるのか? 明日からいきなり戦争が始まり、世界は「安倍色」に染まるわけもない。
こういう話がある。ルポ『貧困大国アメリカ』で、カードローンや借金を背負わされ、貧困に突き落として、米兵を集めてイラクに戦争をやったことが紹介されていた。
日本も〈生活できない40歳以下は自衛隊へ、40歳以上は原発へ〉という時代になるのだろうか?  「戦争と貧困」「戦争と労働」はひとつの問題だ。労働組合こそ反戦の声をあげるときだ!
あと1年後、世の中はどうなっているだろう? 予想はまったく不可能。「世界がどうなっていくか?」これは労働学校で重要なテーマになってくるだろう。次回は、8月16日だ。(組合員K)

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労働学校へご参加を
毎月、労働運動について学ぶ労働学校が開催されています。ちば合同労組は組合として団体受講しています。みなさんの受講をお願いします。
基礎編 資本主義とはどういう社会か
講師 鎌倉 孝夫(埼玉大学名誉教授)
労働者は社会の主人公という立場から資本主義社会について明らかにする。『資本論体系の方法』(日本評論社)など著書多数
8月16日(土)13時~  DC会館2階(JR東千葉駅前)
(問い合わせ)043(225)2207

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kakigoori100 夏季合宿のお知らせ

日に日に暑さも本格的になり、蝉も鳴き始めました。組合員の皆様におかれましては益々ご健勝の事と存じます。
お陰様で当組合も少しずつではありますが着実に組織拡大を果たしております。この一年間の活動を通して、ちば合同労組は次の飛躍をすべき段階に至りました。
この一年余り、労働相談を通して大衆に通用するあり方に自己を変革してきた地平の上に、もう一度原点回帰して、職場に労働組合を作っていく闘いに本格的に入って行きます。
改めて、労働者が労働過程を握ることの持つ意義、労働現場で団結を固め維持していく苦闘など、これから職場に分会を作られようとするすべての組合員に教訓となるべく、サマーセミナー(日帰り夏季合宿)を開催致します。
新たに組合に加盟された方はもちろんのこと、定年を過ぎた経験豊かな方まで、すべての組合員に参加を呼び掛けます。一方通行の講義ではなく、組合員各位がそれぞれの経験を持ち寄り、役割を分担し合って、一緒に作っていきましょう。

日時 2014年8月31日(日)
テーマ1「労働とは何か?」
テーマ2「労働運動史の中の国鉄闘争」
その後、会場を近くのバーベキュー場へ移して交流会を行います。

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組合に入ろう。共に立ち上がろう

ちば合同労組は、正社員・パート・アルバイト・派遣社員・契約社員など、さまざまな形で働くすべての労働者に門戸を開いた地域の労働組合です。
誰でも働いていれば「おかしいな」「もっと良くしたい」と思うことがあるはずです。あなたが職場の同僚と一緒に組合を立ち上げれば、会社と対等に交渉を行い、労働条件を改善することができるはずです。
あなたにとって働きやすい職場をつくることは、あなた以外の人にとっても働きやすい環境をつくることにつながります。
会社は生存競争(サバイバル)の場でもないし、同僚はライバルではありません。
ではどうすればよいのか?
労働者が団結して労働条件の改善に向けて動き出す……これこそが労働者をめぐる状況に変化を生むはずです。
近年、残念ながら労働者をめぐる状況は厳しくなっています。貧困や格差、不平等が拡大し、最低限の法律も守らないブラック企業が増えています。
労働者の側が対抗力を持つことが必要です。一人では難しくてもみんなで力を合わせることで新しいパワーが生まれるはずです。
ちば合同労組は、地域の労働組合として、労働者の権利の獲得や労働条件の向上のためにアイデアを出し合って行動を開始しています。
あなたが、仲間をつくりたい、働く仲間たちと団結したいと感じたなら、ぜひ「ちば合同労働組合」にお問い合わせください。

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【編集後記】

柏市議会で市長が「集団的自衛権を認める」「(国鉄分割・民営型解雇で)採用は新法人の自由。行政に雇用責任はない。あとは労働委員会か裁判でしかない」などと発言をしています。こうした中で柏市まちづくり公社との闘いも大詰めを迎えていますが解雇撤回を確定させたいと思います。現場では毎日のように合理化や民営化への動きが始まっており、大会までに解雇撤回・JR復帰10万筆署名を手に全職場を訪問したいと思います。(W)

前回の「連載・介護の職場から」は番外編です。今回の原稿が第15回です。訂正します。筆者のあらかんさんと読者の皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ございません(S)

最低賃金を全国平均で16円引き上げることを厚生労働省が決めました。現在の千葉県の最低賃金は777円。東京は869円、神奈川県868円。どうしてこんなに差があるの? 千葉県の最低賃金は10月頃に決まるとのこと。大幅アップを要求して運動にするのもいいかもと思う今日この頃。みなさん、どう思いますか?(S)