組合ニュースNo.53(2014/12/01)

広報

ちば合同労組ニュース 第53号

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牛すき鍋復活!?すき家に未来ない

5月29日のすき家ストのきっかけになった牛すき鍋定食がすき家で復活しました。
今回は準備の手間が簡素化されワンオペでも大丈夫だと宣伝しています。しかし、過酷な労働環境はまったく改善されていません。雑誌の特集でも、「ワンオペをやめる」ということで深夜0時~5時を二人体制にしたようですが、しわ寄せで朝の忙しい時間帯での労働が一人勤務になり、「地獄」なんだと記事になっていました。
現在、すき家は深夜二人以上の体制をとれない6割の店舗で深夜休業しています。この関係ですき家の工場では牛丼材料の製造量が落ち込み労働時間の減少で収入が大幅に減りました。
店舗でのワンオペも、工場での「労働時間の減少」も、非正規雇用を使い捨ての労働力としか見ないすき家の現状をよく示しているといえるでしょう。
すき家は、非正規職労働者を低賃金で過酷な労働を強いるために採用してきました。これに反発した労働者が反乱をおこし「肉の日ストライキ」闘争まで上り詰めたことは誰でも知っていると思います。非正規労働者を虫けらのように扱うすき家に未来はありません。また、派遣法を改悪して労働者を非正規に縛り付けようとしている安倍政権は倒さなければなりません。
ヨーロッパでは「同一労働同一賃金」の考え方が一般的で、正規も非正規も同じ仕事をしたら同じように賃金をもらうのが当たり前だそうです。フランスではもっと考えが進んでいて、非正規の方が身分が不安定なだけに正規よりも多く賃金がもらえるそうです
すき家に限らず低賃金で過酷な労働を強いるために非正規を採用しているすべての企業で労働者は立ち上がろう。派遣法改悪反対・非正規職撤廃、労働組合の力で世の中を変えよう。(委員長)

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職場復帰!

デンヨー分会は11月10日、労働委員会での解雇撤回の勝利和解を受け職場に復帰しました。

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010802menu238m-trans職場交流会&忘年会

千葉労組交流センターと共催で「職場交流会・忘年会」を開催いたします。忘年会ではビンゴ大会なども行いますのでぜひご参加下さい。

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労働学校へご参加を

毎月、労働運動について学ぶ労働学校が開催されています。ちば合同労組は組合として団体受講しています。みなさんの受講をお願いします。
基礎編 労働者の生き方
講 師 村越一郎(経済問題研究家)
12月20日(土)13時~
DC会館2階(JR東千葉駅前)

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ブラック企業は犯罪的経営をするな

長年、派遣で働いてきたA組合員による派遣やブラック企業の実態についての連載です。

厚生労働省が発表した10月の雇用情勢によると、千葉県の有効求人倍率は0・89倍でした。
あくまでブラック企業と派遣社員の使い捨て的な雇用の一時的増加にすぎません。「雇用が増えた。ガソリン価格が下がった」とぬか喜びして選挙の宣伝をしている政治家もいますが、私はあくまで一時的であると考えています。
ブラック企業を放置したままで雇用が促進されたとしても非正規雇用と使い捨てが増えるだけです。実態も把握せず、安倍首相や自民党の政治家はよく騒げるなとあきれてしまいます。
若い人の選挙離れが進んでいるといわれていますが、政治家は、多額の企業献金や政党助成金、議員報酬費をもらいながら、ブラック企業の対策もせず、若者の雇用環境の改善などと、国民の前でよくも言えたものだと思います。
ひとつ現実の具体例を話せば、日本年金機構は国民年金の督促業務を民間のバックスグループという派遣会社に丸投げ委託しています。派遣会社の金儲けのために国民年金を納付するなんてふざけた話が現実に起きています。
多くの派遣労働者は年金加入の機会も奪われています。試用期間である3カ月以上の派遣期間がない労働者には年金の加入手続きをしない派遣会社もあります。そういう派遣会社に年金業務を委託するなんて利益相反だと思いませんか。
厚生労働省でもう一つふざけた話があります。「労働条件相談ほっとライン」という窓口がありますが、NTT西日本のマーケティングアクトという民間会社に委託しています。行政の身勝手さで労働相談についてまったく素人の会社に委託して税金が使われています。
そもそも厚生労働省や労働基準監督署がブラック企業を取り締まらないから仕方なく派遣を選んでいる人が現実には多い、と働く立場からも実感します。
「ここまでブラック企業をはびこらせて申し訳ない」「犯罪的経営をしている企業を直ちに取り締まります」と総理大臣が謝罪することがいま求められていると感じます。
正社員が当たり前の社会に戻すためにも、光通信グループやカラダファクトリーやガリバーインターナショナルやビッグカメラのようなブラック企業に「犯罪的経営をするな!」という強い憤りをも訴え続けます。(次回に続く)

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連載・介護労働の現場から 〈19〉

腰痛は労災でしょ

私に対する医者の診察時間は20分を過ぎて看護師たちがイラついているのがわかった。「何か事件はなかったですか? 腰をいためるような」と医者が言い出した。
私は大柄な井村さんへの介助を思い出した。ベッドから車いすへの移乗、車いすから椅子への移乗などは抱きかかえて持ち上げる。介護用ベッドでない低床型ベッドでのおむつ交換や着替えは前かがみの中腰状態。家庭用浴槽での入浴介助は、浴槽を跨いでもらうのに、利用者の体を支えながら持ち上げる。
「そういえば、浴槽に入浴してもらうときに、私が浴槽に入り、浴槽の外に立っている利用者を支えて一足ずつ浴槽に入ってもらうんです。そのときに、腰がクキっと…」
「それは事件です。日時憶えていますか?」
井村さんが最初に風呂に入った日、私は不安だったけど、1人で最初から最後まで入浴介助した。そのときに、腰も痛かったが、足の小指を思い切りドアにぶつけて痛くて、1週間も痛みが続いた。
足指のレントゲンも撮ることになった。骨折していた。医者はぎっくり腰と骨折で労災の診断書を書いてくれたので、それを管理者に見せた。「労災、いいよ。本社に訊いてみるね」とすんなりOK。
ところが力石は、「ほぉ~、ローサイ、介護の世界ではそんなのきいたことないね」と鼻で笑う。彼は、「介護の世界では」というのが口癖だ。昔の姑みたいなやつで、私が苦労していても、仕事はわざと教えない。自分はサボるくせに、私には「やらなきゃだめだよ。仕事でしょ」と押し付ける。
介護は重労働だ。動かない人を抱かえ、持ち上げ、支える。物だったら持ちきれなければ手を離せばすむが、人だからケガをさせてはいけないので、自分が極限まで無理をする。24時間不規則労働による睡眠障害、結核や肝炎などの感染なども労災だろう。
しかし、使命感ばかり強調されて、職場の安全衛生についてはノーマーク、医者が言っていた重量物取扱いも法的拘束力がない。建設や運輸では重量物は機械が取扱う。介護施設では介護機器は金がかかるし効率が悪いと導入が進んでいない。

p0053_04_01 でも介護業界、いいかげんに目を覚ませ。介護機器をケチって労働者が身体を壊し、どんどん辞めていく。リクルートコストが嵩み、未熟なパートや派遣だらけの現場、その「カネ」「効率」の悪さ。業界全体、経営の近代化が必要だ。
労災は本社の社長決裁でOK、ただ手続きは自分でやれということなので、労基署に行く。受け付けてくれて、後に職場へ電話で事情聴取があり、労災は許可された。(あらかん)

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11・2労働者集会の感想

東京・日比谷野外音楽堂の11・2労働者集会への参加ありがとうございます。集会の感想を紹介します。
▼千葉に住んでいてビラで集会を知って参加した女性がいた。別の男性も受付でチケットを買って入ったとのこと。2人とも誘われもしないのにデモにも参加。時代が劇的に変わっていくのを感じた。すき家ストをやって良かった。こういう時代を引き寄せたことに確信もった。
▼参加人数が多くてとても思い出に残る集会だった。
▼国鉄の分割・民営化とNTTの民営化は似ていると感じました。研修や教育もまともに行わず自己責任に追い込んでいる。派遣社員を入れて労働者を分断している。派遣制度が廃止になる日までがんばっていきたい。
▼十数年前に参加した時は活動家ばかりの集会という印象だったが、労働者の参加が増え、発言も型にはまらず自分の言葉で話していて思いが伝わってきて良かった。
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【編集後記】
安倍政権の成長戦略の第三の柱として国会審議入りしていた派遣法の改悪案が解散・総選挙のため廃案となりました。1986年に制定された労働者派遣法は、この二十数年間、次々と緩和・拡大されてきました。小泉政権の時には「これだけはやってはならない」と言われていた製造業への派遣も解禁しました。今回の改悪案は派遣の全面解禁とでもいうべきもので、日本中の工場やオフィスの労働者が派遣に置き換えられるのは明らかです。派遣法は雇用に誰も責任を取らない本当に最低の法律です。選挙後の国会で、また派遣法の改悪案や残業代ゼロ法案が出てきます。ちば合同労組は派遣法改悪反対の運動を進めます。組合員のみなさん、よろしくお願いします(S)。