組合ニュースNo.56(2015/03/01)

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組合ニュースNo.56(2015/03/01)

私やあなたの一歩が誰かの闘いに

東日本大震災からまもなく4年。福島は今も放射能垂れ流しのまま、原発事故は収束したかのような帰還強制、汚染水の海洋放出、原発再稼働が進められています。
原発では重層的な外注構造により安全が崩壊し、労災事故死が相次いでいます。小児甲状腺検査では、2巡目の検査で新たに4人の子どもに甲状腺がん、あるいはその疑いが発見されました。
福島では放射能や被曝について話すことがタブーとされ〝復興〟一辺倒です。
あらゆる矛盾に追い詰められた安倍政権は戦争をもって一切を清算するかのように暴走しています。
先日、動労千葉の労働学校の講師として来られた動労水戸の辻川副委員長は「原発労働者こそ被曝労働拒否を」と訴えました。原発作業員の「許容線量」が一般の「許容線量」基準となり、被曝労働の容認が全体の被曝の許容・強制につながります。
動労水戸の被曝労働反対ストに呼応して、原発労働者の決起が生まれています。
原発のほかにも世の中には労働者が声を上げにくい業種・業界があるように思います。私もIT系や日雇い派遣で働いたことがありますが、そこでは労働組合は想像さえできませんでした。
労働組合の歴史がなかったり、あるいは御用組合の支配が強かったりと力関係で労働者側が負けている業界はたくさんあります。
でも労働者の闘いの可能性や権利がギリギリのところで守られているのは、闘う労働組合の火が消えていないからです。動労千葉や動労水戸が全国の労働者を勇気づける。全体の力で労働者の意識を変えていく。昨日まで立ち上がれなかった労働者が明日には声を大にして決起する。
私やあなたの一歩が、今は苦しんでいる誰かの闘いをつくり出すかも知れません。
地域にそういう輪を作り出し、労働組合の力を取り戻していくことが合同労組の使命でもあると思います。
そういう意味で焦点の一つが介護業界だと思います。ここに闘う組合運動を作れるかどうかが労働運動全体の発展の一里塚です。
安倍政権が改憲と戦争へ暴走する情勢のもと、最も矛盾が噴出する介護現場で労働組合をつくって闘いたいと思います。(A)

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特急廃止反対 銚子集会

銚子市で2月26日に行なわれた「JRダイ改―特急列車廃止・削減絶対反対」銚子地域集会に行ってきました。
JRは3月ダイ改で成田線や内房線の特急を全面的に廃止・削減しようとしています。「次はローカル線の第三セクター化。儲かる所だけ電車を走らすということだ」という発言があり、本当に生活破壊、地方切り捨ての攻撃なんだと思いました。実際、集会に行くのに特急がなくて不便でした。今も通うのに大変なのに特急全廃になれば本当に生活していけない。
年金は下げられ消費税は上がる。賃金も低くて仕事もない、人口も減っていく……この生きていけない社会の矛盾に対して、あらゆる怒りを束ねる闘いが必要だし、闘う労働組合を甦らせていくことが求められていると思います。動労千葉の地域を組織している闘いに触れ、ともに闘いながら動労千葉の労働運動を学んでいきたいと、さらに強く思いました(F)。

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連載・介護労働の現場から 〈22〉

変動シフトという支配

介護職場は「変動シフト制」が圧倒的だ。
「シフト制」とは、あらかじめ労働者から希望の休みを聞いておき(月2日までが多い)、雇用者が労働日を指定する制度。
「変動」とは、毎日の労働時間が決まっていないで、1日10時間働く日もあれば、6時間しか働かない日もあり、とにかく1か月の中で週40時間を達成すればいいという制度。
「9時~5時、土日休み」という働き方が天国ならば、地獄の「変動シフト制」。毎月、決まった休日、決まった労働時間がない。二交代制でもシフトは早番・遅番・日勤・夜勤の4シフトが一般的。
例えばこんな具合。
今日は遅番で11時に出勤で夜8時まで勤務。その翌日は早番で朝7時から午後3時まで勤務。その次は夜勤で午後5時から翌朝9時までの16時間勤務、仮眠時間は一応あるが、夜勤一人勤務の場合、交代がいないので、取れない。
その不規則勤務の合間にプライベートな時間をやりくりする。睡眠や食事が不規則になり、オフの時間は昼間シフトの家族や世間に合わせるので、体内時計はすっかり乱れ、眠れず体調不良のまま、次の過重労働勤務につく。

毎月のシフトは管理者が前月末までぎりぎりまで調整してるので、提出した希望休の2日以外は翌月のシフトも休日も不明、予定がまったくたたず、予約も取れない。友人仲間からも見放され、休みになっても一人で過ごす。
介護職場の変動シフトは休みもなく、まさしく〈24時間働けますか?〉の世界。体調を崩して退職・欠勤・早退勤するスタッフも多く、シフトはそのたびに変更される。変更は月に5回はある。そのたびに「私も辞めたい。休みたい」とみんなは嘆くのだ。
なぜ、こんな徹底的に経営者に都合のいい働き方をさせられるのか? しかも、パートは調整弁で、毎月どれだけシフトを入れてくれるかわからないので収入未定の日雇い暮らし。さらに管理者は気に喰わないとシフトを減らして退職に追い込むという手段を取り、それを怖れてパートのサービス残業が常態化する。
介護報酬切り下げで、経営側は正社員を減らし、現場はどこもパートが支えている。でも、こんな状態では高い離職率どころか、倒産する施設も多い。
n0056_03_01a 私は、勤務時間は変動ではないが、フルタイムパートで入職半年、金属疲労状態。きつい仕事、腰痛、しかも、常に労働強化や労基法違反に対しての臨戦態勢。一方、家族や友人は呆れて仕事のグチをきいてくれなくなり、「介護のハナシは一切するな。辞めろと言ってるでしょ。フツーの仕事をしたら」で四面楚歌。誰も認めてくれない労働ほどつらいものはない。
その頃、またケガをすることになった。
(あらかん)

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パンフ『国鉄闘争と労働運動の復権』

国鉄から始まった新自由主義

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先日、青年部で学習会を行ない『国鉄闘争と労働運動の復権』というパンフレットを読みました。このパンフレットはコンパクトになっていてとても読みやすい。
パンフレットを読んで思った感想は、「国鉄分割・民営化や動労千葉の闘いは昔のことではないんだな。僕や私は関係ないし……じゃ済まされない情勢になってきている」と思いました。
暴き出された国鉄分割・民営化の真実、中曽根首相と安部首相の共通性・類似性、国鉄1047名解雇撤回闘争の始まり、そして2010年4月に国労本部が結んだあの屈辱的な政治和解――
国鉄分割・民営化後、労働者に対するものすごい攻撃があり、国鉄分割・民営化により誕生した新自由主義は、安全や雇用、社会保障や労働規制の緩和など、とことん労働者から奪っていったと思う。
たった1%の人間が儲けるために残りの99%が犠牲になるなんて道理が合わない話があるのか。
これはおかしい。
私は、人間らしく生きたい、仕事で死にたくない。ただそれだけのこと。資本はそれさえも奪っていく。さらには戦争までも行おうとしている。
これを止めるには、全国の労働者が協力して闘えば跳ね返せる。もう二度とあの惨劇を繰り返してはいけない。絶対に
……なんてことを考えながら読んでいました。(青年部K)

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すき家で春闘ストライキ方針

組合に入って賃上げ春闘を闘おう

 ちば合同労組は3月14日、すき家の工場部門GFF社の船橋工場で再びストライキを実施します。
GFF社は、賃上げ要求に対する誠実な回答を出してきませんでした。団体交渉も拒否しています。
苦しくなる私たちの生活に見合うだけの賃金を要求するのは、当たり前のことです。
昨年5月29日の肉の日ストに続く、ブラック企業すき家へのストライキです。応援よろしくお願いします。春闘をともに闘いましょう。

n0056_04_01a アベノミクスで株価は上がっていますが消費増税や物価上昇により実質的な賃下げの状況が続いています。
春闘の季節です。今年の春こそ、苦しい現状を打破して大幅賃上げのアクションを起こしてみませんか。「ちば合同労組」はすべての労働者に門戸を開いた地域の労働組合です。

競争ではなく団結で賃上げ

労働者同士が競争関係に陥り、成果や能力主義になってしまえば、賃金が上がるのは一握りの者だけです。労働者全体の賃金は抑制され、企業の総額賃金が減ってしまうことは明白です。
それよりも職場で働く者みんながちゃんと生活できる賃金を団結して要求することが大切だと思います。
〈一人はみんなのために、みんなは一人のために〉
私たちの組合はこの精神で春闘を行います。ぜひ組合に入って春闘を一緒に闘いましょう。

団交回避のすき家

ちば合同労組は1月15日、大手牛丼チェーンすき家の工場部門であるGFF社に対して、労働者全員一律時給10円アップを求める要求書を提出しました。2月末日を回答期限とし、ゼロ回答・拒否回答の場合は3月にストライキを実施することを通告しました。
GFF社は、昨年5月29日の〈すき家肉の日ストライキ〉以来、一貫して労働組合との団体交渉を避けてきました。GFF社にどんな思惑があるのかは分かりませんが、私たち労働組合側は、すき家がブラック企業から脱却する絶好の機会として労使交渉を用意したと考えています。

すき家で春闘スト

すき家・GFF社が安易に賃上げ交渉を拒否するのであれば、ちば合同労組はブラック企業と最期まで闘います。ちば合同労組は3月、すき家に対して春闘ストライキを実施する予定です。応援よろしくお願いします。
誰しも賃金や労働条件、あるいは職場をこう変えたいなどの要求があるはずです。労働組合に加入すれば、団体交渉やストライキもできます。ぜひ組合に入って春闘を!

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【編集後記】

国会で「日教組、日教組」とヤジる安倍首相の姿を見て、労働組合への憎悪がくっきりと表れました。やはり教育労働者を先頭に労働組合が戦争に反対することがカギだとあらためて感じます。戦争の問題と貧困・労働問題は一つです。職場の足下から「戦争」は始まります。沖縄・辺野古の基地建設が米軍の暴力で推し進められる。その裏では、振興策と一体のコールセンターでドンドン解雇が始まっています。「戦後70年」の座長には、郵政民営化をやった西室泰三が就任。JRの葛西会長とともに郵政も戦争に向けて動き出しました。1・20人質事件で、安倍は戦争へ向かっての力勝負に出ました。戦後70年は勝負の年です。5~6月の安保・戦争国会に向かって準備を始めましょう!(K)

銚子市で開催された特急廃止反対の集会に参加しました。かつては漁業と醤油醸造業で栄えた銚子市ですが、今や数年後に財政破綻が必至、数年前には市民病院が破綻し、銚子電鉄も倒産寸前です。誘致した大学への巨額の補助金の償還も絶望的と言われています。他方で、地元の労働組合(地区労)を中心とした闘いで市民病院は今も継続し、特急廃止反対も動労千葉と地元の危機感が結合して動き始めました。労働組合の復権の機会なのかなと思う今日この頃です。(S)

少し前の本ですが千葉大教授・酒井啓子氏の『イラクは食べる――革命と日常の風景』(岩波新書)を読みました。フセイン政権崩壊後のイラク社会を描いたものです。イスラム国の背景を考えさせられました。来年は英仏ロの列強がオスマン帝国を分割したサイクスピコ協定から100年です。中東世界では植民地支配と侵略戦争の長い歴史がいまも続いています。(T)