ブラック派遣会社T社 派遣期間を偽装

組合活動

ブラック派遣会社派遣会社T社

派遣先とグルになって派遣期間を偽装

団体交渉拒否は不当労働行為だ! 直接雇用の責任とれ

ハロワークと同じビルにオフィスを構える人材派遣会社のT株式会社は、派遣先の船橋二和病院の薬材センターにおいて、同 一の業務・同一の指揮命令にもかかわらず、途中から別の派遣先になったように装うことで最長3年の派遣期間を超えて、Kさんを派遣していました。

●直接雇用の申込義務

労働者派遣法の規定により、いかなる企業も3年を超えて派遣労働者を受け入れることはできません。派遣受入期間の制限を超えて派遣労働者を使用しようとする場合は、引き続き派遣先での勤務を希望する者に対し、直接雇用を申し込む義務があります。

ところが、派遣会社T社と船橋二和病院薬材センターは、Kさんの派遣期間が3年4カ月の時点で不当にも解雇したのです。
そもそも現行の労働者派遣法は、派遣労働を「臨時的・一時的な働き方」としています。Kさんの仕事は、医療材料の在庫管理などの仕事です。病棟や部署ごと に違う医療材料や消費状況を把握し、患者さんの生命と健康を守る責任ある仕事です。断じて一時的・臨時的な業務ではありません。

船橋二和病院は、派遣会社T社とグルになって病院の大切な仕事を派遣に置き換え、クーリング期間をおいて3年の派遣期間をリセットしたり、契約書の派遣先名称を変えるなどして、違法な派遣を続けてきたのです。
Kさんは、労働組合に加入して派遣会社T社と交渉を行いました。派遣会社T社は3年を超えて同一事業所・同一業務で派遣が行われていたことを認めました。
労働組合の要求によって、派遣会社T社から、派遣先の船橋二和病院薬材センターに対して直接雇用を申し入れることになりましたが、驚くことに派遣会社T社は 二和病院に対して直接雇用の要請に対する「回答」を求めないという不誠実な態度に終止しています。要請は形式的アリバイなのです。

人材派遣会社T社は、派遣期間を偽装して3年を超える違法な派遣を続け、それが発覚してもなお派遣先をかばい続け、当該の派遣労働者の直接雇用の要求を踏みにじり続けているのです。派遣会社T社は、違法な派遣を謝罪し、Kさんの直接雇用の責任を取れ!

●一人で悩まず相談を

派遣会社T社で働く派遣労働者のみなさん。千葉で働くすべての労働者のみなさん。
「ちば合同労働組合」は誰でも個人で加入できる地域の労働組合です。職種や職業、正規や非正規の雇用形態の違いに関係なく加入できます。

労働組合は、労働者による、労働者のための、労働者の自主的な団体です。「ちば合同労働組合」はみなさんと一緒に不当解雇や残業代未払い、不安定雇用や安全問題など、職場の問題を解決し、働く者の権利や誇りを守ります。

 労働問題は一人で悩ますご相談下さい。

一人でも入れる地域の労働組合

(発行)ちば合同労働組合
千葉市中央区要町2―8 DC会館
℡ 043(225)2207

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(写真 人材派遣会社の前で抗議。通行中の市民に訴える医療労働者と組合員)