京成バス2・6ストライキ(中間報告)

組合活動

(3)バスの安全を守るためにも改善は急務

バス運転手の健康問題は、同時に、バスの安全と利用者の生命の問題でもあります。死者15人を出した2016年1月の軽井沢スキーバス転落事故、同じく死者7人の2012年4月の関越自動車道高速バス事故など、近年、深刻な事故が頻発しています。小泉政権からの規制緩和が転機となり、そして直接には運転手の過労などの健康問題が事故の原因となっています。
京成バスでは、年間400件もの事故が起きているそうです。過労や睡眠不足が無関係と言い切れるでしょうか。事故やミスを運転手の責任にしても、事故は減りません。

(4)物言う労働者の雇い止め=解雇

今回、雇い止めの予告後に行われた団体交渉において、会社側は、雇い止めの理由として、遅刻を指摘しています。しかし3年半の間での数回の遅刻です。そもそも正社員であれば、年1~2回の遅刻で解雇になることはとうてい考えられません。しかし、嘱託社員は期間満了の雇い止めで実質的には解雇になる。あまりに理不尽です。
しかも本当は、遅刻の原因が過酷な就労環境にあり、過労や睡眠不足が原因だと反論したことに対する報復的な雇い止めなのです。労働基準法違反のサービス残業や厚生労働省の基準違反の実態があるにもかかわらず、遅刻を理由に雇い止めすること自体が許しがたいことですが、遅刻の原因を指摘し、改善を求めたことへの報復で雇い止めするなど言語道断です。物言う労働者を見せしめ解雇は断じて認めることはできません。