労働者の力が戦争を止める

組合活動

労働者の力が戦争を止める

n0058_03_02人・人・人! 場所は横浜・みなとみらい。5月3日(憲法記念日)に3万人。主催者の予想をはるかに超えた。トイレに行くのも大変な密集した人たち。真っ赤に日焼けした顔でステージを見つめる若者や高齢者。顔に流れる汗にその思いが浮かび上がる。「戦争を繰り返すな。安倍を倒せ」
同じ5月3日、改憲の代表格の櫻井よしこは「美しい憲法をつくる」と講演。もっとも敵視するのは自治労や日教組などの労働組合。他方で彼女が持ち上げるUAゼンセンは、徴兵制と戦争賛成の組合。かつて連合に対し「自らは戦わないことを表明することになるのであえてこれを表現することは不要」として徴兵制を肯定したことも。UAゼンセンは日本最大の100万人超の組合員数で非正規が50万、そのうち半分が女性という構造。憲法の問題も労働組合がカギだ。

5月15日、43年前に沖縄が日本に「復帰」した日。安倍は安保関連法を11本、国会に提出する。昨年7月の集団的自衛権閣議決定のあの夜、国会前の騒然とした若者たちの「決意」を思い出す。残業代ゼロ法や派遣法改悪案も国会に提出される。過労死や戦争は一つの問題だ。戦後70年、いよいよ労働組合が時代に出る時だ。
自衛隊の訓練も変わった。相手を捕獲する訓練を人を標的にする訓練に変えた。昨年の日米共同演習では、日本にはない「砂漠」演習場で訓練が行われた。敵兵を演じる隊員はターバンをつけていた。戦争はいつも法律より先に闘いの現場から始まる。(K)

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より