清掃職場で進む民間委託・非正規化

公務員・教育

清掃職場で進む民間委託・非正規化

 新型コロナの影響で在宅時間が増え、家庭ゴミが増加しています。マスクなど感染リスクがあるゴミも多く、医療従事者などと共にエッセンシャルワーカーと言われます。
 ゴミ収集は住民生活にとって根幹をなす行政サービスです。しかし民間委託や予算削減、職員数の減少と高齢化などによりゴミ収集は大きな困難に直面しています。
 常に注目される存在ではありませんが、ゴミ収集なしに地域社会や住民生活は維持できません。1~2週間、ゴミ収集がストップすれば強烈に意識すると思います。
 ゴミ収集の仕事は、7時前から出勤するなど朝早い。1日3~5回程度、収集車が満タンになると清掃工場に行く。経験も体力も必要で決して簡単な仕事ではありません。均等に積み込むのもコツがいる。道路工事など街の事情も毎日違うし、地域の様々な特性にも対応していかなければならない。
 夏場の収集作業は過酷です。マスク着用もきつい。労災事故や腰痛なども多い。ゴミ袋の縛り方が不十分でゴミがこぼれたり、汁が飛び散ることも。ゴミの中には焼き鳥串や注射針など危険物もある。
 退職補充などで人員削減が著しく進む。これに伴い高齢化も同時進行するので、職員の負担も増えている。エッセンシャルワーカー、すなわち公共サービスに従事する労働者を公務員として雇うことは当然だ。
 ちば合同労組は、柏市で清掃業務に従事していた会計年度任用職員の解雇撤回に取り組んでいます。今年も年度末で会計年度任用職員の雇い止め通告が各所で発生しています。労働相談も含め、雇い止め反対、正規化、制度撤廃を取り組んでいきたい。

ちば合同労組ニュース 第140号 2022年3月1日発行より