編集後記-労組ニュース58号(2015年5月5日発行)より

【編集後記】

株式市場に5頭のクジラが住み着いて株価2万円を操っているそうだ。厚生・国民年金、共済年金、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行、そして日銀。これは素人がみてもどこかでパンクする感じがする。1929年に起きた世界大恐慌の理由はさまざま言われるが、貧富のあまりの格差が経済のバランスを土台から揺るがしたことが原因と言われる。人びとの老後の生活を支える年金や生命保険の資金をほとんど略奪的に株式に突っ込み、異次元金融緩和で金持ちは超大金持ちになり、他方で貧困世帯は増えるばかり。2008年のリーマンショック以上の破局に向かっている感じがする。こういう時こそ暗くならずに、労働者が働くってどういうことか? 労働者ってどういう存在? という原点に帰って物事をみるのが良いと思う。(S)

最近、少年マンガを読むと「闘っても無駄」「どうせ努力したって結果は見えてる」と言うキャラがやたら出てきます。格差社会のなかで、みんなどこかで悟ってる。そんな時代の文化なのでしょうか。この状況を突破する主人公みたいになりたいですね。(G)

ちば合同労組ニュース 第58号(2015年5月5日発行)より