連載・職場と労働法 日本の労働組合の組織率の現状 実践的に考える職場と労働法日本の労働組合の組織率の現状 自治労と日教組で組合員数が大幅に減少数十年の低下傾向 今回は日本の労働組合の現状についてデータなどを少し見たい。今年6月に連合総研が発行した報告書『労働組合の未来を作る』を参考にしました。『労働組合の未来を作る』 日本の労働組合の組織率はこの数十年低下傾向が続く。これは世界的な傾向だ。 過去40年の組織率の推移を見る... 2024.12.19 連載・職場と労働法
主張 闇バイトと若者労働を考える 若者を「捨て駒」にする労働市場闇バイトと若者労働を考える 24年を象徴する事態の一つが「闇バイト」問題。全国各地で次々と起きる強盗殺人事件を起こす凶悪犯たちがフツーの若者だということで社会的な衝撃が走っている。「いつか狙われるのでは?」と不安に思う高齢者の不安の声も聞く。被害総額は5億円を超え、件数は増加するばかりだ。 危機感を募らせる国や警察。「安易に闇バイトに手を出さないで」のキャンペーンも目... 2024.12.15 主張
主張 技能実習制度に代わる育成就労制度とは? 技能実習制度に代わる育成就労制度とは?家族帯同も転籍も容易ではない看板掛け変えとの批判も 今年6月の法改定で、外国人労働者の「技能実習制度」に代わり「育成就労制度」が始まる(27年までに施行され完全移行は30年頃)。 技能実習制度は1993年に導入され、「技能実習」の在留資格で外国人労働者を導入した。〝労働者として実践的な技能・技術を習得するため〟との建前になっている。 現実には、低賃金労働... 2024.12.14 主張
その他 保育士6人スト決行 「集団離職ではなくストで園守る」 保育士6人スト決行「集団離職ではなくストで園守る」 11月20日、神奈川県厚木市の保育園で保育士6人がストライキに入った。保育士の集団離職のニュースは珍しくない。今回は、保育士が団結してストライキを選択したことがニュースになっている。 保育士の配置には基準がある。国の配置基準では0歳児3人、1~2歳児6人、3歳児20人、4~5歳児25人あたり保育士1人を置くことが求められる。これは最低基準であり... 2024.12.10 その他
その他 政府肝いりで拡大するマイナンバー制度は何のため? もし選抜徴兵制が実施されたら? 政府肝いりで拡大するマイナンバー制度 マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」への移行で12月2日から従来の健康保険証の新規発行が停止される。いま使っている保険証は有効期限が切れるまで最長1年使える。その後、マイナ保険証を持っていない人には「資格確認書」が自動的に送られてくる。 マイナ保険証の利用率は今年10月時点で15・67%。批判や警戒感は根強... 2024.12.09 その他主張
労働映画 映画紹介『三池 終わらない炭鉱の物語』 映画紹介『三池 終わらない炭鉱の物語』 1997年に閉山となった三池炭鉱。約150年の歴史に迫るドキュメンタリー映画。百人近い証言と約30の炭鉱関連施設の撮影など7年がかりで撮影した映画。 三池炭鉱は、福岡県大牟田市を中心に約20の坑口を持ち、坑道は有明海の下を迷路のように伸びる。その深さは海面下600㍍に及ぶ。トンネルの先端まで坑内電車を乗り継ぎ1時間かかる。全国の石炭の4分の1を生産していた... 2024.12.08 労働映画