tunion

本の紹介

書評 『「貧困世代」社会の監獄に閉じ込められた若者たち』

書評 『「貧困世代」社会の監獄に閉じ込められた若者たち』(藤田孝典著 講談社現代新書)  アベ政治がもたらしたもの  安倍政権の「一億総活躍社会」「総非正規職化」のもとで何が起きているのか。 本書はこのリアルな状況を鋭く描く。 著者は『下流老人』というベストセラーを出版し、20万部の売上を記録。ソーシャルワーカーとしての経験を活かし、これからの「貧困世代(40歳以下の若者)」は下流老人世代よりもっ...
連載・介護労働の現場から

連載・介護労働の現場から〈33〉 新人教育

連載・介護労働の現場から 〈33〉 新人教育 介護現場は、大手といえど、どこも人手不足で、職員はタイトなスケジュール下、新人指導を担当するのはすごい負担だ。 マジ、教えているヒマも心の余裕もない。だから、新人はほったらかされ、佇(たたず)んでると、担当外の人から細切れの仕事をいいつけられる。 そんな状態では、仕事のながれも理解できないし、何をやるべきかもわからず、ただ、叱られないようにどう動けばい...
労働映画

波止場

映画紹介「波止場」 マーロン・ブランド主演、エリア・カザン監督の映画。  監督のエリア・カザンは、『欲望という名の電車』『エデンの東』『波止場』などの名作を排出した巨匠だが、1950年代初頭に米国で吹き荒れた「赤狩り」時代に、自らの嫌疑を否定するために、友人の映画監督や劇作家、俳優ら11人を売り渡した人物。仲間を売った裏切り者の自己弁護で制作されたのが『波止場』だとも言われる。 ニューヨークの波止...
本の紹介

書評 『雇用身分社会』(森岡孝二著 岩波文庫)

書評 『雇用身分社会』(森岡孝二著 岩波文庫) 論争招く〈身分〉に込めた筆者の真意は 「正社員が安定した雇用で一番安定した働き方という考え方は、二十年後にはきっと非常識になっているのかもしれない。フリーターの存在は時代の先を行っている」 「正社員でいるとリストラや定年がある。フリーターのような立場なら本当の意味で一生涯の終身雇用が可能だ。だから今は不安定といわれているフリーターが安定した働き方にな...
組合活動

3・13千葉春闘集会

3・13千葉春闘集会 労働者をなめんなよ! 職場をこえて立ち上がろう! 労働者派遣法は廃止! 非正規職をなくせ! 改憲・戦争と貧困をもたらす安倍倒そう! 日時: 3月13日(日)13時~ 場所: DC会館(JR東千葉駅前、千葉市中央区要町2-8) 主催 ちば合同労働組合 TEL:043-225-2207 メール:union1@outlook.com HP: ◆会場への行き方 JR千葉駅より徒歩12...
組合活動

職場にユニオンをつくって労働条件改善

職場にユニオンをつくって労働条件改善を この間、介護職場での「死亡事故」「暴行・虐待」などが報道されています。人手不足が労働強化を招き、それが離職の拡大につながる悪循環に陥っています。介護職場の労働条件が大幅に改善されない限り、この状況は変化しないと思います。 私たちは、千葉県内の介護職場に労働組合をつくって「一生、安心して働ける労働条件」「十分な要員確保」などを要求していきたいと考えています。 ...
連載・介護労働の現場から

連載・介護労働の現場から〈33〉モラルハラスメント

連載・介護労働の現場から 〈33〉 モラルハラスメント 関口さんは、福祉の専門学校出の新卒でこのホームに就職して、12年のベテランである。村松係長より長い。介護スキルもすごく、元コールセンターの同僚が話していたおむつ替え1分、高速食事介助2分を思い出した。 仕事を時間どおりまわすことが介護だと思っているタイプ。入居者とも長年の顏なじみで、現場を取り仕切っていた。ただ、介護居室の入居者には人気がなく...
労働映画

キューポラのある街

映画紹介『キューポラのある街』  荒川鉄橋を渡る電車の窓から〈キューポラ〉という独特の煙突が並ぶ鋳物の街・埼玉県川口市の全景から映画は始まる。吉永小百合主演の『キューポラのある街』。 かなりステレオタイプなストーリーではある。しかしあの時代の現実や理想、機微まで含めて見事に描いた映画だ。現代を同じように1本の映画で表現するのは難しい。 中学3年の主人公ジュンは鋳物職人の長女。明るく前向きで高校進学...
制度・政策

軽井沢バス事故-規制緩和と闘おう

軽井沢バス事故 規制緩和と闘おう 闘いなくして安全なし  15人の命が失われた軽井沢バス事故。事故発生時にハンドルを握っていた65歳の運転士は50歳で大型二種免許を取り、65歳で契約社員として入社したとのことです。 運転手は大型バスの運転経験がなく面接で「大型バスは苦手」と話しましたが、バス会社は、国が定める運転士教育も行わず、わずか研修2回だけで乗務を強い、4回目の乗務で発生した事故でした。 バ...
組合活動

団結にこそ希望が 変える力は私達の中に

職場を変える力は私達の中に 労働者の団結にこそ希望がある 昨年は、ちば合同労働組合にとって新たな一歩を踏み出した年でした。 モリタ分会・D分会に続いて、新たな職場分会の結成を果したことを、地域の労働組合として地域に根差した団結を拡大していく足掛かりにしたいと考えています。 職場での2回の団体交渉の内容は職場特有のものではなく、どんな職場でもあり得ることでした。どんな職場でも働いていれば誰しも改善し...
制度・政策

韓国・民主労総がゼネスト 労働改悪にノー

パク政権の労働改悪にノー 韓国・民主労総がゼネスト 韓国で12月16日、パク政権が進める労働改悪に反対して民主労総(組合員80万人)がゼネストを決行。現代自動車、起亜自動車、韓国GMなどの金属労組がストに入り大きな力を示しました。 韓国の国会近くで開かれたゼネスト集会では「失業と非正規職を転々とし、解雇と派遣職をさまよう国、このままでは希望はない」「やさしい解雇、一生非正規職の労働改悪を粉砕しよう...
連載・介護労働の現場から

連載・介護労働の現場から〈32〉真打ち登場

連載・介護労働の現場から 〈32〉 いじめの真打ち登場 百瀬さんの顏は蒼白で、その側で二ヤけてる染谷さん。マンガの世界だ。三田村さんと私で百瀬さんを支え、休憩室に連れて行った。 上司を呼ぶべきだと思った。課長は不在だ。村松係長を呼んだ。ちらっと見て「もう、早退したら」と言っただけだった。 三田村さんに「三人で早退しようよ」と提案し、ナースステーションにいた看護師にその旨を伝え、三人で施設を出て、ホ...
労働映画

パレードへようこそ

映画紹介『パレードへようこそ』 実話に基づく英国映画。1984年、サッチャー政権の炭坑閉鎖に反対し1年に及ぶストライキ。労働者が団結して立ち上がる姿をテレビで知ったゲイのマーク。マイノリティである自分たちと同じだと仲間を集めてLGSM(炭鉱夫を支援するレズ&ゲイの会)を設立し、募金運動を始めます。 しかし炭鉱労組はレズ&ゲイと聞いただけで拒否反応。そんな中、ウェールズの小さな炭坑町オンルウィンに直...
制度・政策

労働法大改悪をどう見るか?闘う素晴らしさ復権で

安倍政権の労働大改悪をどう見るか? 団結して闘う素晴らしさ復権させたい  安倍政権は16年通常国会で「残業代ゼロ法」「解雇の金銭解決制度」を狙っています。 15年9月には改悪派遣法が成立・施行されました。 これまで派遣労働は、原則として臨時的・一時的業務に限定され、正社員から派遣への置き換えができないよう受け入れ期間は原則1年、最大3年となっていました。 今回、この原則が取っ払われました。1985...
郵政職場

マイナンバー「誤配」 労働者の責任にするな!

マイナンバー「誤配」 労働者の責任にするな! 2015年12月  郵政で働くみなさん。連日の勤務、ご苦労様です。私たちは、千葉県下で働く労働者でつくる労働組合・ちば合同労組です。 連日マイナンバー「誤配」や「遅延」の報道がなされています。郵政労働者が懸命に配達してるのに、郵政労働者が「仕事が遅い」とか、「怠慢である」かのようにキャンペーンされています。本当に許せません! ちば合同労組にも郵政労働者...
組合活動

職場分会づくりを先頭に!

職場分会づくりを先頭に! 年末の労働相談チラシ配りにご参加を 組合員のみなさま。ちば合同労働組合は10月の定期大会で新たな執行体制を確立し、新しい闘いのスタートを切りました。 労働相談ビラについてもリニューアルして駅頭宣伝などを再開しました。毎月の行事に労働相談の要素を持たせる取り組みを進めます。  また各組合員の職場において分会をつくる取り組みも白熱化しています。職場に団結をつくることを基本に地...