介護労働の現場から

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連載・介護労働の現場から〈36〉最終回

連載・介護労働の現場から 〈36〉最終回 二度目の失業 最後の日の退社時間がきた。 ロッカーの荷物をまとめていると関口さんが来て「あの文章、私のこと?」と訊いた。 「ご想像におまかせします」と答えたら、「甘いわね。辞めたほうが負け。...
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連載・介護労働の現場から〈35〉 告発文

連載・介護労働の現場から 〈35〉 告発文 私は辞める決心を三田村さんに伝えた。 三田村さんから他のパートにも伝ったが秘密にされた。「とても2か月しかいないとは思えない。2年はいる感じ」といわれるほど職場や入居者に馴染んでいたし、プリ...
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連載・介護労働の現場から〈33〉 新人教育

連載・介護労働の現場から 〈33〉 新人教育 介護現場は、大手といえど、どこも人手不足で、職員はタイトなスケジュール下、新人指導を担当するのはすごい負担だ。 マジ、教えているヒマも心の余裕もない。だから、新人はほったらかされ、佇(たた...
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連載・介護労働の現場から〈33〉モラルハラスメント

連載・介護労働の現場から 〈33〉 モラルハラスメント 関口さんは、福祉の専門学校出の新卒でこのホームに就職して、12年のベテランである。村松係長より長い。介護スキルもすごく、元コールセンターの同僚が話していたおむつ替え1分、高速食事介...
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連載・介護労働の現場から〈32〉真打ち登場

連載・介護労働の現場から 〈32〉 いじめの真打ち登場 百瀬さんの顏は蒼白で、その側で二ヤけてる染谷さん。マンガの世界だ。三田村さんと私で百瀬さんを支え、休憩室に連れて行った。 上司を呼ぶべきだと思った。課長は不在だ。村松係長を呼んだ...
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連載・介護労働の現場から〈31〉 お局様

連載・介護労働の現場から 〈31〉 お局様 メモ帳は、湯沸かし室の吊戸棚に置いておいた。ポケットに入れてチラチラ見ていると注意されるからだ。誰に聞いても「知らない」という。お手上げだ。一週間分の仕事のデータがパァーだ。 しかたないので...
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連載・介護労働の現場から〈30〉 煎茶or玄米茶

連載・介護労働の現場から 〈30〉 煎茶or玄米茶 応募した有料老人ホームの面接に行き、ホテルのような外観と内装に驚いた。 私の面接の前に一人いて同じ部屋で待たされたので、自己紹介し合い、面接後に近くのホテルのカフェで待ち合わせた...
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連載・介護労働の現場から〈29〉 有料老人ホーム

連載・介護労働の現場から 〈29〉 有料老人ホーム ハローワークの「介護労働相談窓口」は2ブースあり、一般の労働相談窓口がいつもチョー混みなのに比べて、ほとんど待っている求職者がいない。 手持ちぶたさの係はおしゃべりしながら、登録者へ...
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連載・介護労働の現場から 〈28〉貧乏人の嫁

 貧乏人の嫁 仕事がなくなったので、長らく会っていない友人と会ったり、家族と向き合う日々が続いた。 家族は「介護はやめなよ。何一つ良いことがないでしょ。給料が安い。身体は酷使する。プライドはズタズタ。労基法違反ばかり。何か人の役にたつこ...
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連載・介護労働の現場から 〈27〉 退職

連載・介護労働の現場から 〈27〉 退職 「雇用保険の記録では、雇用保険に入っているのが3月からなので雇用期間が今日まで5カ月ですね。6か月以上ないと雇用保険はおりないですね」 入社したのは12月だ。もう8カ月以上になる。契約書と給料...