映画の紹介

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映画紹介『革命児サパタ』

映画紹介『革命児サパタ』  1952年の米映画。エリア・カザン監督、マーロン・ブランド主演。メキシコ革命(1910~17年)の英雄サパタの半生を描く。サパタはメキシコ南西部モレロス州の農場主の息子でお尋ね者となっていたが、仲間と共にメキシコ革命に参加、農民蜂起を指導し、ディアス独裁政権を打倒する。  革命の指導者の一人となったサパタは農民への土地分配を要求し、新たに大統領の座についたマデロ...
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映画紹介『ピータールー/マンチェスターの悲劇』

映画紹介『ピータールー/マンチェスターの悲劇』  1819年8月16日に英マンチェスターのピーターズ広場で起きた民衆虐殺事件を描く。英国史上もっとも残忍かつ悪名高い事件を言われる事件だ。  ナポレオン戦争後、不景気と失業に人びとは苦しむ。さらに穀物法による小麦の輸入禁止が追い打ちをかける。賃金は3分の1、パンの値段は5倍に。変革を求める織物工場の織工たちは選挙権とマンチェスター代表の選出などを...
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映画紹介『希望の灯り』

映画紹介『希望の灯り』  登場人物の口数の少なさ、日本映画とは違う外国の絵葉書のような映像の色彩など、巧みな演出が効果的な魅力を放っている。原題は『通路にて』。このタイトルの方がしっくりくる労働者の世界を描いたすぐれた作品。  舞台は旧東独ライプツィヒ近郊の巨大スーパーマーケット。27歳の無口な青年クリスティアンは在庫管理係として働くことに。教育係に指名されたブルーノは職場の諸作法やフォークリ...
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映画紹介『家族を想うとき』

映画紹介『家族を想うとき』  映画界からの引退を表明したケン・ローチ監督が自身の発言を撤回してまで完成させた作品。いま企業に雇用されることなく単発の仕事を請け負う働き方や、そうした働き方で形成される経済形態(ギグ・エコノミー)が浸透している。この時代背景のなかで、イギリスを舞台に、現代の働き方と家族の姿を描く。  どこにでもあるようなイギリスの労働者階級の家庭。父リッキーは建設業の下働きとして...
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映画紹介『遠い空の向こうに』

映画紹介『遠い空の向こうに』  『リトルダンサー』とほぼ同じ内容の映画なのですが、こっちが先に制作されている。NASAのロケット・エンジニアになったホーマー・ヒッカムの自伝を映画化。米国では教科書に取り上げられた話です。炭坑映画の王道を行くストーリーで巧みな演出が施され、印象に残るセリフも多数。脚本がなかなか良くできています。中高生にお薦め。  1957年、ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの...
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ドラマ紹介 『錐―明日への光―』

ドラマ紹介 『錐―明日への光―』(1~6話)  韓国で2015年に放送された連続テレビドラマ。世界各地にスーパーマーケットチェーンを展開するフランス・カルフールが韓国資本に売却し、ホームエバーと名前を変えた大型スーパーで実際にあった労働争議がモデル。過去にも『外泊』『明日へ』で映画化された。日本語字幕で販売・レンタルあり。全12話で6話まで視聴したので今回はそこまで紹介。  ちょっと気弱だ...
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映画紹介 『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』

映画紹介 『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』  沖縄の政治家・瀬長亀治郎の生涯を描く。2017年夏の公開時、那覇市の映画館は猛暑にも関わらず何百㍍もの行列ができ「カメさんに会いに来た」と高齢者が並んだ。今なお沖縄県民に慕われる大衆政治家なのだ。映画は、映像・インタビュー・本人の肉声、そして230冊に及ぶ直筆の日記などで構成される。瀬長の生涯と共に沖縄の戦後史、そして現在の沖縄を浮き彫...
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映画紹介『ぽっぽや(鉄道員)』

映画紹介『ぽっぽや(鉄道員)』  言わずと知れた高倉健の主演で99年に映画化。健さん演ずる佐藤乙松は、北海道の幌舞線の終着駅の1人駅長で間もなく定年退職。北海道有数の炭鉱町でかつては石炭を満載したD51が往還したが最後の山も採炭をやめ、ローカル線である幌舞線は乙末の定年退職と共に廃線が決まる。  〝ぽっぽや〟の呼称は、「汽車ぽっぽ」のぽっぽで本来は揶揄的に使う言葉だと思うのだが、使命感を持って...
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映画紹介『ハッピーフライト』

映画紹介『ハッピーフライト』  機長昇格訓練中の副操縦士や新人CA(客室乗務員)、退職希望のグランドスタッフ(空港業務)、管制官やディスパッチャー(運航管理者)、整備士やバードパトロールなど航空業界を支えるさまざまなお仕事を描く。1時間43分と短めの映画だが各職種のエピソードが巧みに織り込まれている。  ストーリーは、ホノルル行きのジャンボ機がバード・ストライク(鳥の衝突)による故障により...
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映画紹介『舟を編む』

映画紹介『舟を編む』  時間がなかったので昔に観たのを思い出しながら…。  国語辞典『大渡海』の刊行計画を進める出版社が舞台。しかし辞書編集部のベテラン編集者は定年間近、後継者探しが急務だった。松田龍平が演じる新入社員・馬締は、真面目すぎて職場で浮いていたが、卓越した言語センスを見出され辞書編集部に異動することに。  「ら抜き」言葉や「憮然(本来は「落胆してどうすることもできない様子」の...
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映画紹介 『焼肉ドラゴン』

映画紹介『焼肉ドラゴン』  大阪万博の1970年。伊丹空港近くの国有地を〝不法占拠〟しバラック小屋の「焼肉ドラゴン」を営む龍吉と英順は、静花ら三姉妹と末の時生の6人暮らし。「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとええ日になる」が龍吉の口癖だ。  敗戦直後の焼け野原ではよくあった話なのだが、復興と高度成長を経てそんなことがもう最後の時代。一家は立ち退きを迫られる。『屋根の上のバイオリン弾き』を...
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映画紹介『クライマーズハイ』

映画紹介『クライマーズハイ』  520人が死亡し、史上最悪の事故となった日航123便墜落事故。事故現場となった群馬県の地元新聞社を舞台とした映画だ。観たのは2回目。かなり昔だが小説も読んだし、ドラマ版も観ました。お仕事映画としてもおすすめ。  85年8月12日夕刻、「524人を乗せた日航123便が消息を絶った」のテレビ速報が飛び込む。編集局は騒然となりベテラン記...
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映画紹介『おみおくりの作法』

映画紹介『おみおくりの作法』  良質のお仕事映画を発見した。新聞記事の「孤独死した人物の葬儀を行う仕事」から着想を得たという英国映画。  ロンドン市ケニントン地区の民生係として働くジョンは44歳の独身男。孤独死が見つかると役所のジョンのところに連絡が入る。彼は遺体搬送後の住居から故人の親戚や知人の情報を探し、訃報を知らせ、遺品を引き渡す。身寄りが見つからない場合は葬儀の手配も。会葬者が彼1人...
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映画紹介『川の底からこんにちは』

映画紹介『川の底からこんにちは』  満島ひかり主演のコメディ映画。満島が演ずる佐和子は、上京5年目の派遣社員で5つ目の職場、5人目の恋人は子連れバツイチ上司の健一。夢も希望もないストレスまみれの日常生活で、「私は中の下」「しょうがない」が口癖だ。  そんな佐和子が、父親が病で倒れ、故郷のシジミ工場の社長業を引き継ぐことに。実は5年前に実家を飛び出し故郷には戻りづらい。しかし仕事を辞めた健一に促...
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映画紹介『タクシー運転手~約束は海を越えて~』

映画『タクシー運転手~約束は海を越えて~』  時々息をするのを忘れるような映画だった。自分が生きてきた同時代に隣国でこんな「事件」があったのだ。38年前の1980年5月、韓国光州市を中心に起きた民衆蜂起と軍による大量虐殺(光州事件)を描く映画。  独裁者として君臨した朴正煕(パクチョンヒ)大統領が暗殺され、「ソウルの春」と呼ばれた民主化ムードが続く中、全斗煥(チョンドファン)がクーデターで権力...
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映画紹介『マルクス・エンゲルス』

映画紹介『マルクス・エンゲルス』  『共産党宣言』誕生までの若きマルクスとエンゲルスの出会いと闘いを描く。  冒頭、森林で薪拾いする農夫を窃盗として官吏が襲撃するシーンから始まる。日本昔話でもお馴染みだが、元来、森林の枯木を生活の糧とすることは住民の習慣的権利だった。当時、製鉄に木材が使われており森林所有者は政府に働きかけて木材窃盗取締法を制定し、過酷な取り締りを行ったのだ。  ライン新聞の...