実態は日雇い派遣よりひどいスキマバイトアプリ

JR東日本の幕張車両センター(写真)で6月21日、短時間労働のマッチングサービスを提供するアプリ「タイミー」を利用して車両清掃に従事していた労働者が熱中症で亡くなった。幕張車両センターは総武線幕張本郷駅に隣接し、車両の点検や修理・清掃などを行う車両基地だ。

事故後、動労千葉が解明要求や団体交渉を行っているが、JR東日本やグループ会社のJR千葉鉄道サービス(CTS)は、多重下請け化し末端の会社がスキマバイトで労働者を集めていたことを知らなかったと主張している。だが同車両センターは、10年前と比べて清掃労働者は3分の2に削減された。特にコロナ以降、JRはグループ会社に過重なコストカットを強制してきた。責任逃れは許されない。
タイミーは18年にサービスを開始した単発バイトアプリ。面接・履歴書不要、簡単な登録手続きで気軽に仕事ができる。1日もしくは2~4時間単位の単発案件のみ紹介。だが同社は派遣会社や業務委託会社ではなく、企業と労働者をつなげるマッチングサービスでしかない。ところが現実にはタイミーが企業を代理して労働者に賃金も支払っている。社会保険についても、週39時間未満、同じ企業で月間7万8千円未満の制限ルールを設けて加入義務を免れている。
小泉政権期に、二重派遣や不当な天引きなど派遣法違反を繰り返し、廃業したグッドウィル社と何が違うのか? こんな会社が昨年7月に時価総額1500億円で上場するなど隆盛を極めている。労働組合として対象化が必要だ。
ちば合同労組ニュース 第181号 2025年8月1日発行より
