事故の責任は会社にある!
東京北部ユニオンアミーユ支部の声明より
Sアミーユ川崎幸町での「入居者の連続転落死亡事故」「浴槽内での死亡事故」「職員による暴行・虐待」が大きくマスコミで取り上げられています。以下は、合同一般労働組合全国協議会の東京北部ユニオン声明の要旨です。
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私たちは、一連の事故の責任は会社にあると考えます。けっして労働者個人の責任にしての幕引きは許されません。
〈介護現場の崩壊〉は、介護保険制度導入で介護が「儲けるための産業」になったことに根本原因があります。労働者を低賃金で働かせ、できるだけ少ない人数で業務を行い、お金のかかる安全対策はないがしろにされています。介護の知識や経験のない他業種の企業が参入したことも介護現場を劣悪にした大きな原因です。
Sアミーユを経営する「積和サポートシステム」は、「メッセージ」と積水ハウスが共同出資した合弁企業です。メッセージグループは、かの〝コムスン〟の継承企業である「ジャパンケアサービス」などを子会社化し、介護業界トップ3に入る大手資本として急成長しました。
練馬区で組合が結成されたアミーユ光が丘で、私たちは劣悪な労働環境に愕然としました。人手不足・過重労働・安全対策の不備・事故の多発・休憩室も更衣室もない……。休憩も満足に取れず休憩時間でもナースコール対応
東京北部ユニオンは、団体交渉を重ねて職場環境の改善を図ってきました。しかし人員増員要求に会社は応じません。夜間帯は2つのフロアーを一人でみなければなりません。転倒事故なども発生しています。「これでは安全は守れない。増員を」と要求していますが……(以下省略)
ちば合同労組ニュース 第63号(2015年10月1日発行)より