共感を呼んだ東京駅自販機労働者

 東京駅の自動販売機の補充業務を担当するサントリーのグループ企業の労働者が、何時間働いても賃金は7・5時間分だけという事業場外みなし労働時間制の悪用に対して順法闘争とストライキを行った。労働環境を変えるための闘いだ。
 休憩をとる、残業をボイコットする、きわめてシンプルな順法闘争。すると、駅のホームなどにある自販機で次々と「売り切れ」ランプが点滅。普段見られない光景に、ネットで注目され、大手新聞や雑誌でも報道された。
 しかし、労働基準監督署の是正勧告に対して会社は「労基署とは見解が異なる」と、少額の金銭を支払うことで事態の収拾を図ろうとしました。さらには勇気をもって労基署に告発した労働者を懲戒処分で脅したのだ。これに対して5月3日、怒りのストライキが実施されたのだ。
 会社側は、ストを収めるどころか取引先への対応に奔走。
焦ってスト破りを動員し、普段の倍以上の人数を配置しました。しかし、それでも売り切れランプの点滅はなくならない。 逆にネットは「炎上」し、応援のために東京駅に見に来る人も。数人の労働者の勇気に大きな社会的支持と共感が寄せられた。「やむにやまれぬ思いで立ち上がった」と語る労働者のコメント。至極まっとうだ。この件で多くの人が労働組合を身近に感じることができたのではないか。
 労働者の存在なければ、どうなるか? 職場がまわらないことを「売り切れ」ランプ点滅によって闘いが可視化させられた。これはどの職場にあてはまる。「売れ切れ」を灯すような闘いをあらゆる職場やっていこう。

ちば合同労組ニュース 第95号 2017年06月1日発行より