傍観できない。みんなで関生支援の声を

組合活動

傍観できない。みんなで関生支援の声を

ちば合同労組ニュース 第109号 2019年08月1日発行より

いま戦後最大規模の労働組合への攻撃が起きている。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部(関生)は昨年7月以降、組合員70数人が逮捕され、家宅捜索は百回を超える。
 逮捕容疑は恐喝未遂や威力業務妨害。その実態はストライキが威力業務妨害とされ、アルバイトを正社員にするよう不当に要求したとして恐喝未遂容疑での逮捕などだ。
 文字通り労働組合の正当かつ日常的な活動が刑事罰に問われている。憲法28条や労働組合法により、労働者は労働組合をつくって経営者と交渉し、ストライキをする権利が認められている。これらが刑事罰に問われたり、損害賠償を請求されることない。
 生コン産業は、セメントメーカーとゼネコンの谷間に位置し、生コンの特性により60分以内に建設現場に到着する必要があるため生コン工場の商圏は半径5~15㌔。このため中小零細業者が大半だ。
 関生は、その生コン労働者を企業横断的に組織して企業を超えた集団交渉を実現。さらには中小零細の生コン業者を協同組合に組織し、共同販売を実現することでゼネコン等に対抗、生コン産業の労働条件を守ってきたのです。
 2010年には、生コン価格の値上げを要求して大阪駅再開発などのゼネコン現場をストップさせる139日間のストを実施して生コン価格の適正化を実現、15年には粉末セメント輸送の運賃値上げのストを関西一円で実施した。
 関生は、近年まれにみる画期的な組合活動を展開してきた。これに警察や国家が全面介入しているのだ。
 ニーメラー牧師の警告にあるように「自分には関係ない」の見ぬふりは本当にマズイ。自分がいざ迫害対象になったとき誰も声を上げる人はいなくなる。けっして傍観できない。少なくとも労働運動に携わる人は一歩前に出て関生支援の行動を始めよう。ちば合同労組も具体的行動に入りますのでよろしくお願いします。
 (書記長)

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テーマ 資本主義とはどういう社会か
日時 8月17日(土)13時~
講師 鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授)