労働者に希望を! 職場と社会を変えよう

ちば合同労働組合 組合活動

労働者に希望を! 職場と社会を変えよう

暴かれた「日本の闇」

 安倍元首相銃撃事件は日本社会に大きな衝撃を与えました。統一協会と安倍・自民党の結託が日々報道され、日本の「闇」が暴かれています。
 カルト宗教と政治が一体化し、常識とかけ離れた政治が長年続いてきたのです。借金や犯罪行為までさせて大金を巻きあげる教義は、今の新自由主義的な企業や大学の手法にも通底しています。
 事件を起こした山上容疑者の半生は、裕福な家庭に育ち、優秀であっても、ひとたび社会のレールに乗れなければ一生、非正規雇用しかない過酷な社会の現実を浮き彫りにしました。
 日本の平均賃金が上がらない異常な30年間は、統一教会が政治と結託していった30年とぴったりと重なります。「自分も山上みたいになっていたかも」が非正規労働者の声なき声になっています。
 もし日本のあちこちで、統一協会を糾弾・監視する運動があれば、山上容疑者の行動もまた違った展開になったかもしれません。未来に希望が持てない非正規労働のあり方を変えていくことは、社会に課せられたテーマではないでしょうか。

労働組合の復権を

 7月10日の参院選は自民党の勝利に終わりました。岸田首相は「安倍元首相の想いを引き継ぐ」「できるだけ早く憲法改正の手続きに入る」と発言するなど、今秋から改憲をめぐる本格的議論が予想されます。
 自民党は、憲法に自衛隊を明記し、ロシアや中国との戦争に参戦できるようにしようと狙っています。それは基本的人権の制限や、労働3権など労働者の権利のはく奪を不可避にもたらします。
 参院選では、ウクライナ戦争をきっかけに軍事費の倍増(11兆円)が自民党の公約となりましたが、本当にこれを実行すれば、戦前のような破滅的な国債発行をせざるを得ず、消費増税や社会保障費の削減も不可避となります。社会のすべてが軍事・戦争優先になった戦前の再来です。
 安倍元首相の「国葬」(9月27日)が政治的イベントとして大々的に開催されようとしています。安倍元首相が自ら広告塔であった自民党と統一教会の蜜月関係を開き直り、安倍礼賛に塗り替える国葬は断じて容認できません。安倍政治に終止符を打つべきです。
 米国では「社会を変えるためには労働組合が必要だ」という考え方が注目され、「自分自身の職場を変えることが社会を変えることだ」と行動する若い世代が大量に生み出されてきています。私たちもともに進みましょう。

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労働学校へご参加を

テーマ 資本主義とはどういう社会か
日時 8月20日(土)13時~ 講師 鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授)
 ちば合同労組は組合として集団受講しています(受講料は組合負担)。今回の講義は、マルクス『資本論』研究の集大成として『資本論エッセンス』(時潮社)を出版された鎌倉先生による『資本論』入門です。

 ちば合同労組ニュース 第145号 2022年8月1日発行より