春闘の取り組みを/職場代表選やアンケート実施など

組合活動

職場代表選やアンケート実施など春闘の取り組みを

 春闘の季節が来ました。
 春闘とは「日本において毎年春(2月)頃から行われる、ベースアップ等の賃金の引上げや労働時間の短縮などといった労働条件の改善を交渉する労働運動」(ウィキペディア)です。
 日本は企業内労働組合が主流で個々の労働組合では交渉力に差もあり、個々の企業の経営状況などにも左右されやすい――ということで日本中の労働組合がこの時期に足並みを揃えて賃上げ闘争を行ってきました。
 春闘は戦後の高度成長が始まった1950年代にスタート、すでに半世紀以上の歴史があります。昔は各地の鉄道が止まるストライキが春の風物詩でした。功罪・評価は様々ですが、全国の労働組合が歩調を揃えて賃上げや労働条件の改善を要求して闘うことは悪いことではありません。
 ちば合同労組も労使関係がある職場では、春闘の一環として、職場アンケートを実施し、要求提出や団体交渉を計画したいと思います。職場に組合員がまだ1人であったり、少数派である職場が大半ですが、ちば合同労組の各職場で足並みを揃え、互いに励ましあいながら春闘に取り組みます。
 ちょうど2~3月は、36協定などの職場代表選挙の時期でもあります。
 「働き方改革」関連法が昨年4月から実施され、時間外労働の年間720時間の規制(1か月では最大百時間)が行われるようになって36協定の期間が原則1年になりました。このため多くの職場では4月1日から向こう1年間の職場代表を3月に決める必要があるのです。
 職場代表選(労使協定)をめぐる取り組みを、職場闘争―組織拡大の契機として活用しようということです。
 選挙になれば職場全体を対象に労働組合の存在をアピールすることも可能です。職場の仲間に声をかけ、話を聞く良いチャンスです。職場代表になれば安全委員会・衛生委員会メンバーの半数を指名することも可能です。労働組合の結成や組織拡大の水路にできるはずです。

非正規公務員 雇い止め阻止の闘いへ

 また公務職場では会計年度任用職員制度が4月1日から実施されます。新制度への変更に際しての雇い止めや賃下げ、労働時間の短縮など非正規公務員への攻撃が全国で吹き荒れています(記事参照)。
 ちば合同労組として、非正規公務員の雇い止めを許さない闘いは今年の春闘の最大級の課題として取り組みます。
 まだまだ寒さも続きますが春闘を熱く闘い抜きましょう。(書記長S)
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労働学校へご参加を

 テーマ 「安倍政権と改憲・戦争」
 日時 2月15日(土)13時~
 講師 藤田城治(弁護士/憲法と人権の日弁連を目指す会)
「必ずや私自身の手で成し遂げたい」と安倍首相は言っています。安倍政権は武器輸出3原則も撤廃し、幕張メッセで武器見本市が行われ、2月に自衛隊の中東派兵も強行しようとしています。今回の講師は、憲法と人権の日弁連を目指す会の藤田城治弁護士です。めざす会は、日弁連会長選(2月7日投開票)に改憲反対を掲げて武内更一弁護士が立候補しています。ちば合同労組は組合として労働学校に参加しています。組合員の皆さん、ぜひお集りください。

ちば合同労組ニュース 第115号 2020年02月1日発行より