いまこそ労働者のための労働組合を/投稿 春闘に思う

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投稿 春闘に思う

いまこそ労働者のための労働組合を

 今年の春闘は、マスコミでは「過去最大の賃上げ」「満額回答相次ぐ」など労働側の要求を経営側が受け入れているかの報道がされました。
 しかし、その実態は官製春闘と言わざるを得ません。事実、連合の芳野会長は3月15日の集中回答日に政労使会議に出席し、政府与党や経済界の重鎮らに賃上げを陳情する始末でした。
 また、大手企業では労使双方の事前合意とも言えるような満額回答や上乗せが行われる一方、中小企業で働く労働者にとっては「賃上げはどこ吹く風」の状態でした。
 大手企業の労働組合のなれあいの春闘の一方で、労働運動の再生の兆しもみえています。3月には回転寿司ユニオンが賃上げを要求してストを実施し、4月に千歳相互観光バス(北海道)が賃上げを要求してストに入りました。
 グーグル日本法人でも、会社の一方的な退職勧奨に対抗して団交を行うなど、各地で押さえつけられていた労働者の怒りが噴出しています。
 連合傘下で、賃上げにも待遇改善にも積極的に取り組もうとしない御用化した組合に失望し、自ら団結を勝ち取る動きが増えているのは、既存の組合に失望しながらも、企業や国の一方的、あるいは非道な仕打ちに対抗する人々がいることにほかなりません。
 今こそ、しがらみにとらわれない、労働者のための労働組合が必要です。歯止めのかからない物価高騰、光熱費代の値上げなどに対抗するためにも、労働組合の必要性は高まっています。
 私たち労働者には、社会を、そして世の中を変える力があります。団結することで企業や為政者からの不条理に打ち勝つことができます。
 働くものが主人公の世の中を取り戻すために、今こそ労働者のための労働組合を創っていきましょう。【青年部W】
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ちば合同労組ニュース 第156号 2023年07月1日発行より