入管法改悪に反対の声を

制度・政策

入管法改悪に反対の声を

改悪で申請者の強制送還が可能に

 入管法改悪案が参院で審議されている。法案の焦点は、3回以上の難民申請者の送還を原則可能にすることだ。
 現行法は、難民保護の観点から「難民認定の申請中は強制送還しない」の規定がある。もし改悪されれば、送還で生命に危険があると訴えている人も強制送還できるようになり、難民申請者にとって極めて不利な内容です。日本は難民認定率がきわめて低く、「難民鎖国」と批判されています。
 名古屋入管で一昨年、スリランカ人女性が収容中に亡くなった事件もあり、法案は一度廃案になった。しかし今回の法案でも大枠は維持され、「人を殺す法律」と強く批判されている。
 この間、大きな反対集会やデモが何度も行われ、特に若い人が参加している。労働組合にとって大切な課題だと思う。積極的に参加したい。

ニュース 第155号 2023年06月1日発行より