2023-12

その他

実践的に考える職場と労働法/社会保障制度の歴史を考える・下

実践的に考える職場と労働法 給付抑制や国庫負担削減を主導した第2臨調 社会保障制度の歴史を考える・下 (前号からの続き)  「昭和」初期になると27年金融恐慌から29年世界大恐慌となり、やがて日本は全面的な戦争に突入していった。この時期に大量の生活困窮者が発生するようになり、本格的な救護法が1929年に制定された。  2・26事件(36年)や盧溝橋事件(37年)などを経て38年、国家総動員法が敷か...
その他

各地で進む公立病院の統廃合/富山国保病院移管方針は白紙に

各地で進む公立病院の統廃合 富山国保病院移管方針は白紙に  病院全体の赤字化が加速している。全国8156施設の約7割が赤字で、病院全体平均の22年度の損益率は1・2%の黒字だが、コロナ補助金を除くとマイナス6・7%に。23年度はマイナス10・2%の赤字が予想されている。コロナ補助金がなければほとんどの病院は赤字、特に公立病院の経営環境は厳しい。  厚生労働省は19年9月に、市町村などが運営する公立...
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映画紹介『娘は戦場で生まれた』

映画紹介『娘は戦場で生まれた』  シリア内戦で何が起きていたのか。シリア北部の都市アレッポを舞台としたドキュメンタリー映画。  シリアはパレスチナの北側に位置し地中海に面する国。第1次大戦後、秘密協定に基づき英仏ロがオスマン帝国を分割し、シリアやレバノン、ヨルダンなどがフランス勢力圏に。フランスはこの地域の住民の多数派であるスンナ派を抑えるために、アラウィー派やマロン派キリスト教徒などの少数派を重...
本の紹介

書評 『イギリス炭鉱ストライキの群像』(熊沢誠著・旬報社)

書評 『イギリス炭鉱ストライキの群像―新自由主義と闘う労働運動のレジェンド』(熊沢誠著・旬報社) 英ゼネスト準備した炭鉱労働者の闘い  「間違いなく私の最後の著作」――労働問題研究の第一人者である熊沢誠氏の強い思いが込められた一冊だ。  彼が執筆を思い立ったのは、英国で物価高騰の中、数十年ぶりに起きた大ゼネスト、他方で日本では関西生コン労組への弾圧を見ぬふりする日本労働界の姿。同じく80年代に新自...
公務員・教育

柏市・会計年度任用職員が最低賃金以下/抜本的な賃上げ闘争が必要

柏市・会計年度任用職員が最低賃金以下 抜本的な賃上げ闘争が必要  柏市など県内13自治体の非正規公務員である会計年度任用職員の賃金が、今年10月1日から改定された最低賃金(時給1026円)を下回っていることが新聞などで報じられた。12自治体は今年4月にさかのぼって賃金改定するが、柏市は改定を12月1日から適用(時給1060円に引き上げ)するため10、11月分は最低賃金を下回る。  総務省は「最低賃...