組合活動

公務員・教育

学校現場 多忙化と教員不足、残業代ゼロ

学校現場 多忙化と教員不足、残業代ゼロ 非正規問題が事態の核心の一つ  最近、学校現場の教員不足、残業代、非正規問題などが焦点化している。『先生が足りない』(4月14日/岩波書店)、『先生がいなくなる』(5月16日/PHP新書)、『先生を、死なせない』(昨年8月)など、物騒なタイトルの出版が続いている。「学級崩壊」「いじめ」など学校をめぐる問題はいろいろあったが、特に教員の働き方が問題になっている...
その他

映画紹介 『太陽の子』

映画紹介『太陽の子』  第2次大戦中の日本の原子爆弾開発計画のを題材にした映画。戦争末期、開発に従事した若き研究員の葛藤などを描く。  日本の原爆開発は、陸軍と海軍がそれぞれ主導する2つの研究があった。陸軍の計画は「2号計画」と呼ばれ、理化学研究所の仁科博士を中心に進められた。海軍が主導したのが「F研究」で京都大学理学部の荒勝研究所が中心に。軍部は新兵器開発に物理学者の協力を求めたのだ。この中には...
その他

G7サミット 広島の名で核抑止力を正当化

G7サミット 広島の名で核抑止力を正当化 ゼ大統領も参加し戦争拡大を宣言  広島市内で5月19~21日、G7サミットが開催されました。原爆資料館への訪問やゼレンスキー大統領の来日などで、市内は厳戒態勢となり原爆ドームのある平和公園も数日間ほぼ封鎖状態になりました。また核兵器保有を前提とし、その抑止力を正当化した「広島ビジョン」の発表には多くの被爆者が怒りと失望の声を上げました。  さらには交戦中の...
制度・政策

入管法改悪に反対の声を

入管法改悪に反対の声を 改悪で申請者の強制送還が可能に  入管法改悪案が参院で審議されている。法案の焦点は、3回以上の難民申請者の送還を原則可能にすることだ。  現行法は、難民保護の観点から「難民認定の申請中は強制送還しない」の規定がある。もし改悪されれば、送還で生命に危険があると訴えている人も強制送還できるようになり、難民申請者にとって極めて不利な内容です。日本は難民認定率がきわめて低く、「難民...
その他

闘うメーデー(労働者の日)を復権させよう

闘うメーデー(労働者の日)を復権させよう!  5月1日は、メーデー(MAYDAY)です。  この起源は1886年5月1日の米国のシカゴにあります。低賃金で1日12時間以上も働かされていた労働者たちが劣悪な労働条件の改善を求めてストライキに立ち上がりました。  当時の労働者たちのスローガンは「8時間は労働に、8時間は休息に、残りの8時間は自分たちのために!」でした。この闘いが広がって、世界中にいわゆ...
組合活動

中小も60時間超残業割増率5割に

実践的に考える職場と労働法 中小も60時間超残業割増率5割に 時給1000円なら60時間超は1500円に  4月1日から、月60時間を超える時間外労働に対する割増賃金50%が中小企業にも適用される。中小企業で働く労働者は約3千万人、その影響はかなり大きい。5月に支給される賃金明細をしっかり確認して下さい。  中小企業かどうかは小売業は資本金5千万円以下あるいは常時使用する労働者数50人以下に該当す...
制度・政策

入管法改悪案の国会審議続く

入管法改悪案の国会審議続く 技能実習制度の存続も画策  入管法改悪案の国会審議が始まっている。また外国人技能実習生制度の見直しの議論も有識者会議で行われている(秋に最終報告書の予定)。  技能実習制度は30年以上も続き、「国際貢献」「技術移転」などの名目で外国人労働者を受け入れるものだ。 (写真 新潟のニット工場で働くベトナム人実習生)  だがその実態は、最低賃金以下の低賃金や未払い、長時間労働や...
労働映画

映画紹介『キネマの神様』

映画紹介『キネマの神様』  原田マハの長編小説を山田洋次監督が映画化し、2021年8月に公開された。当初は志村けんと菅田将暉が主演の予定だったが、志村のコロナ感染による辞退とその後の急死、政府による緊急事態宣言を受けて撮影が中断された。  その後、沢田研二を代役に撮影が再開された。おそらく脚本は志村けんで当て書きされたまま撮影され、セリフや仕草も沢田が志村を演じる感じになっている。東村山音頭を歌う...
物流倉庫・運輸

「物流2024年問題」が焦点化

「物流2024年問題」が焦点化 関生のような産業別労組も必要  3月末に対応協議で政府閣僚会議が開催されるなど「物流2024年問題」が焦点化している。直接には24年に「働き方改革関連法」の労働時間規制がトラック運転手にも適用されることを指す。加えてネット通販の拡大などによる荷物の増加、慢性的な人手不足や高齢化で荷物の35%が運べなくなるとの試算もある。  19年から時間外労働の新たな規制が開始し、...
その他

配達員ケガ「指切断しても配達優先」

京都で配達員ケガ「指切断しても配達優先」  京都府舞鶴市の路上で指の一部が発見された事件。その後の捜査で60代の男性配達員が配達中に車のスライドドアに指を挟みケガをしたが、そのまま配達したことが分かった。それ以上の詳細な事情は分からないが、ネットでは「配達を優先してしまう精神状態は分かる」「配達員が指落としてでも病院に行けない理由はそこを埋める人手がいないから。配達が遅れれば大量の時間指定に遅れ客...
組合活動

労働組合ここにあり! 2・4春闘集会が成功

労働組合ここにあり! 2・4春闘集会が成功 初めての春闘集会  ちば合同労働組合は2月4日、春闘集会を開催しました(写真)。組合として春闘集会の単独開催は初めての試みでしたが、組合員をはじめ県内から約50人の仲間が集まりました。それぞれから生きた労働運動の具体的な報告が出され、お互いの取り組みを励まし合うような、エネルギーあふれる集会でした。 各職場の取り組み  冒頭に、執行部から今春闘の状況と時...
制度・政策

労災認定に事業者の異議申し立て権/労災制度の根幹破壊する重大問題

実践的に考える職場と労働法 労災認定に事業者の異議申し立て権 労災保険制度の根幹を破壊する重大な問題  一般財団法人「あんしん財団」が職員に対する労災支給処分の取り消しを求めた裁判で東京高裁が同法人の原告適格を認め、審理を東京地裁に差し戻した。  この裁判は、職種変更や遠隔地への異動命令、過大なノルマから精神疾患となった2人の女性労働者の労災認定について、法人が「虚偽に基づく労災認定だ」と主張して...
組合活動

ウクライナ戦争1年 世界で即時停戦の声を

ウクライナ戦争1年 武器輸送に反対し積み込み拒否を闘うイタリアの港湾労働者 これ以上 人を殺すな! 世界で即時停戦の声を 既に8年超の戦争  昨年2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻から1年が経過しました。両軍の死者はすでに20万人超。TVや新聞で特集が組まれ、あらためて戦争の過酷さが世界に発信されました。  印象に残ったのが報道ステーションの現地取材。「戦争はこの1年で始まったことではない。...
労働映画

映画紹介『怒りの葡萄』

映画紹介『怒りの葡萄』  スタインベックの小説を映画化。舞台は世界大恐慌後の30年代末の米国。大規模な資本集約型農業が拡大し、米中西部で深刻化したダストボウル(開墾で発生した砂嵐)で耕作が不可能となり流民化する農民が続出、社会問題となっていた。本作は、さらなる機械化を進める資本家と土地を追われカリフォルニアに移っていった貧農たちとの闘争を材料に故郷オクラホマ州を追われたジョード一家を描く。  トム...
物流倉庫・運輸

大幅賃上げ・分断打破の春闘を

大幅賃上げ・分断打破の春闘を 労働者は生きるために団結しよう 40年ぶりにインフレと春闘が社会の焦点に  ちば合同労組では今年、本格的に春闘を取り組むことを決めました。30歳代以下の若い人は〝春闘〟のイメージがないかもしれません。春闘の歴史などを簡単に振り返り、少し考えたいと思います。  百科事典を引くと〈春季賃上げ闘争の略。企業別労働組合の賃金闘争を春季に合わせ、産業別労働組合組織ごとに要求額や...
組合活動

1月労働学校「戦争のない社会は可能か?」

〝労働者の協力なしに戦争はできない〟 世界中で大軍拡と戦争の危機――1月労働学校より  「2023年は新しい戦前になるかもしれない」――これは昨年末のテレビ番組「徹子の部屋」でのタモリさんの言葉です。  岸田政権が勝手に閣議決定した敵基地攻撃能力の保有や防衛予算の倍増でこの国のカタチが一気に変わろうとしています。子育て予算をはじめ社会保障費が削減され、一気に大増税や国債発行など国家予算を崩壊させる...