映画の紹介

広報

映画紹介『リフ・ラフ』/ケン・ローチ監督-1990年制作

映画紹介『リフ・ラフ』  労働者階級を描くイギリス映画は何本も観たが、労働者の連帯感や暖かみを感じる、そんな思いを強くさせる映画だ。ケン・ローチ監督で1990年制作の映画。サッチャー政権時代の最後あたりのロンドンが舞台。  主人公スティーヴは刑務所を出た後、建設現場の仕事に就く。そこでは雇用保険も払わない雇用主がムショ帰りや偽名などワケありの労働者を日雇いしている。現場責任者の口癖が「毎週木曜...
広報

映画紹介 『サンドラの週末』

映画紹介『サンドラの週末』  ソーラーパネル工場で働くサンドラ。体調を崩して休職していたが復帰のメドが立った矢先の金曜日、上司からの電話で解雇を告げられる。臨時ボーナスかサンドラの解雇かの職場投票で16人中14人が賛成したというのだ。同僚のとりなしで、週明けの月曜日に再投票を行い、過半数がボーナスの放棄に賛成すれば解雇を撤回することに。仲間を取るかボーナスを取るか――週末、サンドラは家族と仲間に...
広報

映画紹介『 RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』

映画紹介 『 RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』  地方鉄道を舞台にしたシリーズ第2弾。富山地方鉄道運転士のドラマを描く。三浦友和が演ずる主人公は、富山県の地方鉄道に勤務する実直一筋の運転士。1か月後に定年を控え、退職後は妻と海外旅行に行こうと計画していた。ところが妻(余貴美子)は、「(夫の退職後は今度は自分が)終末医療の看護師として働きたい」と話す。妻は若い頃、看護師だったの...
広報

映画紹介 『大臣と影の男』

映画紹介『大臣と影の男』  フランス国鉄の民営化をめぐる運輸大臣の苦悩を描いた映画。日本では劇場非公開。権力闘争の中で渦巻く人間模様を描く。少々地味で難解な雰囲気の映画。でも印象が残る映画でした。日本でも同じような映画があれば面白い。  深夜、バス転落事故で多数の犠牲者が出たとの報告を受け、ヘリで現場に向かう運輸大臣ベルトラン。緊急事態に迅速に対応する大臣の日常の一コマが描かれる。派閥に属...
広報

映画紹介『十字架』

映画紹介『十字架』  重松清原作。リアルで重い。他人事ではなく、自分の周りでもどこにも起きるいじめ自殺。全編を通じて号泣シーンが続く。スクリーンからは観ている者へ容赦ない問いが発せられ、うちのめされる。商業映画としてよく制作できたと思う。  中学2年生のフジシュンはいじめを苦にして自殺。遺書には加害者の氏名と共に同級生のユウ、ひそかに恋心を寄せたサユの名も。「助けを求めるフジシュンに何もできな...
広報

映画紹介 1968年公開『ドレイ工場』

映画紹介『ドレイ工場』  1968年公開、半世紀前の映画です。前田吟や宇野重吉が出演。全国金属労働組合(全金)の、東京・江戸川区葛西に本社がある日本ロール闘争を描いた実話を映画化。  同族経営会社で低賃金と劣悪な労働条件の工場で密かに進む組合結成の準備。生産量4割アップをめざす〝新体制運動〟で慣れない天井クレーンの操作に回された青年労働者が転落死。遊び人だった前田吟が演じる谷山も組合に加入して...
広報

映画紹介『仲間たち』

映画紹介『仲間たち』  浜田光夫、松原智恵子、舟木一夫らが出演。1964年の日活映画、東京五輪の年である。舞台は川崎の工場街。浜田が演じるのはトラック運転手、特に将来の夢もないが頑張り屋だ。ある日、乗合バスの通る道で浜田のトラックが故障し、バスも立ち往生、車掌役の松原と言いあいに。 当時はバスにも車掌が乗っていたのだ。車体には「臨港バス」と書いてある。んっ? 川崎の臨港バス? そう、昨年12月...
広報

画紹介『苦役列車』

映画紹介『苦役列車』  2~3年前にDVDで観た。「中途半端に陳腐な青春ムービー」との原作者・西村賢太の酷評をネットで見かけて原作も読んでみた。言うほど悪くない映画だと思うけど…。私小説の映画化は難しい。主人公の北町貫多を演じた森山未來も、高良健吾や前田敦子も思いのほか良かった。 自分も、ごく短期間だが、晴海埠頭(東京都中央区)で日雇い労働者として倉庫作業をやっていたことがある。荷役作業や休憩...
広報

映画紹介『RAILWAYS/49歳で電車の運転士になった男の物語』

映画紹介『RAILWAYS/49歳で電車の運転士になった男の物語』  以前にみた映画ですが思い出しながら書きます。 中井貴一が演ずる筒井肇は大手家電メーカーの経営企画室長。取締役への昇進も決まっている。妻と娘の三人家族だが最近少し距離感がある。ある日、母が倒れたとの連絡、さらには親友の事故死の知らせ。肇は故郷の島根に帰省し、実家で一畑電車の運転士になる夢を思い出す。東京に戻った肇は、妻と娘...
広報

映画紹介『フラガール』

映画紹介『フラガール』 昭和40年、大幅な規模縮小に追い込まれた福島県いわき市の常磐炭鉱。炭鉱会社は2000人の整理解雇を提案。石炭産業に代わる事業として温泉とフランダンスショーを見せる常磐ハワイアンセンターを計画。炭鉱で働く人びとや町の多くは反対し、支持を得られないまま事業計画が進む。 家出同然でフラガールを目指す蒼井優が演じる主人公。組合の婦人部長で反対派の急先鋒だった母親(富...
広報

映画紹介『WOOD JOB!』

映画紹介『WOOD JOB!』 ネタ切れ気味なので、労働組合の映画だけでなく労働映画に紹介の対象を拡大します。今回は、三浦しおん原作の『神去なあなあ日常』を映画化したもの。矢口史靖が監督、染谷将太が主演。 大学受験に失敗し、彼女にも振られた主人公が手にした林業研修生募集のパンフレット。「森であなたと働きたい」と微笑む表紙の女性。列車を乗り継いで着いた先は、見渡す限り山が続く、コンビ...
広報

映画紹介『ブレッド&ローズ』ケン・ローチ監督

映画紹介『ブレッド&ローズ』 ケン・ローチ監督。ビル清掃労働者の組織化を描く。タイトルは移民労働者が掲げたスローガンに由来。パンは最低限の生活、バラは豊かに生きるための尊厳を意味する。 主人公のマヤはメキシコ出身の労働者。ロサンゼルスに住む姉を頼りに国境を越えて米国に不法入国した。姉の紹介でオフィス街のビルで清掃員の仕事に就く。そこでは中南米諸国やロシアからきた移民労働者が働いていた。...
制度・政策

映画紹介『沈まぬ太陽』

映画紹介『沈まぬ太陽』 御巣鷹山の事故シーンから始まる。1985年の日本航空123便墜落事故。子どもだったが良く覚えている。続いて映画は、60年代前半の労働組合の闘いのシーンが交差する。 主人公・恩地元のモデルとなった小倉寛太郎は実在の人物。日本航空労組委員長として日本航空初のストライキを指導、報復人事で約10年間の海外勤務を強いられた。 日本航空は1953年に半官半民の国営航空...
広報

映画紹介『人間の壁』

映画紹介『人間の壁』  佐賀県で起きた佐教組事件をモデルにした石川達三のベストセラーの映画化(1959年)。財政難で県が打ち出した大規模な人員削減は、教職員7千人のうち2600人を整理、45歳以上は全員退職、養護教員や事務職員は全廃というもの。佐教組は一斉年休闘争で対抗し、実働教職員5929人のうち5200人が参加した。実際の話。 香川京子演じる主人公ふみ子は子どもたちに慕われる5年生の担...
広報

映画紹介 『マイレージ、マイライフ』

映画紹介 『マイレージ、マイライフ』  変に印象に残った映画。ジョージ・クルーニー演ずるライアンの仕事は、会社に代わって労働者に解雇を通告し、事件や訴訟を防止するために説得すること。米国では解雇通告もアウトソーシングされているのだ。 ライアンは全米を飛び回り、1年のうち300日以上を出張で過ごす。「バックパックに入りきらない人生の持ち物は背負わない」がモットーで親や親戚ともドライな付き合い、...
広報

映画紹介 『明日へ』

映画紹介 『明日へ』  ようやくDVDを購入して観ました。 「お客様は神様! 会社の繁栄は従業員の繁栄!」をスローガンに業績を伸ばしてきた大手スーパー。意地の悪い客のクレームや上司のイヤミにがまんし懸命に働く労働者たち。 そんなある日、業務をすべて外部委託することが発表され、従業員全員に一方的な解雇通知が出される。 主人公ソニは、夫は出稼ぎ中で高校生の息子と幼い娘を育てるために必死に働いて...