映画の紹介

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映画紹介『川の底からこんにちは』

映画紹介『川の底からこんにちは』  満島ひかり主演のコメディ映画。満島が演ずる佐和子は、上京5年目の派遣社員で5つ目の職場、5人目の恋人は子連れバツイチ上司の健一。夢も希望もないストレスまみれの日常生活で、「私は中の下」「しょうがない」が口癖だ。  そんな佐和子が、父親が病で倒れ、故郷のシジミ工場の社長業を引き継ぐことに。実は5年前に実家を飛び出し故郷には戻りづらい。しかし仕事を辞めた健一に促...
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映画紹介『タクシー運転手~約束は海を越えて~』

映画『タクシー運転手~約束は海を越えて~』  時々息をするのを忘れるような映画だった。自分が生きてきた同時代に隣国でこんな「事件」があったのだ。38年前の1980年5月、韓国光州市を中心に起きた民衆蜂起と軍による大量虐殺(光州事件)を描く映画。  独裁者として君臨した朴正煕(パクチョンヒ)大統領が暗殺され、「ソウルの春」と呼ばれた民主化ムードが続く中、全斗煥(チョンドファン)がクーデターで権力...
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映画紹介『マルクス・エンゲルス』

映画紹介『マルクス・エンゲルス』  『共産党宣言』誕生までの若きマルクスとエンゲルスの出会いと闘いを描く。  冒頭、森林で薪拾いする農夫を窃盗として官吏が襲撃するシーンから始まる。日本昔話でもお馴染みだが、元来、森林の枯木を生活の糧とすることは住民の習慣的権利だった。当時、製鉄に木材が使われており森林所有者は政府に働きかけて木材窃盗取締法を制定し、過酷な取り締りを行ったのだ。  ライン新聞の...
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映画紹介『獄友』

映画紹介『獄友』  冤罪青春グラフティ/やっていないのに、殺人犯/人生のほとんどを獄中で過ごした男たち/彼らは言う「不運だったけど、不幸ではない」……  狭山事件の石川一雄さんの名前は知っていたが、これまで集会に参加する機会もなかった。とある集会でチラシを手にし、石川さんら実在する5人の冤罪被害者が出演しているドキュメンタリー映画というのに惹かれて観に行った。  「布川事件」の強盗殺人犯とし...
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映画紹介 『1987、ある闘いの真実」

映画紹介「1987、ある闘いの真実」  翌年のソウル五輪を前に1987年のソウルは、全斗換軍事政権に対する民主化闘争が爆発していた。「北のスパイ」容疑で秘密警察の連行や拷問が常態化していた。映画は87年の「6月民主抗争」を描く。ソウル大学生・朴鐘哲が特高警察に殺される。この死に不審を感じた公安部チェ検事は恫喝を受けながらも遺体の保存を求める。  東亜日報が事件を報じ、延世大学では抗議デモ。...
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映画紹介 『リトルダンサー』

映画紹介『リトルダンサー』  1984年の英国の炭坑町で暮らす11歳の少年ビリー・エリオット。母を幼い頃に亡くし、父と兄は炭鉱で働く。サッチャー政権による炭鉱閉鎖と解雇の厳しい時期が映画の舞台だ。父と兄もストに参加している。ビリーは父の勧めでボクシングジムに通うが殴り合いには馴染(なじ)めない。  ある日、ジムの隅でバレエ教室が開かれることに。次第にバレエに魅せられるビリー。内緒のバレエ教...
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映画紹介 「ゲッペルスと私」

映画紹介 「ゲッペルスと私」  「何も知らなかった。私に罪はない」。主人公のボムゼルはナチスの宣伝大臣ゲッペルスの秘書だった。撮影時103歳とは思えない記憶力と言葉で語り続ける。  彼女は1933年にナチスが政権を握った時に党員となり、42年には宣伝省に入省、同年代の労働者より格段に高い収入を得る。ボムゼルは、与えられた仕事を従順にこなすだけでナチスが何をやっているか分からなかった。政府に反逆...
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映画紹介/「下町の太陽」

映画紹介「下町の太陽」  倍賞千恵子主演、山田洋次監督の1963年の映画。同タイトルのヒット曲を映画化したもので東京都墨田区曳舟の近くにあった資生堂の工場とその周辺が舞台だ。  寺島町子(倍賞)は石鹸工場で働き、同じ工場の事務職員の毛利と交際中。毛利は本社勤務を目指して正社員試験の勉強に励む。正社員になって下町を出て郊外の団地に住むのが夢だと語る毛利に町子は少し違和感。ある日、町子は同じ町の鉄...
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映画紹介『我らの生活』

映画紹介 『我らの生活』  ローマ近郊の建設現場監督のクラウディオ。愛する妻と2人の子ども。妻はまもなく3人目を出産だ。しかし出産時に妻が亡くなる。妻の死を受け容れられないまま3人の子どもを抱える主人公。ある日、クラウディオは現場で事故死したルーマニア人の警備員の死体を発見する。「工事がストップすれば全員が失業」「死んだのは家族もいない不法滞在者だ」と話す上司。主人公も半ば納得し、それどこ...
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映画紹介『鉄くず拾いの物語』

映画紹介『鉄くず拾いの物語』  わずか230万円の資金、9日間で撮影された映画がベルリン国際映画祭で主演男優賞(銀熊賞)など3部門を受賞。ボスニア・ヘルツェゴヴィナに暮らすロマ一家を描く。  ロマは中東欧に居住する約1200万人の移動型民族で欧州最大のマイノリティグループとされる。ボスニア戦争に従軍した夫ナジフは鉄くずを売って一家を支え、妻セナダと2人の娘の家族で貧しくも幸せに暮らしていた。 ...
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映画紹介 生きる』(1952年 黒澤明監督)

 映画紹介 『生きる』(1952年 黒澤明監督)  有名な黒澤映画です。題名となった「生きる」という普遍的テーマを描いた映画ですが、喜劇であることを忘れて色々力説したくなるのが名作の持つ力なのかなという感じです。  市役所で市民課長を務める渡辺は、かつての仕事への情熱を忘れ、書類に黙々と判子を押すだけの無気力な日々。市役所内は縄張り意識が強く、住民の陳情はたらい回し。  渡辺は体調不良で医師...
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映画紹介 『ちょっと今から仕事やめてくる』

映画紹介 『ちょっと今から仕事やめてくる』  いかにもネット小説を映画化みたいなタイトルで敬遠していたが意外に良かった。労働組合のニュースに掲載するにはやや複雑な心境ですが、こういう映画もありなのかも。  そこそこの大学を卒業し、中堅の印刷会社に就職した主人公の青山隆。だがそこはブラック会社だった。部長から毎日の苛烈なパワハラ。150時間を超えるサービス残業、達成不可能なノルマ、無意味な朝礼や...
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映画紹介 『学校』

映画紹介『学校』  山田洋次監督の1993年の作品。東京下町の夜間中学を舞台とした教師と生徒たちの群像劇。焼肉店を営む在日朝鮮人のオモニや日本社会になじめない中国人、不登校や不良少女、昼間は働く勤労青年らと教師たちを描く。  卒業式が近い冬の夜、国語の授業で生徒たちが卒業文集のための作文を書く。担任の黒井(西田敏行)は、生徒たちとの思い出を回想。療養のため故郷の山形に戻ったイノさん(田中邦衛)...
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映画紹介 『エリックを探して』

映画紹介『エリックを探して』  先月に続きケン・ローチ監督の作品。荒唐無稽なストーリーですが彼の映画では一番好きかも。仲間と共に人生の危機を脱する郵便配達員の魂の再生物語。神は細部に宿る。仲間との軽妙なやり取りが非常に説得力ある映画にしています。  主人公は、労働者とサッカーの街・マンチェスターの郵便配達員エリック。2度目の妻の連れ子である10代の少年2人との3人暮らし。失敗続きの人生で憂鬱な...
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映画紹介『わが谷は緑なりき』

映画紹介『わが谷は緑なりき』  『駅馬車』『荒野の決闘』のジョン・フォード監督。舞台は1870年代の英国ウェールズの炭坑町。名作です。  故郷の谷を去ることとなった主人公ヒューが少年時代を回想。モーガン家の男たちは末っ子ヒューを除きみな炭坑夫。父と5人の兄はその日の稼ぎを母に渡し、姉アンハードが用意したお湯で身体を洗い、食事につくのが日課だった。アンハードは長男の結婚式で、新たに赴任してき...
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映画紹介『国際市場で逢いましょう』

映画紹介『国際市場で逢いましょう』  戦後の韓国の歴史を生き抜いた人間の一生を描き、非常に濃密な物語だ。韓国では歴代動員2位の大ヒット作。  朝鮮戦争、中国軍参戦で米軍が一般市民1万7千人と共に興南港から撤収した有名な作戦がある。冒頭シーンは迫力映像。まだ幼い主人公は背負っていた妹を見失う。父が「今日からお前が家族を守れ」と言い残して妹を探しに下船する。  父と再会を約束した釜山の国際市...